ブライアン・メイ、復刻版『Another World』について語るYouTubeシリーズ第2弾公開

このシリーズの第2弾「Brian May on Another World – Part 1」が公開され、メイは自分の曲とリスナーとの繋がりから得る喜びなどについて語っています。

「作曲の過程において、自分がそこから逃げることは出来ないし、自分が何をしているのかさえわからないと思う。それが意識的なのか無意識なのかもわからず、あらゆる事が歌に組み込まれ、数年たってから、何らかの繋がりや意味を人々から指摘されるようになるんだけど、そうなってから、『ああそうだ、僕はそう思っていたんだ』って気付くんだ。

僕にはそれが大きな喜びだし、人々と繋がるというのが曲の素晴らしいところだと思う。その曲が、作者の心だけでなくリスナーとも繋がり、リスナーがその曲を自分の人生の一部にしてくれるなんて喜びだよ。

そして、それが”コミュニケーション”だからこそ貴重なんだ。良い曲や詩、良い絵は、アーティストとそれを見聞きした人々を結び付けるし、それにより自分自身の気持ちをより上手く理解するきっかけにもなる。僕にとっては、それが曲の非常に重要な部分なんだ。フレディは、“ボヘミアン・ラプソディ” がどういう曲なのかを僕らに話さなかったし、僕はそれに満足している。この曲について、誰もが独自の考えを持っているのは素晴らしいことで、それが貴重なんだ。

僕は今、自分の曲について説明しないようにしているけど、時には説明することもある。面白いのは、自分で曲の説明をするたびに内容が変わるんだ。なぜなら、そこには間違いなく様々なことがあって、『Another World』には、本当に多くのことが組み込まれているからね。

とても良いことや楽しいこと、かなり辛いこともある。今でも目を向けるのが非常に辛くて、このアルバムを再リリースするための旅全体が、僕にとっては一大事になっている。そして、それが僕にあらゆるものをもたらし、おそらく僕の歴史と今の自分を少しだけ深く理解させてくれたんじゃないかな。

僕は、自分が大きな不幸に見舞われている人なんだと、絶えず思っていたことに気付いたんだ。それが僕の本質で、正しい見解だと思う。でも、その事を知り、対処を始めて、過去の惨めな自分よりも良くなれるんだと理解すれば、気付いて良かったことになる。だから良い結果をもたらしていると思うよ」

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