ニルヴァーナ1991年『Nevermind』のジャケット写真を巡る裁判、判事が棄却

昨年8月26日のMLCニュースでお伝えしたように、ニルヴァーナのメンバーだったデイヴ・グロールとクリス・ノヴォセリック、故カート・コバーンの遺産管理団体、写真家のカーク・ウェドルらは、バンドが1991年に発表したアルバム『Nevermind』の表紙にベビーで登場したスペンサー・エルデン（現30歳）から、連邦児童ポルノ法に違反し、子供に対する性的搾取だったとして訴えられました。

その後、ニルヴァーナ側の弁護士は昨年12月、エルデンがアルバムのジャケット写真を再現することで報酬を得ていたことや、自身の胸部に “Nevermind” のタトゥーを入れていること、女性を口説く手段としてそのコネを利用してきたことなどを例に挙げ、30年間にわたり “ニルヴァーナ・ベイビー” と称して恩恵を受けていたエルデンが、今になって児童ポルノだとする主張は深刻なものではなく、また該当の件には10年の時効が成立しているとして、カリフォルニア州の連邦裁判所に棄却の申し立てをしていました。

それに対し、エルデン側は昨年12月30日までに返答すべきでしたが期限に間に合わず、同裁判所のオルギン判事は1月3日、エルデンの訴訟を棄却しました。

なお、エルデン側には、１月13日までに適切に修正した訴状を提出する最後の機会があるとのことですが、その締め切りを過ぎた場合は、二度と提出することは出来なくなるそうです。