ディランが2010年から執筆していたという本書には、ニーナ・シモンやエルヴィス・コステロ、スティーヴン・フォスター、ハンク・ウィリアムズらの曲について綴った60以上のエッセイがフィーチャーされており、ディランが “安易な韻の罠” と呼ぶものを分析し、一つの音節を加えることで曲がいかに衰えるかを解析、更にはブルーグラスとヘヴィ・メタルの関係性についても説明しているとのこと。

また、厳選された150枚近くの写真と、“夢のようなリフ” も掲載されているそうで、本の表紙には、1957年にオーストラリアで撮影されたリトル・リチャードとロカビリー歌手のアリス・レスリー、エディ・コクランの写真がフィーチャーされています。

なお、本書はオーディオブックでも発売され、ディランがいくつかの部分を朗読し、その他の部分では数人がナレーションを担当するそうです。

ディランの本が出版されるのは、2004年の回顧録『Chronicles Vol. 1』（『ボブ・ディラン自伝』SBクリエイティヴ：2005年刊）以来18年ぶりで、ディランは2016年にノーベル文学賞を受賞しています。