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【イベント・レポート】
徹底的にロジャー・テイラー『クイーン II』『カインド・オブ・マジック』ドラム・サウンド徹底分析
[L→R]スパイク横田(QUEER)、吉田聡志(MUSIC LIFE CLUB)、ジョージ ”イトー”ディーコン(QUEER)、 ロジャー M.T.(QUEER)
【出演】
・ドラム実演&解説:ロジャー M.T.(QUEER)
・ベース実演&解説:ジョージ “イトー” ディーコン(QUEER)
・キーボード:スパイク横田(QUEER)
・司会・進行:クイーン・コンシェルジュ=吉田聡志(MUSIC LIFE CLUB)
クイーンのトリビュート・バンド、QUEER(クイーア)のロジャー M.T.によるドラムの実演を交えてクイーンの魅力を語り尽くす “徹底的にロジャー・テイラー” が6月6日、渋谷 gee-ge.にて開催された。大盛況のうちに幕を閉じた、イベントの様子をレポートする。
第一部は、クイーン・コンシェルジュ=吉田聡志(MUSIC LIFE CLUB)とロジャー M.T.が、2026リミックスによって生まれ変わった『クイーン II』とリリース40周年を迎えた『カインド・オブ・マジック』の解説を行なった。冒頭に今回の実演に使うドラム・セットについてロジャー M.T.が説明。ロジャー・テイラー史上、唯一使われた日本製のドラムであり、1986年の “Magic Tour” でのみ使用されたYAMAHAのドラム・セットとのこと。
ボーダーの衣装にadidasの「ヘラクレス」を履いて、そのドラム・セットに座る彼の姿は、まるで当時のロジャー・テイラーが目の前にいるような錯覚を覚えるほどの再現度だった。
『クイーン II』のパートは、1974年のオリジナル・ヴァージョンやデモ音源と、2026リミックスのドラムに特化したセクションを切り抜いた、実際の音源を流しながら比較。ドラム・サウンドの違いを中心にロジャー・テイラーがリミックスに込めた思いを考察した。「オウガ・バトル」や「ルーザー・イン・ジ・エンド」ではドラム・パターンを実演し、観客を大いに盛り上げた。
『カインド・オブ・マジック』のパートは、まず『クイーン II』発表からの12年間における世界情勢の解説からスタート。1974年には「オウガ・バトル」(Ogre=人喰い鬼)といったおどろおどろしいタイトルをつけていたクイーンが、1986年の『カインド・オブ・マジック』収録「ONE VISION -ひとつだけの世界-」では曲の最後に “フライドチキン” と叫ぶほどのポップさへ変容する様を重ね合わせて解説した。
さらに、「ONE VISION -ひとつだけの世界-」と「カインド・オブ・マジック」が元々一つの曲だったとわかるデモ音源の紹介や、ロジャー・テイラーが使っていた歴代モデルのスティックを実際に触れるコーナーも。普段ドラムに馴染みのない観客が自分のところに回ってきたスティックを興味深そうに手に取ったり、眺めたりしている姿が印象的だった。
その後、8ビートにおけるロジャー・テイラーのドラム・パターン実演や、複数のドラム・トラックで構成された「ブラード・ヴィジョン」をロジャー M.T.が解析し、収録した映像を披露したところで一部は終了。
第二部は、QUEERのメンバー、ジョージ “イトー” ディーコン(ベース)とスパイク横田(キーボード)が加わり、オープニング・メドレーの演奏からスタート。「ONE VISION -ひとつだけの世界-」から始まり、「カインド・オブ・マジック」「アンダー・プレッシャー」「地獄へ道づれ」といったクイーンの楽曲の中でもリズム・セクションの魅力が光るメドレーを披露し、会場を大いに盛り上げた。ギターやヴォーカルを省いた編成ということもあり、リズム・セクションの演奏は言わば “丸裸” の状態。それだけに、観客の皆さんは、なかなか聴く機会のない、ドラムとベースによる濃密なアンサンブルを堪能できたのではないだろうか?
続くジョージ “イトー” ディーコンをゲストに迎えたトーク・コーナーではクイーンの楽曲におけるジョン・ディーコンのベースの魅力について、実演を交えて深掘り。「ボヘミアン・ラプソディ」「愛にすべてを」といったお馴染みの楽曲を例に、ベースがピアノやドラムをどのように引き立て、絶妙なコンビネーションを生んでいるかを分かりやすく解説した。
一部で取り上げられた『クイーン II』にも触れ、「フェアリー・フェラーの神技」(ライヴ・ヴァージョン)と「オウガ・バトル」を披露した。ここで、クイーン・コンシェルジュ=吉田聡志から『クイーン II』におけるフレディ・マーキュリーのピアノの魅力について言及があると、スパイク横田のピアノによる「ネヴァーモア」が演奏された。
二部のラストは、「マーチ・オブ・ザ・ブラック・クイーン」から「輝ける7つの海」へとつながるメドレーを披露し大盛況のうちに終了。その後、すかさず起こったアンコールの声に押されて急遽「タイ・ユア・マザー・ダウン」を演奏し、大盛り上がりのままイベントは幕を閉じた。
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