クラウドファンディング「長岡秀星イラスト作品アーカイヴ・プロジェクト」

長岡秀星──MLCユーザーの中にはこの名前をご記憶の方も多いはず。おそらくアース、ウィンド&ファイアーやELOのスリーヴでその作品が最も有名な日本人イラストレーターです。2015年に他界した長岡の作品は現在劣化で危機に瀕しており、その作品をデジタル化し未来へと遺すべくクラウドファンディングのプロジェクトがスタートします。みなさまぜひご協力ください。

※1/17:内容に一部間違いがあり、お詫び申し上げますとともに、該当部分を修正いたします。大変申し訳ありません。
〈以下、公式インフォメーションより〉

クラウドファンディング「長岡秀星イラスト作品アーカイブプロジェクト」。未発表を含む長岡氏の貴重な原画作品をデジタル化で現代によみがえらせる試みが始動。

1970年代以降、アース、ウィンド&ファイヤー、ELO、カーペンターズ、喜多郎など、数々のミュージシャンの大ヒット・アルバムのアートワークで一世を風靡した国際的イラストレーターの長岡秀星氏(1936-2015)。現在、長岡氏のほとんどの作品がデジタル化されておらず、インターネット上でもレコード・ジャケット以外はほとんどお目にかかる事が出来ません。原画は制作から数十年が経過し、原画そのものの劣化も危ぶまれており、このままの状態を続けると長岡氏の功績を後世に引き継げない状況です。

株式会社アフロは、2015年に逝去された長岡秀星氏のご遺族の意思を受け、そのような長岡氏の原画作品が置かれている状況の改善と、同氏の功績を後世に残し伝えていく活動を進めるべく、その資金調達を目的としたクラウドファンディングを2024年1月中旬から開始いたします。

■クラウドファンディング概要
「巨匠、長岡秀星氏の貴重なイラスト作品を高精細デジタル処理で現代によみがえらせたい」


プロジェクト実施期間:2024年1月中旬開始予定
目標額:100万円、達成後は300万のストレッチゴールを目指します。

■クラウドファンディング達成で実現すること
・ご遺族が所有する約150点の原画作品の高精細(8K対応)デジタルデータ作成

将来の8K映像、高精細出力に対応するため、最高品質の複写、スキャニングを行ないます。また、キズ、汚れなどの傷みが激しい作品については、レタッチャーによる復元作業を行います。達成できた金額に応じてデータ化の点数も増やしていきます。

・当社サイトでの長岡氏の作品をアーカイヴし公開。
・ご遺族が所有していない作品の調査、およびアーカイブ化に向けた交渉作業。

現在、日本だけでも300点超の原画作品が存在していますが、過去に出版、広告等で使用され、各社で保管されている作品については把握できていません。それら所在の調査、確認、収集を進め、長岡作品の全体像の把握に努めます。そして長岡作品の唯一最大のデジタル・アーカイヴ構築を目指し準備を進めていきます。

■今回データ化する作品例

●Book of Revelation(1977)
アースウィンド&ファイヤー、『I Am』(1979)で採用されたイラストのアザーカット(未使用カット)

■迷宮のアンドローラ(集英社、1984年刊)

長岡秀星氏の代表作にして唯一の絵物語。原画約70枚。 構想7年、制作に2年を費やしたスペースオペラでありSF作家としての才能が垣間みられる傑作。当時この作品に衝撃を受けた長島茂雄さんがプロデューサーとなり、小泉今日子さんが同作品のイメージソングをリリース。大ヒットしたことでも有名。

■返礼品

クラウドファンディングにて支援金を皆様から賜るにあたり、今回データ化する作品の中から返礼品を作成し、提供させていただきます。カジュアルに長岡作品を楽しんでいただくトートバックから、自宅に飾っていただくファインプリントまで、多彩な返礼品を取り揃えています。

返礼品

返礼品3・右端「Time & Chance」
カルデラ『Time & Chance』(1978)
ジャズ/フュージョン・バンド、カルデラ『Time & Chance』(1978)で採用されたイラストのアザーカット(未使用カット)

■将来の目標、チャレンジ

今回のクラウドファンディングは、当プロジェクトの「はじめの一歩」です。 当クラウドファンディングが達成できた暁には、次の目標に向かってチャレンジしていきます。

・ご遺族が現在所有していない国内の原画作品の調査、ならびに現所有者との交渉により、約300点を目標として、当アーカイヴでの取り扱いを目指します。
・長岡秀星氏没後10年にあたる2025年に合わせ、上記作品全てを扱った過去最大の回顧展の実施を目指します。
・長岡氏が1990年代にライフワークとして温めてきたSFファンタジー作品「アナバシス」(未公開)の原画公表に向けての準備。さらに「アナバシス」の多メディア展開のための活動を行います。
・国内、海外のファン、アート好きに向けてのプロモーション活動を進めます。

上記の目標を通じて、長岡秀星氏の功績を広く国内外に伝え、末永く愛されるイラストレーターとなるようよう尽力していきます。

■長岡秀星氏プロフィール

長岡 秀星(ながおか しゅうせい、1936年11月26日 - 2015年6月23日)氏は、日本のイラストレーター・画家。宇宙やSFをイメージした作風。ミュージシャンのレコード・ジャケットのアートワークを多数手掛けたことで知られる。また面相筆とエアブラシを駆使して精巧に描き上げる技法でNASA、自動車会社、航空会社などナショナルクライアントのイラストも多数手がけ、国際的に活躍した。

読み込み中.....

■1936年、長崎市生まれ。終戦を長崎県壱岐市で迎える 幼少期から絵の才能に恵まれ、高校3年時には雑誌「中学生の友」の口絵に投稿、採用される
■1954年武蔵野美術学校(現、武蔵野美術大学)デザイン科に入学 。在学中からイラストレータとしての才能を発揮。多忙のため中退・独立する
■1950~60年代は日本国内でイラストレーター、デザイナーとして活動
■1970年、大阪万博にデザイナーとして参加
■1970年、渡米。カリフォルニアを拠点に活動。カーペンターズ、ELO、アース・ウインド&ファイアー等のミリオンセラーレコードを担当。東洋の神秘、宇宙、SF等をテーマとした幻想的な画風で一躍有名になる。
■1976年、『ローリングストーン』誌最優秀アルバムカバー賞
■1977年、国際イラストレーション展優秀賞を受賞
■1981年、新宿伊勢丹にて「長岡秀星展」開催、10万人を動員
■1981年、作品集『長岡秀星の世界』(日本放送出版協会)を出版
■1984年、絵物語『迷宮のアンドローラ』(集英社)を出版。イメージソングを小泉今日子さんがリリース
■1985年、作品集『長岡秀星の世界・PART2』(日本放送出版協会)を出版
■1985年、つくば科学万博、日本政府出展のテーマ館の映像表現を担当
■1990年、TBS宇宙特派員計画のための作品「宇宙賛歌」を制作、翌年、銀座三越にて「宇宙賛歌展」開催
■1991年、F1日本グランプリの公式ポスター「アイルトンセナ~栄光への軌跡」を制作
■1990年代には宇宙をテーマとしたSF絵物語の大作「アナバシス」に着手(未完)
■2004年、帰国
■2015年、逝去
■2016年、長崎県壱岐市で追悼展開催
■2020年、東京代官山で回顧展開催
■2021年、長崎県壱岐市で企画展開催
この記事についてのコメントコメントを投稿

この記事へのコメントはまだありません

THE DIG Special Edition アース・ウィンド&ファイアー

THE DIG Special Edition アース・ウィンド&ファイアー

1,650円
ディスク・コレクション ファンク

ディスク・コレクション ファンク

2,420円
ディスク・コレクション レア・グルーヴ

ディスク・コレクション レア・グルーヴ

2,420円
ディスク・コレクション ヒップホップ

ディスク・コレクション ヒップホップ

1,980円

RELATED POSTS

関連記事

LATEST POSTS

最新記事

ページトップ