ボブ・ディランが60年ぶりに再録音した「Blowin’ in the Wind」、唯一のコピーがオークションに

ボブ・ディランが、長年のコラボレーター／プロデューサーのT・ボーン・バーネットとスタジオに入り、1962年の名曲「Blowin’ in the Wind」（邦題「風に吹かれて」）を60年ぶりに再録音しました。

同曲は、T・ボーン・バーネットが開発した新たなオーディオ・フォーマット「アイオニック・オリジナル（Ionic Original）」にレコーディングされ、このハイブリッド・ディスクに初めて録音された「Blowin’ in the Wind」唯一のコピーが、7月7日の英クリスティーズ・オークションに出品されることになりました。その落札価格は、60万ポンド（＝約9,620万円）～100万ポンド（＝約1億6,000万円）と予想されています。

バーネットによると、「アイオニック・オリジナル」に録音された音源は、デジタルやCD、ヴァイナルでリリースされたものよりも遥かに優れ、そのディスクはヴァイナルLPと似ていて同じように再生されるものの、アルミニウム・ディスクにラッカー塗装が施され、レコーディングによってエッチングされるとのこと。

オークションに先駆け、新たに録音された「Blowin’ in the Wind」は、完全予約制の特別試聴会で公開され、同ディスクは6月8日にロサンゼルス、6月15日にNYCで展示された後、7月2日から7日のオークション前まで、ロンドンで展示されるそうです。