TBSドキュメンタリー映画祭 2023『シーナ&ロケッツ 鮎川誠と家族が見た夢』舞台挨拶

先ごろ他界した鮎川 誠。彼が率いたシーナ&ロケッツのドキュメンタリー、『シーナ&ロケッツ 鮎川誠と家族が見た夢』が、全国4ヵ所で開催されている「TBSドキュメンタリー映画祭 2023」の東京会場で公開されています。19日(日)には3人のお嬢さんとお孫さんが登壇、その舞台挨拶が行なわれました。同作はこの映画祭であと1回上映されますし、その後順次全国で公開に。ぜひ会場へ足をお運びになってスクリーンでご覧ください。

〈以下、公式インフォメーションより〉

鮎川誠さんの3人の娘たちと孫が登壇! 3/19(日)『TBSドキュメンタリー映画祭 2023』、『シーナ&ロケッツ 鮎川誠と家族が見た夢』 舞台挨拶・1回目&2回目──陽子さん、シーナ&ロケッツは「愛と正義と勇気のカッコいいバンドです」、寺井監督「ご家族の関係や生き方自体がこんなにカッコいいとは知らなかった」

この度、TBSは魂を揺さぶる良質のドキュメンタリー映画の発信地となるべく立ち上げた、新ブランド 「TBS DOCS」 のもと、今年も 『TBSドキュメンタリー映画祭 2023』 を開催。

映画祭3日目の3月19日(日)には『シーナ&ロケッツ 鮎川誠と家族が見た夢』の舞台挨拶に、映画に出演している鮎川誠さんの3人の娘たちと孫(長女・陽子さん、次女・純子さん、三女・知慧子さん、孫・唯子さん)、寺井到監督が登壇し、今年1月29日に膵臓がんのため急逝した鮎川誠さんとの思い出や、シーナ&ロケッツへの想いなどを語っていただきました。

現在都内劇場で開催中の「TBSドキュメンタリー映画祭 2023」にて3月19日、『シーナ&ロケッツ 鮎川誠と家族が見た夢』が上映され、寺井到監督、今年の1月29日に急逝した鮎川さんの長女・陽子、次女・純子、三女・知慧子、孫・唯子が舞台挨拶を行なった。

福岡発のロック・バンド「シーナ&ロケッツ」のヒストリーと家族愛を描くドキュメンタリー。鮎川ファミリーは革ジャン・スタイルで登壇し、知慧子さんは「革ジャンは中学生になったら一人一着は持っていなければいけないものと母から教わりました。今日着てきたものは、シカゴで両親が購入した革ジャンを母から譲り受けたものです。今では大切な形見」と解説した。

念願の作品上映に、陽子さんは「シーナ&ロケッツとして両親が今までやってきた音楽などを映画にまとめていただき嬉しく思います。お父さんは最後までロックを貫いた。そんな姿を映像に収めていただけて嬉しい」と感動した様子。知慧子さんは「本来この場所に立っているのは鮎川誠本人だったはず。公開のタイミングで亡くなってしまい驚いたが、寺井監督には熱い熱のこもった作品を作ってもらえて嬉しい」と感謝した。純子さんは「どのシーンも胸が熱くなって、お父さんもカッコ良くて。昨年11月23日に行なわれたシーナ&ロケッツ45回目のバースディLIVEのシーンも出て来て、胸が熱くなって言葉では上手く言い表せませんでした」と偲んでいた。

家族にとってのシーナ&ロケッツとはという質問には「愛と正義と勇気のカッコいいバンドです」(陽子さん)。「パンク、ロック、ブルース。愛と正義。心が温かくなる魅力たっぷりのバンド」(知慧子さん)。「子供の頃から見てきたバンドで、今までもこれからも世界で一番カッコいいロック・バンド」(純子さん)。「まこちゃん(鮎川誠さん)はキラキラと輝いていて誰が見てもロックでカッコ良くて、私にもみんなにも優しい。いつも笑顔でロックしている人」(唯子さん)とそれぞれの答えを述べた。唯子さんの母である純子さんは「私も子供の頃から両親のツアーで全国を回ったけれど、まさか自分の娘を連れて回れるとは思わなかった。最高の思い出を娘と体感できたのは幸せなことでした」と喜んでいた。

鮎川誠さんのファンで鮎川さんは地元の憧れの人だったという寺井監督。「鮎川誠さんは今年の1月に残念なことにご病気でお亡くなりになられたが、そのようなタイミングで取材が出来たのも何かの御縁とお導きがあったからだと思う」としみじみ述懐した。鮎川誠さんは闘病を最後まで公表せず、寺井監督は「取材をしていた僕自身もご病気だとは気づかず、きついという雰囲気すらも周囲に感じさせなかった。痛みがあって辛かったと思うけれど、最後まで普段と変わらず、朗らかで誰にでも優しかった。それがどれだけ凄いことなのか、今になって実感しています」と意志の強さに敬服していた。

また寺井監督は、昨年2月から行なった取材を通して「ご家族の関係や生き方自体がこんなにカッコいいとは知らなかった。鮎川さんは最後まで音楽を続けたいと望み、ご家族もその意思を汲んで周りには何も言わずに支え続けた。使用してない素材はまだまだあるので、もっとたくさんの人にこの作品が伝わるよう、これからも作業を続けていきたいです」とさらなる制作に意欲を燃やしていた。

陽子さんは「寺井さんは長い間ずっと取材をしてくださり、お父さんが病気でも頑張る姿も取材してくれました。色々な思い出が詰まっているドキュメンタリーなので沢山の方々に見ていただきたいです。キープ・オン・ロッキン!」とアピール。知慧子さんも「寺井監督が熱い心のこもったドキュメンタリーに仕上げてくれたので、最後の瞬間まで楽しんでほしい」と期待を込めた。純子さんは「まだ悲しい気持ちはあるけれど、最高な思い出ばかりなのでそれを胸に頑張りたいです」と前向きにコメント。唯子さんは「みんなに映画を観てもらえる嬉しさが顔に出ちゃう」と笑わせつつ「瞬きする間にもとても良い瞬間があるので、何度も沢山見て理解してほしいです」と呼び掛けていた。

また鮎川誠さんの誕生日である5月2日(火)に下北沢シャングリラで追悼ライブを行なうことも決定。知慧子さんは「お父さんが亡くなって複雑な心境でシーナ&ロケッツが今後どうなっていくのかも未定ですが、もう一度だけ聴きたいとか、お父さんへの追悼の気持ちやみんなで頑張るという思いを表してライブをやりたい」と意図を説明し、純子さんも「5月2日はお父さんの誕生日でもあるので、みんなでハッピーに音を出して愛を一か所に集めてお父さんに届けたい。ぜひ遊びに来てください」とPRしていた。

『TBSドキュメンタリー映画祭 2023』
『シーナ&ロケッツ 鮎川誠と家族が見た夢』舞台挨拶 1回目

【日時】3月19日(日)
【場所】ヒューマントラストシネマ渋谷(渋谷区渋谷1-23-16 cocoti SHIBUYA 8階)       
【登壇者】森陽子(長女)、純子(次女)、知慧子(三女)、唯子(孫)、寺井到監督
【司会】高柳光希(TBSアナウンサー)

・公式HP:TBSドキュメンタリー映画祭 2023
・TBSテレビ『シーナ&ロケッツ 鮎川誠と家族が見た夢』

3月17日(金)より
ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次開催

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