ソウル／ファンクの先駆者、スライ・ストーンの回顧録『Thank You』10月発売

ストーンは、次のように語っています。
「俺の記憶にある限り、人々から俺の話をしてほしいと頼まれてきたが、俺にはその準備が出来ていなかった。スライ・ストーンの実話を語るには、再びシルヴェスター・スチュワート（本名）に戻るための新たな心構えが必要だったんだ。ワイルドな旅だったし、俺のファンも喜んでくれることを願っているよ」

この本は、イギリスではホワイト・ラビット・ブックスから、アメリカではクエストラヴが立ち上げたAUWAパブリッシングから発売され、現在ストーンのドキュメンタリーを制作しているクエストラヴ（2021年2月22日MLCニュース参照）は、本書の前書きも担当する予定です。

本書は、スライ・ストーンとベン・グリーンマンが共同で執筆しており、グリーンマンは、過去にブライアン・ウィルソンやジョージ・クリントンの回顧録も共同執筆しています。

ソングライターでレコード・プロデューサーでもあるストーンは、60年代～70年代にかけて、ソウル・ファンクの発展に貢献した先駆者的存在で、本書のタイトルになった1969年の「Thank You （Falettinme Be Mice Elf Again）」や、「Everyday People」（1968年）、「Family Affair」（1971年）など、当時の象徴的アンセムを作曲しました。またパフォーマーとして、ポップ・カルチャー・パフォーマンスの持続的な基準を設定したペルソナとステージの存在感で観客を魅了してきました。

ストーンは80年代、ドラッグの影響や精神的、経済的問題により音楽シーンから姿を消しましたが、2006年のグラミー授賞式に突如姿を現し、1987年以来となるパフォーマンスを披露しました。それ以降、散発的にパフォーマンスを行ない、2011年にはニュー・アルバム『I’m Back! Family & Friends』をリリースしています。