ブライアン・メイ、リマスター・アルバム 『バック・トゥ・ザ・ライト~光にむかって~』より名作シングル「トゥー・マッチ・ラヴ・ウィル・キル・ユー」が先行配信、ビデオも公開

Brian May - Too Much Love Will Kill You (Official Music Video Remastered)


ブライアン・メイの1992年発表ファースト・ソロ『バック・トゥ・ザ・ライト~光にむかって~』は間も無く発売(8月11日発売)、ということで6月23日28日、そして7月16日MLCニュースでもお伝えしてまいりましたが、新たにシングル「トゥー・マッチ・ラヴ・ウィル・キル・ユー」が先行配信、ビデオも公開されました。
〈以下メイカー・インフォメーションより〉

ブライアン・メイ、リマスター・アルバム 『バック・トゥ・ザ・ライト~光にむかって~』より名作シングル「トゥー・マッチ・ラヴ・ウィル・キル・ユー」が先行配信、ビデオも公開。
 
8月11日(水)に日本発売となるブライアン・メイのリマスター・アルバム 『バック・トゥ・ザ・ライト~光にむかって~』より、名作シングル「トゥー・マッチ・ラヴ・ウィル・キル・ユー」が本日先行配信。同時に新たなビデオも公開された。

『バック・トゥ・ザ・ライト~光にむかって~』の中で、特に傑出している「トゥー・マッチ・ラヴ・ウィル・キル・ユー」は、繊細なヴォーカル、穏やかなキーボード、控えめなアコースティック・ギター・ソロ、そして耳に残るメロディが印象的な曲だ。ブライアンは、この曲について、「今までに書いた中で、ある意味、最も重要な曲」と語っている。

1992年8月24日にシングルとして発売されたこの曲は、全英チャートで5位を記録。ブライアンのソロ・ヒットとなった。リリースに先立ち、1992年4月にウェンブリー・スタジアムで開催された〈フレディ・マーキュリー追悼コンサート〉では、72,000人のファンの前でブライアンがこの曲を披露。明らかに感極まった様子ながら、一音も外すことなく完璧に歌い上げたブライアンは、恐らくこの曲の由来について広まっていた誤解を確実に解いたと言って良いだろう。
©️ Richard Gray
ステージ上でこの曲を紹介する際、「言い訳させてもらえるなら、僕がこの曲を歌うのは単に、僕が皆さんにお聴かせ出来る中で最も出来の良いものだからです」と語ったブライアン。彼がこれを歌った理由は、しばしば考えられていたように、1991年にこの世を去ったクイーンの伝説的ヴォーカリスト、フレディについて書かれた曲だからではない。この曲そのものの誕生は、1986年から87年にかけ、エリザベス・ラマーズとフランク・マスカーというソングライターの友人二人と共に、ブライアンが曲作りをしていた時期に遡る。ブライアンは、当時ロサンゼルスに滞在しており、私生活で激動とも言える変化を経験する中、「遥か故郷を離れて」「胸のうちでは混乱したまま」、何らかのはけ口を見出そうとしていたのだった。 

ブライアンは、こう説明する。「“トゥー・マッチ・ラヴ・ウィル・キル・ユー” にはとても長い物語があって、『バック・トゥ・ザ・ライト~光にむかって~』に収録されているヴァージョンがオリジナルなんだ。曲を書いていた時に僕が弾いた、オリジナルのキーボードが入っている。僕とフランク・マスカー、そして彼の当時の女友達と一緒に部屋にいたんだけれど、僕にとっては心理療法のセラピー・セッションのようなものだったんだ。その頃の僕は追い詰められて身動きが取れないように感じていたから、こういった歌詞がただ湧き上がってきた。絶対に、どうしても抜け出せないと思えるような場所に、僕ははまり込んでいたんだよ。そのことについて書くことだけしか、僕には出来なかった。そういう状況にあった恐らく9ヵ月から1年の間に、僕が書いた唯一の曲がこれだったんだ」

そのような心境について曲を書くに当たり、ブライアンは全てを率直に吐き出した。「痛みに気が触れてしまいそうになる」と歌うブライアン。その歌詞は、彼の人生の一時期に由来しているが、独特の正直さにより、そこには普遍的な力が与えられている。それは間違いなく、ブライアン自身も、現在に至るまで長年の間、共感を覚え続けている歌詞だ。「そこには今も、僕が向き合っている様々な悩みが描かれている。“トゥー・マッチ・ラヴ・ウィル・キル・ユー” は、僕の心の一番深い所に実際に埋まっているものについて書いた、年代記的な物語なんだ。この曲の歌詞の一語一語は、今聴いても、どれも僕にとって全て大切な言葉だ。どの言葉にも、今もやはり共感出来るよ。正に僕の内面を表しているね。『表している』と現在形を使ったのは、僕があの頃とそれほど変わっていないことに気付いたからなんだ。僕の人生の中で、自分の経験や思いをそのまま伝えることが出来た唯一の機会だよ。 今までに書いた中で、ある意味、これは最も重要な曲なんだ。僕の人生の旅路が要約されているからね」

この曲に血の通った力が備わっている理由は、ブライアンがアレンジを控えめにした点にも大きく起因している。個人的な苦悩と深い関わりのあるこの曲は、作り手の声に忠実であるべきだとブライアンは認識しており、そこに過度な装飾は加えなかった。「僕の作ったヴァージョンは、原点に忠実なんだ。原曲に込められた感情をそのまま伝えるもの以外の要素は何一つない。原曲には、ドラムが入るのをきっかけに壮大になっていくような瞬間がないんだ。そこまではいかないんだよ。どこを取っても自信なさげで、とても繊細。そして僕の歌い方に表れている生々しい感情は、正に僕の気持ちそのものなんだよ。僕が書いた曲、僕の思いってことだね」

尚かつブライアンは、リスナーも同じ気持ちを感じていると知り、それを理解していた。クイーン・ファンの多くは、この曲をフレディと結び付け、重く受け止めていた。一方、クイーン自身もまた、そのことを肝に銘じていた。より壮大な、フレディのヴォーカルを入れた別ヴァージョンが1989年にレコーディングされ、それは後年、フレディの死後に完成したクイーンのアルバム『メイド・イン・ヘヴン』(1995年リリース)に収録されることとなる。翌1996年にシングルとしてリリースされた同曲のクイーン・ヴァージョンは、アイヴァー・ノヴェロ賞(最優秀作詞・作曲・楽曲賞)を受賞。ブライアンの心のこもった告白が、その起源を超越する独立した存在として発展するのに十分なだけの揺るぎない力を備えていることの証明となった。

「フレディと一緒にあのヴォーカルに取り組んだのは、とても楽しかったよ。この曲が何か違うものになっていくこと、何か違う意味を持ったことに僕らは気づいていた。僕らは皆、それに気づいていたんだ。奇跡が起こらない限り、フレディの人生は恐らく限られたものになるだろうと、僕らは言うまでもなく分かっていた。だからこそ、この曲が何か違うものに感じられるようになり始めたんだ。それで僕らはためらうことなく、この曲をとても壮大な、とてもクイーンらしいものにした。僕も気に入っているよ」

「だけど、もし、僕の人生の血と汗と涙が注ぎ込まれた、この曲のオリジナル版を聴きたいなら、それはこのヴァージョンだ」

『バック・トゥ・ザ・ライト~光にむかって~』のボックス・セット、デラックス盤2枚組CD、及びデジタル・フォーマットで入手できるボーナス・アルバム『アウト・オブ・ザ・ライト』には、同曲のギター・ヴァージョンと、1993年4月6日にロサンゼルスの〈パレス・シアター〉で録音されたライヴ・ヴァージョンの2種類の別ヴァージョンが収録されている。 

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Brian May
Back to the Light Ad
【商品情報】
ブライアン・メイ『バック・トゥ・ザ・ライト~光にむかって~』

2021年8月6日(金)世界同時発売
視聴/購入はこちら

日本盤のみ1CD、2CDともにSHM-CD仕様
1CD『バック・トゥ・ザ・ライト~光にむかって~ BACK TO THE LIGHT』
品番:UICY-16011 価格:1,980円(税込)

1. ザ・ダーク/The Dark (May)
2. バック・トゥ・ザ・ライト~光にむかって~/Back To The Light (May)
3. ラヴ・トークン/Love Token (May)
4. 華麗なる復活/Resurrection (Words: May. Music: May, Powell, Page)
5. 愛の結末/Too Much Love Will Kill You (May, Musker, Lamers)
6. ドリヴン・バイ・ユー/Driven By You (May)
7. ブルーな気持ち/Nothin’ But Blue (Words: May. Music: May, Powell)
8. アイム・スケアード/I’m Scared (May)
9. 地平線の彼方へ/Last Horizon (May)
10. 想いのままに/Let Your Heart Rule Your Head (May)
11. ジャスト・ワン・ライフ/Just One Life (May)
12. ローリン・オーヴァー Rollin’ Over (May)

プロデュース:ブライアン・メイ
共同プロデュース&エンジニアリング:ジャスティン・シャーリー=スミス
ヴォーカル、バッキング・ヴォーカル、ギター、キーボード、その他諸々全て:特に明記がない限り、ブライアン・メイ

Produced by Brian May.
Co-produced and engineered by Justin Shirley-Smith.
All vocals, backing vocals, guitars, keyboards and anything else around – by Brian May unless otherwise stated.
2CD『バック・トゥ・ザ・ライト~光にむかって~』【デラックス・エディション】
BACK TO THE LIGHT Deluxe

品番:UICY-79738/9(CD2枚組) 価格:3,960円(税込)

※日本盤2CD【デラックス・エディション】のみ1993年のブライアンのソロ来日公演時のパンフレットのミニチュア(全20ページ、右画像)封入。こちらのパンフレットは、1993年来日時と同じ全編英語版のミニチュアになります。

DISC 1:バック・トゥ・ザ・ライト~光にむかって~/BACK TO THE LIGHT
※1CDと同内容です。

DISC 2:アウト・オブ・ザ・ライト/OUT OF THE LIGHT
1. ブルーな気持ち(ギター・ヴァージョン) NOTHIN’ BUT BLUE (Guitar Version) (May, Powell, Makin, Nicholls)
2. 愛の結末(ギター・ヴァージョン) TOO MUCH LOVE WILL KILL YOU (Guitar Version) (May, Musker, Lamers)
3. ジャスト・ワン・ライフ(ギター・ヴァージョン) JUST ONE LIFE (Guitar Version) (May)
4. ドリヴン・バイ・ユー・トゥー DRIVEN BY YOU TWO (May)
5. ドリヴン・バイ・ユー(フォードADヴァージョン) DRIVEN BY YOU (Ford Ad Version) (May)
6. タイ・ユア・マザー・ダウン(ライヴ) TIE YOUR MOTHER DOWN (Live) (May)
ライヴ・オン・ザ・トゥナイト・ショウ・ウィズ・ジェイ・レノ、1993年4月5日 Live on the Tonight Show with Jay Leno, 5th April 1993 / フィーチャリング・スラッシュ Featuring Slash
7. 愛の結末(ライヴ) TOO MUCH LOVE WILL KILL YOU (Live) (May)
ライヴ・アット・ザ・パレス・シアター、ロサンゼルス、1993年4月6日 Live at the Palace Theatre, Los Angeles, 6th April 1993
8. ‘39 / 想いのままに(ライヴ) ‘39 / LET YOUR HEART RULE YOUR HEAD (Live) (May)
ライヴ・アット・ザ・ブリクストン・アカデミー、1993年6月15日 Live at the Brixton Academy, 15th June 1993
9. 地平線の彼方へ(ライヴ) LAST HORIZON (Live) (May)
ライヴ・アット・ザ・ブリクストン・アカデミー、1993年6月15日 Live at the Brixton Academy, 15th June 1993
10. ウィ・ウィル・ロック・ユー(ライヴ) WE WILL ROCK YOU (Live) (May)
ライヴ・アット・ザ・ブリクストン・アカデミー、1993年6月15日 Live at the Brixton Academy 15 June 1993
11. ドリヴン・バイ・ユー(コージー&ニール・ヴァージョン ’93) DRIVEN BY YOU (Cozy and Neil Version ’93) (May)
ライヴ音源は、ブライアン・メイ・バンドが演奏する1993年の〈バック・トゥ・ザ・ライト・ツアー〉より。
ブライアン・メイ:ヴォーカル/ギター、コージー・パウエル:ドラムス、ニール・マーレイ:ベース、スパイク・エドニー:キーボード、ジェイミー・モーゼス:ギター/ヴォーカル、キャシー・ポーター:ヴォーカル、シェリー・プレストン:ヴォーカル
“スペシャル・サンキュー・トゥ・スラッシュ”

The Live tracks are played by The Brian May Band from the ‘Back To The Light’ Tour 1993.
Brian May: Vocals/Guitar, Cozy Powell: Drums. Neil Murray: Bass, Spike Edney: Keyboards,
Jamie Moses: Guitar/Vocals, Cathy Porter: Vocals, Shelley Preston: Vocals.
“And a special thank you to Slash”.

音響監督: ジャスティン・シャーリー=スミス、クリス・フレドリクソン
マスタリング: ボブ・ラドウィック&アダム・アヤン(メイン州ポートランド: ゲイトウェイ・マスタリング・スタジオ)
オーディオ復元: クリス・クレドリクソン
アナログ・レコード盤ハーフスピード・マスタリング: マイルズ・ショーウェル(アビイ・ロード・スタジオ)

Audio Supervised by Justin Shirley-Smith and Kris Fredriksson.
Mastered by Bob Ludwig & Adam Ayan, Gateway Mastering Studios, Portland, ME.
Audio Restoration Kris Fredriksson.
Half Speed vinyl mastering Miles Showell at Abbey Road Studios.

【日本盤CD先着購入者特典】
ブライアン・メイの『バック・トゥ・ザ・ライト~光にむかって~』の日本盤CD(1CD、2CDともに)は、SHM-CD仕様でのリリースとなり、さらにこのアルバムのオリジナル発売時に伴う1993年の来日公演のポスターとチラシの復刻版が先着購入者特典として決定。もはや伝説のブライアン・メイの1993年のソロ来日公演のポスターのレプリカ(画像下左)、当時の来日公演告知のチラシと同じデザインのクリアファイル、さらにamazon限定のメガジャケットが、それぞれ先着購入特典として決定しました。

詳細は、以下の通り。

<先着購入者特典>
・全国共通特典:1993年のブライアン・メイのソロ来日公演告知ポスターの復刻版B2ポスター
・タワーレコード オリジナル特典:1993年のブライアン・メイのソロ来日公演告知チラシと同デザインのA4クリアファイル(画像上右)
・Amazon.co.jpオリジナル特典:メガジャケ

※先着購入者特典は数に限りがあり、無くなり次第終了となります。/詳細はご購入先でご確認ください。
※特典対象外の店舗もございますので、特典の有無は店舗にてご確認ください。

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