カート・コバーンが「Smells Like Teen Spirit」のMVで使用したギター、455万ドルで落札

4月15日のMLCニュースでお伝えしたように、ニルヴァーナのカート・コバーンが「Smells Like Teen Spirit」（1991年）のミュージック・ビデオで使用したギターが、5月20日に開催されたジュリアンズ・オークションの「Music Icons」に出品され、455万ドル（＝約5億8,000万円）で落札されました。

この1969年製フェンダー・ムスタング・ギターは、推定落札価格が60万ドル（＝約7,530万円）～80万ドル（＝約1億円）と見積もられていました。

ジュリアンズ・オークションによると、このギターは上記のMVだけでなく、ニルヴァーナ1991年のアルバム『Nevermind』と1993年の『In Utero』のスタジオ・セッションや、ニルヴァーナのライヴでも使用されていたそうです。

同ギターを落札したのは、米プロ・フットボール・チーム、インディアナポリス・コルツ（Indianapolis Colts）のオーナー兼CEOのジム・アーセイ（Jim Irsay）で、次の声明を発表しています。

「私は、世界の見方を変えたもう一つのアメリカ文化を保存し、保護することに感激しています。また落札額の一部が、メンタルヘルスの不名誉を一蹴する我々のプロジェクト “Kicking the Stigma” に寄付されることで、私にとってはさらに特別なものになります。この伝説的なギターは、カート・コバーンの最も文化的・歴史的に重要なギターの1つで、私の有名な記念品コレクションの一部として、私の故郷インディアナ州に保管されることは大きな名誉であり、私の人生におけるハイライトです」

また、同州出身のジュリアンズ・オークション社長兼CEOであるダレン・ジュリアンは、「この一生に一度のオークションは、私のプロ・キャリアにおける最大の特権の一つであり、その収益がメンタルヘルスの認識に活用されることを非常に嬉しく思います」と語りました。

なお2020年には、コバーンが『MTV Unplugged』で演奏した1959年製のギター「Martin D-18E」がオークションに出され、こちらはギターの落札価格として最高額となる601万ドル（＝約6億4,000万円）で落札されていました（2020年6月24日MLCニュース参照）。