ブライアン・メイ、復刻版『Another World』について語るYouTubeシリーズ第3弾公開
ブライアン・メイが、復刻版『Another World』(2月25日MLCニュース参照)について語るYouTubeシリーズの第3弾「Brian May on Another World – Part 2」を公開しました。
今回のインタヴューでは、復刻版『Another World』に収録されたモット・ザ・フープルのカヴァー「All The Way From Memphis」や、イアン・ハンターについて語っています。
「モット・ザ・フープルは、僕らに大きな影響を与えたんだ。彼らはある意味、僕らの指導者だった。僕らはロック・グループとしてスタートしたばかりで、大きなアイディアがたくさんあったんだ。自分たちの曲やプレゼンテーションのアイディアなんかもあったけど、ツアーに出たことがなかったから、当時大物バンドだったモット・ザ・フープルのツアーに前座で参加したのは、すごくラッキーだった。実際、彼らは解散していなければ、もっとビッグになっていたはずだし、ストーンズみたいになっていたんじゃないかな。
それだけ彼らは大物だったけど、僕らはUKツアーの前座を務め、そこからビジネスや観客に対応する方法を学んだんだ。僕らには大きな構想があったし、当時の僕らはませていたからね。でも覚えているのは、モット・ザ・フープルがステージに現れたら、会場全体が爆発的に沸き上がったこと。なぜなら、そうなるように目論まれていたからなんだ。
要するに、自分たちから観客に働きかけるという意味で、ただステージで演奏しつつ何かが起こることを期待するのではないということ。少なくとも、僕らはそうしないけど。観客を興奮させ、熱狂させ、触発するチャンスがあるのは、こちら側だからね。それを実行したのが彼らで、それを何度も繰り返すことで会場全体が沸き上がるんだ。
そして、キーボード奏者でそれができる人は少ないけど、イアン・ハンターがピアノでディン、ディン、ディン、ディン、ディン、ディン、ディン、ディン、ディン、ディンとイントロで盛り上げたのが “All The Way From Memphis” (邦題 “メンフィスからの道”)で、続いてギター演奏が始まった時、『イェー、僕がやりたいのはこれだ!』と思った。それがまた、僕に大きな刺激を与えたんだ。
だから、このアルバムで “All The Way From Memphis” をカヴァーしたんだよ。すごく気に入っているし、イアン・ハンターの演奏を少し引用させてもらった。彼は不愉快で嫌な奴だけど、僕は心から彼を愛してる。かつて、彼から素晴らしいアドバイスをもらったんだ。
あれは、ツアーで訪れたテネシー州のメンフィスだったと思うけど、僕は開いた口が塞がらないほどビックリ仰天したんだ。それまで見たことがない大騒動があってね。なんて説明したらいいのかわからないけど、まるで享楽の象徴のような。まさにロック・ツアーというか、そういうギグやホテルでのことを想像すればわかると思うけど。で、夜遅くにイアンと話していた時、『ブライアン、このツアーを楽しんでるか?』と訊かれたんだ。僕が『ああ……、こんな経験したのは初めてだからね』と言ったら、『家庭生活は恋しくないのか?』と尋ねるから、『まあ実際のところ、おっしゃる通りだよ。身の回りにあった自分の物、家族や友人、すべてが恋しい』と答えた。そしたら彼は、『ブライアン、もしそうなら、このビジネスには向いてないよ』と言ったんだ。それは、幸いにも僕が従わなかったアドバイスで、僕はその後も受け入れなかったけど、実際ロック・ミュージシャンになるのは大変な仕事だよ。かなり長い間、家庭生活に別れを告げなければならないからね。つまり、自分にとって不可欠だと思ったすべてのもの、自分を安心させるすべてのもの、自分を支えてくれるすべての人に別れを告げないといけないんだ。
それに、当時は家族とコミュニケーションが取れなかったから、今よりもっと辛かった。ツアー中は、家に電話できなかったんだ。駆け出しだった僕らには、電話代を支払う余裕なんてなかったからね。でも、もちろん僕は後悔なんてしてないよ。だって、その経験が僕に人生をくれたんだから。僕は素晴らしい人生を歩んでいるし、他にもたくさんのことに門戸を開いてくれたからね」
「モット・ザ・フープルは、僕らに大きな影響を与えたんだ。彼らはある意味、僕らの指導者だった。僕らはロック・グループとしてスタートしたばかりで、大きなアイディアがたくさんあったんだ。自分たちの曲やプレゼンテーションのアイディアなんかもあったけど、ツアーに出たことがなかったから、当時大物バンドだったモット・ザ・フープルのツアーに前座で参加したのは、すごくラッキーだった。実際、彼らは解散していなければ、もっとビッグになっていたはずだし、ストーンズみたいになっていたんじゃないかな。
それだけ彼らは大物だったけど、僕らはUKツアーの前座を務め、そこからビジネスや観客に対応する方法を学んだんだ。僕らには大きな構想があったし、当時の僕らはませていたからね。でも覚えているのは、モット・ザ・フープルがステージに現れたら、会場全体が爆発的に沸き上がったこと。なぜなら、そうなるように目論まれていたからなんだ。
要するに、自分たちから観客に働きかけるという意味で、ただステージで演奏しつつ何かが起こることを期待するのではないということ。少なくとも、僕らはそうしないけど。観客を興奮させ、熱狂させ、触発するチャンスがあるのは、こちら側だからね。それを実行したのが彼らで、それを何度も繰り返すことで会場全体が沸き上がるんだ。
そして、キーボード奏者でそれができる人は少ないけど、イアン・ハンターがピアノでディン、ディン、ディン、ディン、ディン、ディン、ディン、ディン、ディン、ディンとイントロで盛り上げたのが “All The Way From Memphis” (邦題 “メンフィスからの道”)で、続いてギター演奏が始まった時、『イェー、僕がやりたいのはこれだ!』と思った。それがまた、僕に大きな刺激を与えたんだ。
だから、このアルバムで “All The Way From Memphis” をカヴァーしたんだよ。すごく気に入っているし、イアン・ハンターの演奏を少し引用させてもらった。彼は不愉快で嫌な奴だけど、僕は心から彼を愛してる。かつて、彼から素晴らしいアドバイスをもらったんだ。
あれは、ツアーで訪れたテネシー州のメンフィスだったと思うけど、僕は開いた口が塞がらないほどビックリ仰天したんだ。それまで見たことがない大騒動があってね。なんて説明したらいいのかわからないけど、まるで享楽の象徴のような。まさにロック・ツアーというか、そういうギグやホテルでのことを想像すればわかると思うけど。で、夜遅くにイアンと話していた時、『ブライアン、このツアーを楽しんでるか?』と訊かれたんだ。僕が『ああ……、こんな経験したのは初めてだからね』と言ったら、『家庭生活は恋しくないのか?』と尋ねるから、『まあ実際のところ、おっしゃる通りだよ。身の回りにあった自分の物、家族や友人、すべてが恋しい』と答えた。そしたら彼は、『ブライアン、もしそうなら、このビジネスには向いてないよ』と言ったんだ。それは、幸いにも僕が従わなかったアドバイスで、僕はその後も受け入れなかったけど、実際ロック・ミュージシャンになるのは大変な仕事だよ。かなり長い間、家庭生活に別れを告げなければならないからね。つまり、自分にとって不可欠だと思ったすべてのもの、自分を安心させるすべてのもの、自分を支えてくれるすべての人に別れを告げないといけないんだ。
それに、当時は家族とコミュニケーションが取れなかったから、今よりもっと辛かった。ツアー中は、家に電話できなかったんだ。駆け出しだった僕らには、電話代を支払う余裕なんてなかったからね。でも、もちろん僕は後悔なんてしてないよ。だって、その経験が僕に人生をくれたんだから。僕は素晴らしい人生を歩んでいるし、他にもたくさんのことに門戸を開いてくれたからね」
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商品情報
ブライアン・メイ『アナザー・ワールド』
・デラックス・エディション(限定盤/SHM-CD/2枚組)【Amazon.co.jp限定】特典:メガジャケ付
2CDs(2022/4/22)¥3,960
・デラックス・エディション(限定盤/SHM-CD/2枚組)
2CDs(2022/4/22)¥3,960
・通常盤(SHM-CD)【Amazon.co.jp限定】特典:メガジャケ付
CD(2022/4/22)¥1,980
・通常盤(SHM-CD)
CD(2022/4/22)¥1,980
商品詳細
ブライアン・メイ
『Another World』
Amazon Music・MP3(2022/4/22)¥2,500[Deluxe Edition]
ブライアン・メイ
『Another World』
Amazon Music・MP3(2022/4/22)¥2,500[Deluxe Edition]
■DISC 1:アナザー・ワールド ANOTHER WORLD
1. スペース/Space (Brian May)
2. ビジネス/Business (Brian May)
3. チャイナ・ベル/China Belle (Brian May)
4. ホワイ・ドント・ウィ・トライ・アゲイン/Why Don’t We Try Again (Brian May)
5. オン・マイ・ウェイ・アップ/On My Way Up (Brian May)
6. サイボーグ/Cyborg (Brian May)
7. ザ・ガヴナー/The Guv’nor (Brian May)
8. ウィルダネス/Wilderness (Brian May)
9. スロウ・ダウン/Slow Down (Larry Williams)
10. ワン・レイニー・ウィッシュ/One Rainy Wish (Jimi Hendrix)
11. オール・ザ・ウェイ・フロム・メンフィス/All The Way From Memphis (Ian Hunter)
12. アナザー・ワールド/Another World (Brian May)
13. ビーイング・オン・マイ・オウン/Being On My Own (Brian May)
*()内は作曲者
■DISC 2:アナザー・ディスク ANOTHER DISC
1. ブライアン・トークス/Brian Talks (Brian May)
2. ザ・ビジネス(ロック・オン・コージー・ミックス)/The Business (Rock On Cozy Mix) (Brian May)
3. ホット・パトゥーティー/Hot Patootie* (Richard O’Brien)
4. F.B.I.(オリジナル・ラフ・ミックス・ウィズ・リアル・ベース&ドラムス)/F.B.I. (Original Ruff Mix With Real Bass And Drums) (Bruce Welch/Hank Brian Marvin/Jet Harris)
5. メイビー・ベイビー/Maybe Baby* (Norman Petty/Charles Hardin)
6. イッツ・オンリー・メイク・ビリーヴ/It’s Only Make Believe* (Conway Twitty/Jack Nance)
7. オトロ・ルガール/Otro Lugar (Brian May)
8. サイボーグ(ソロ・インストゥルメンタル・ヴァージョン)/Cyborg (Solo Instrumental Version) (Brian May)
9. ビジネス・スティングス/Business Stings (Brian May)
10. アイル・ビー・プレイン/I’ll Be Prayin’ (Brian May)
11. オン・マイ・ウェイ・アップ(ギター・ヴァージョン)/On My Way Up (Guitar Version) (Brian May)
12. ザ・ラスト・グレイト・オプティミスト/The Last Great Optimist (Brian May)
13. オン・マイ・ウェイ・アップ(ライヴ・イン・パリ 1998年6月)/On My Way Up (Live in Paris, June ’98) (Brian May)
14. ハマー・トゥ・フォール(ライヴ・イン・パリ 1998年6月)/Hammer To Fall (Live in Paris, June ’98) (Brian May)
15. マイ・ボーイ/My Boy (Brian May)
*ゲスト・ボーカル:T.E. コンウェイ
*()内は作曲者
1. スペース/Space (Brian May)
2. ビジネス/Business (Brian May)
3. チャイナ・ベル/China Belle (Brian May)
4. ホワイ・ドント・ウィ・トライ・アゲイン/Why Don’t We Try Again (Brian May)
5. オン・マイ・ウェイ・アップ/On My Way Up (Brian May)
6. サイボーグ/Cyborg (Brian May)
7. ザ・ガヴナー/The Guv’nor (Brian May)
8. ウィルダネス/Wilderness (Brian May)
9. スロウ・ダウン/Slow Down (Larry Williams)
10. ワン・レイニー・ウィッシュ/One Rainy Wish (Jimi Hendrix)
11. オール・ザ・ウェイ・フロム・メンフィス/All The Way From Memphis (Ian Hunter)
12. アナザー・ワールド/Another World (Brian May)
13. ビーイング・オン・マイ・オウン/Being On My Own (Brian May)
*()内は作曲者
■DISC 2:アナザー・ディスク ANOTHER DISC
1. ブライアン・トークス/Brian Talks (Brian May)
2. ザ・ビジネス(ロック・オン・コージー・ミックス)/The Business (Rock On Cozy Mix) (Brian May)
3. ホット・パトゥーティー/Hot Patootie* (Richard O’Brien)
4. F.B.I.(オリジナル・ラフ・ミックス・ウィズ・リアル・ベース&ドラムス)/F.B.I. (Original Ruff Mix With Real Bass And Drums) (Bruce Welch/Hank Brian Marvin/Jet Harris)
5. メイビー・ベイビー/Maybe Baby* (Norman Petty/Charles Hardin)
6. イッツ・オンリー・メイク・ビリーヴ/It’s Only Make Believe* (Conway Twitty/Jack Nance)
7. オトロ・ルガール/Otro Lugar (Brian May)
8. サイボーグ(ソロ・インストゥルメンタル・ヴァージョン)/Cyborg (Solo Instrumental Version) (Brian May)
9. ビジネス・スティングス/Business Stings (Brian May)
10. アイル・ビー・プレイン/I’ll Be Prayin’ (Brian May)
11. オン・マイ・ウェイ・アップ(ギター・ヴァージョン)/On My Way Up (Guitar Version) (Brian May)
12. ザ・ラスト・グレイト・オプティミスト/The Last Great Optimist (Brian May)
13. オン・マイ・ウェイ・アップ(ライヴ・イン・パリ 1998年6月)/On My Way Up (Live in Paris, June ’98) (Brian May)
14. ハマー・トゥ・フォール(ライヴ・イン・パリ 1998年6月)/Hammer To Fall (Live in Paris, June ’98) (Brian May)
15. マイ・ボーイ/My Boy (Brian May)
*ゲスト・ボーカル:T.E. コンウェイ
*()内は作曲者
クイーン 誇り高き闘い
3,520円
ジャッキー・スミス/ジム・ジェンキンズ(著)
田村亜紀(訳)
ジャッキー・スミス/ジム・ジェンキンズ(著)
田村亜紀(訳)
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クイーン・フォトグラフス ニール・プレストン写真集
通常盤:8,800円
SMRS直販・特典付:8,800円 送料として別途650円
SMRS直販・特典付:8,800円 送料として別途650円
クイーン 輝ける日々の記憶 浅沼ワタル写真集
通常盤:3,300円
SMRS直販・特典付:3,300円 送料として別途650円
SMRS直販・特典付:3,300円 送料として別途650円
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