短期集中連載：クイーン 栄光の7デイズ ⑥ 7月14日　『ミュージック・ライフ』誌がリッジ・ファーム・スタジオを訪問取材

4月25日（火）発売『クイーン　グレイテスト・デイズ　366日の記憶』よりお送りしている、短期集中連載「クイーン 栄光の7デイズ」第6回。今日取り上げるのは「7月14日」。この日は1975年に『ミュージック・ライフ』取材班が、“あの” リハーサル・スタジオを訪れたのでした。

1975年7月14日（月）、『ミュージック・ライフ』誌がリッジ・ファーム・スタジオを訪問取材

初来日公演（'75年4月）の興奮冷めやらぬまま、『ミュージック・ライフ』誌が独占密着取材を敢行。取材場所はロンドン郊外にあるリッジ・ファーム・スタジオ。アルバム『オペラ座の夜』のレコーディングに向け合宿中だったメンバーにアプローチ。取材は14時頃から始まり、テニスやビリヤードに興じるメンバーを撮影。続いては日本からのお土産のお面をプレゼントし、リッジ・ファームの庭園でインタヴューも行なわれ、約5時間の取材は終了。まだ「ボヘミアン・ラプソディ」こそ生まれてはいないが、この頃のクイーンは「キラー・クイーン」の大ヒットもあり、英国内の新人バンドの中では一歩抜きん出た存在になっていた。そんな彼らが、ここまで長時間にわたって取材を受けることは滅多にない。それほど『ミュージック・ライフ』誌はメンバーから信頼されていたのであろう。この日の取材の模様は『ミュージック・ライフ』75年9月号（8月20日発売）に掲載された。
 

石角隆行（クイーン研究家）