今年の締めくくり、「MLCニュースで振り返る2021年」です。毎日10本前後のニュースを更新しているこのミュージック・ライフ・クラブですが、ざっと毎月200本超、なんと年間で2,400本ものニュースをお送りしております。その中から「最も見られたニュース」は何だったのか？　それをランキング形式でご紹介しながら、この1年を振り返ります。ちなみに昨年は2ヵ月分を1回として全6回＋全体ランキングでお送りしましたが、これがなかなか大変だったので……。なので今年は上半期・下半期の2回＋年明けに通年ランキングとしてコンパクトにお送りします！

昨年から引き続き、まあ何しろコロナに振り回された1年でした。しかし海外では依然猛威を振るっておりますが、日本では落ち着いた傾向がしばらく続いているため徐々に来年開催の来日公演も決まりつつあります。そんな中の海外ロック＆ポップス・ニュース、1〜6月の間に注目を集めたのは以下のようなものでした。

まあ見事にクイーンによって塗りつぶされたと言っていいでしょう、上位20位のうちほとんどがクイーン／フレディ・マーキュリーに関するニュース／情報でした。MLCにおけるクイーン人気は圧倒的なのである程度は予想しておりましたが、それにしてもこれほどまでとは……。二強の一角・ビートルズさえ10位以内に食い込むことはありませんでした。そんな中、第7位のビリー・ホリデイの映画に関するニュースは超異色。アメリカの大統領は変わって昨年来の “ブラック・ライヴズ・マター” 運動がニュースになることはもうほとんどありませんが、振り返ればこの問題はいつだって「見えなくなっている」だけなのです……。

また、純然たるニュースよりも、イベントの開催情報が多いのも目立ちます。今でこそ国内イベントは開催され始めておりますが、この頃は開催かキャンセルか？で揺れるイベントも多かったような記憶が。そしてこのあと、オリンピック開会とともに感染者は増え始めて8月終わりにピークを迎え、2万人を軽く超えることになるのでした。

しかし、そんな中目立つのはやはりベイ・シティ・ローラーズのレスリー・マッコーエン他界のニュース。上位3項目のうち2位と3位、そして19位にも関連ニュースが。活動全盛期は『ミュージック・ライフ』とともに弊社が刊行していた『ロックショウ』で特に人気を博し、半世紀近くを経た今もなお愛され続けているのは、クイーンやビートルズに並ぶ支持の厚さ・息の長さです。何しろまだ65歳で、近年も度々コンサートのために来日。この早すぎる他界は悔やまれてなりません。レスリーさん、安らかにお休みください。そしてベイ・シティ・ローラズ・ファンの皆さん、遂に先ごろウッディのベイ・シティ・ローラーズが新曲をリリースしました（12月22日MLCニュース）。悲しいニュースばかりではありませんよ！

1位のニュースは、フレディ生前最後の映像・再見のニュース。1990年の映像、そしてYouTubeにこの動画がアップロードされたのも9年前ということで、すでにご覧になったことがある方も多かったのでは？　にもかかわらず、現地雑誌での特集をきっかけにこのタイミングで多くの人の目に止まり、今年前半のMLCでは他のどのニュースよりもアクセスを集める結果となりました。この動画はさらに、今年に限らず今後も見られて続けていくことになるのでしょう。

というわけで、2021年の上半期はこんな具合で。明日は下半期のアクセス数トップ20をお送りします。お楽しみに！