タジ・マハールとライ・クーダー、憧れたミュージシャンと同じ年齢となった彼らが作りあげる至福の音楽的コラボレーション『Get On Board』完成、国内盤4月27日発売

ライ・クーダーとタジ・マハール、60年ぶりにコラボレーションしての新作『ゲット・オン・ボード:ザ・ソングス・オブ・サニー・テリー&ブラウニー・マギー』については1月27日MLCニュースですでにお伝えしましたが、その国内盤が4月27日に発売されます。
〈以下、メイカー・インフォメーションより〉

タジ・マハールにライ・クーダー……共にアメリカン・ルーツ・ミュージックを探求し、体現してきた二人が10代の頃インスピレーションを受けた二人のピエモンテ・ブルースの達人、テリー・ブラウンとブラウニー・マッギーの音楽を深く掘り下げる。憧れたミュージシャンと同じ年齢となった彼らが作りあげる至福の音楽的コラボレーション、『Get On Board』完成。

■偉大なるアメリカン・ミュージックの求道者にして体現者であるライ・クーダーと、さまざまなルーツ・ミュージック&エスノ・ミュージックを見事に融合させた稀代のミュージック・クリエイター、タジ・マハール。長年の友人であり、コラボレートしてきた二人が新たなアルバムを完成させた。既に音楽ファンの間で話題を集めている『Get On Board』は、アルバム・ジャケットに表記されているサブタイトルが示すように、二人が大いにインスピレーションを受けた二人のピエモンテ・ブルースの達人、テリー・ブラウンとブラウニー・マッギーの音楽を取り上げた作品である。

■共にブルースやフォークを探求し、自らの音楽に取り入れてきたライ・クーダーとタジ・マハール。カリフォルニアで10代を過ごしていた頃に二人はテリー&マッギーの音楽に遭遇したという。

『Get On Board』には彼らがその当時聞いた二人のレコードやライヴ・パフォーマンスから11曲を選び、レコーディングしている。アルバムでタジ・マハールはヴォーカルにハーモニカ、ギターを担当、ライ・クーダーはヴォーカルにギター、マンドリンとバンジョーを担当している。またライの息子であるヨアキム・クーダーがドラムとベースで参加している。タジ・マハールとライ・クーダーが初めてコラボレーションしたのは1965年、クーダーがまだ17歳の時に結成したザ・ライジング・サンズでだった。バンドはコロンビア・レコードとの契約を手にしたが、制作したアルバムはリリースされることなく、1年後にバンドは解散している。1960年代のレコーディング・セッションの音源はブートレグとして広く出回ることとなり、最終的には1992年に公式音源としてリリースされた。またライ・クーダーは1968年にタジ・マハールがリリースしたセルフ・タイトルのソロ・デビュー・アルバムに参加。二人が一緒にレコーディングした作品を発表するのは、それ以来約50年振りのこととなる。

Hooray Hooray (Official Video)1月27日MLCニュース参照

■ハーモニカ奏者のサニー・テリーとギタリストのブラウニー・マッギーはともにアメリカ南東部の出身で、それぞれソロ・アーティストとしての活動の他、当時の著名なミュージシャンたちとのコラボレーションも積極的に行なっていた。しかし彼らの名を広く知らしめたのは、1939年から45年にも亘る二人のパートナーシップであり、その間彼らが行なった魅惑的なライヴ・パフォーマンスと高い評価を受けた数々のレコーディング作品であった。彼らのピエモンテ・ブルースのスタイルは、1940年代から1950年代にかけてニューヨークのクラブを中心に盛り上がったフォーク・リヴァイヴァル・シーンで人気を博することになる。そして1960年代に入り、フォークやブルースにインスピレーションを受けた新しい世代のミュージシャンが台頭するようになるとテリー&マッギーはピエモンテのアコースティック・ブルースの第一人者として世界中をツアーして回るようになったのだった。

■ 「ブラウニーとサニーを通して南部の音楽や文化、その美を知ることは、増幅された南部を知ることだ」そうタジ・マハールは説明する。また彼はブラウニー・マッギーについて「ソリッドなリズム・プレイヤーだ。あのハープのバックであんな風に演奏できるなんて。音数は決して多いわけじゃない。サニーがすべての音を出して駆けずり回っていた。でもブラウニーがそれを形にしていったんだ」と表現している。そこにライ・クーダーもこう付け加える。「親指と1本目の指と2本目の指をちょっとだけ動かすんだ、これは今でもやってる。それがどこから来たのか忘れてしまったよ。ブラウニーもそうしていた。彼がやっているのを見て、『自分にもできそうだ』と思ったんだ」

またテリーについてタジ・マハールは「魔法使いのようなハーモニカ・プレイヤー」だと表現している。ライ・クーダーも彼について次のように語っている。「サニー(・テリー)はまず驚異的なリズム感を持っていた。自分の声とハーモニカで音を作り、聴いてるほうはどっちがどっちかが分からなくなる。彼はそれがうまかった」

■キャリアを通じ、アメリカのルーツ・ミュージックを探求し続けているタジ・マハールにライ・クーダー。「俺たちは結構な間、これをやり続けている」そう語るのはクーダーだ。「おそらくこれらの音楽を復活させる権利を得ることが出来たと思う」そこにタジ・マハールはこう締めくくった。「俺たちは今、自分たちが駆け出しだった頃にあこがれていた男たちのようになった。俺たちは今ここにいる……年季の入った連中さ。巡り巡ってここに戻ってきた──素晴らしい機会じゃないか」
タジ・マハール&ライ・クーダー
『ゲット・オン・ボード:ザ・ソングス・オブ・サニー・テリー&ブラウニー・マギー』

TAJ MAHAL & RY COODER
Get On Board: The Songs Of Sonny Terry & Brownie McGhee


伝説のスライド・ギタリストと伝説のブルースマンの共演! 彼らが多大な影響を受けたサニー・テリー&ブラウニー・マギーの楽曲を取り上げた最新作!!

〈日本盤のみ、ライ・クーダーとタジ・マハールのセルフ・ライナーノーツ訳付〉

タジ・マハール(ヴォーカル、ハーモニカ、ギター、ピアノ)
ライ・クーダー(ヴォーカル、ギター、マンドリン、バンジョー)
ホアキン・クーダー(ドラム、ベース)

2022年4月27日発売
¥2,860(税込)/WPCR-18505
商品詳細
タジ・マハール&ライ・クーダー
『ゲット・オン・ボード:ザ・ソングス・オブ・サニー・テリー&ブラウニー・マギー』


Amazon Music・MP3(2022/4/22)¥1,500
CD(2022/4/27)¥2,860【Amazon.co.jp限定】メガジャケ付
CD(2022/4/27)¥2,860
1. マイ・ベイビー・ダン・チェンジド・ザ・ロック・オン・ザ・ドア
2. ザ・ミッドナイト・スペシャル
3. フーレイ・フーレイ
4. ディープ・シー・ダイヴァー
5. ピック・ア・ベイル・オブ・コットン
6. ドリンキン・ワイン・スポディーオーディー
7. ワット・ア・ビューティフル・シティ
8. ポーン・ショップ・ブルース
9. コーンブレッド、ピーズ、ブラック・モラセス
10. ピッキング・アップ・ゲッティング・レディ・トゥ・ゴー
11. アイ・シャル・ノット・ビー・ムーヴド
商品詳細
Rising Sons
『Rising Sons Featuring Taj Mahal and Ry Cooder』


Amazon Music・MP3(2021/2/5)¥1,800
CD(1992/9/3)輸入盤
商品詳細
Taj Mahal
『Taj Mahal』


Amazon Music・MP3(1967/8/24)¥1,200
CD(2000/9/5)輸入盤
商品詳細
Joachim Cooder
『Over That Road I'm Bound』


CD(2020/10/2)輸入盤
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