超豪華ミュージシャンらが大挙カメオ出演、映画史上空前の空振りを記録した前人未到の社会派超怪作『金持を喰いちぎれ』再映!

1987年公開の英国映画がリヴァイヴァル上映されます。以下、プレスリリースにある本作の説明から引用──「初公開時、その猛毒に誰もついて行けずに映画史上空前の空振りを記録」「グルメ映画史にさん然と輝く極悪異端作」「近年の英国媒体による〈映画史上最大の失敗・愚行TOP50〉では、歴史的超大作が軒並み名を連ねるなか、超インディペンデント低予算映画にもかかわらず第49位にランクイン」「今でも凄まじい存在感を発揮している前人未到の社会派超怪作」などなど。
〈以下、メイカー・インフォメーションより〉
 
モーターヘッドのレミー、ポーグスのシェインほかミュージシャンが大挙映り込む!
この世の金持ちと庶民、ロック映画好きは必ず観なければならない世紀の怪作
デジタルリマスターによって復活公開!!
 
金と権力があるからといって、おまえらに権利はない!
《社会の底辺が金持ちを喰いちぎる映画》

金持を喰いちぎれ

7月14日(金)よりシネマート新宿他にて公開決定!
日本版キービジュアル解禁!
1987年の初公開時、あまりの過激さに誰にも理解されず映画史上空前の空振りを記録したとんでもない英国産社会派ブラック・コメディ『金持を喰いちぎれ』がこの度、デジタルリマスターにより新たに息を吹き返し、7月14日(金)よりシネマート新宿ほかにてリバイバル公開が決定! 本作の新たな日本版ビジュアルもこの度解禁となります。

ロンドンで最も金持ちの集まる高級レストラン〈バスターズ(Bastards)〉でウェイターとして働くアレックスは、いけ好かない客やマネージャーにいびられクビになり、身寄りも友人も家もなく社会の最下層に沈んだ。同じくロンドンでは乱暴で下品だが実行力のある上流階級の権力者、超タカ派内務大臣ノッシュが、ソ連のスパイである英国情報部司令長官が仕掛けた女性スキャンダルの罠にはまるが、送り込まれた高級コールガールは一発でノッシュの子をはらんだ。底辺部隊を組成するアレックス。〈イート・ザ・リッチ(Eat The Rich)〉と改名されたその高級レストランでミンチ肉料理に舌鼓を打つ金持ちたち。社会の最上位と最底辺の対決のときが迫る。

無能な者が権力者になるという、この世の摂理に切り込み、あらゆる差別とヒエラルキーを吹き飛ばして見事に散った、社会派超怪作!

1980年代、パンク・ムーヴメントを力ずくで押さえこみ社会保障カットとフォークランド戦争で大英帝国を再建した剛腕サッチャー政権下、生活苦に耐えきれなくなったイギリス国民がついに立ち上がった! 一部の金持ち金と権力があるからといって、おまえらに権利はない! 一部の金持ちだけが優雅な生活を謳歌し、庶民ばかりが苦しむ世の中を痛烈批判。海外のキャッチコピーは「おまえが食べているのはおまえだ!」。人種差別、性差別、階級差別、選民主義、権威主義に怒りを爆発させ、反旗をひるがえす大貧民たちが、大金持ちしか入れない超高級レストラン〈バスターズ〉を乗っ取り、〈イート・ザ・リッチ〉と改名して金持ちを血祭りにする!

イギリスの庶民派テレビ局で人気を呼んだ社会風刺コメディ番組『ザ・コミック・ストリップ』でポスト・モンティ・パイソンとして注目を浴びた英国コメディ集団コミック・ストリップの一員であるピーター・リチャードソン監督が、パイソンズより遥かに過激に強烈な風刺を利かせて制作、ジョージ・オーウェルの小説『動物農場』やビートルズの楽曲「Piggies」のテーマにも通じる、猛烈な社会批判を展開するも、初公開時、その猛毒に誰もついて行けずに映画史上空前の空振りを記録した、勇気溢れるとんでもないブラック・コメディ『金持を喰いちぎれ』が36 年ぶりに戻ってきた。「グルメの叙事詩」とも評され、あまたあるグルメ映画に『ハンニバル』(レクター版)と『博士の異常な愛情』をぶち込んで、じっくり煮込まず肉汁滴るスパイスかけすぎのハンバーグステーキに仕上げたグルメ映画史にさん然と輝く極悪異端作でもあり、近年の英国媒体による「映画史上最大の失敗・愚行TOP50」では、歴史的超大作が軒並み名を連ねるなか、超インディペンデント低予算映画にもかかわらず第49 位にランクイン(マイケル・チミノ『天国の門』が2位、デヴィッド・リンチ『砂の惑星』が3位)、今でも凄まじい存在感を発揮している前人未到の社会派超怪作である。製作総指揮は『ロッキー・ホラー・ショー』(75)や、ポリス、XTC、ディーヴォなど出演の音楽映画『Urgh! A Music War』(81)を手掛けたマイケル・ホワイト。主演にはジェンダーのボーダーをかるく突破、舞台、映画、テレビ、ラジオ、音楽などどんなところでも活躍するラナー・ペレー、元ヘヴィ級プロ・ボクサーであり、007シリーズのスタントのほか『荒野の用心棒』(64)にも映っているノッシャー・パウエルが上流階級の内務大臣にふんしている。
また暴走ロックンロールの帝王であり人類の切り札といわれるバンド、モーターヘッドをサウンドトラックに起用、劇中に唐突なライヴシーンが差し込まれ、その創始者であるロックンロールの化身、極悪レミーが台詞を含めた演技を披露している。そしてポール・マッカートニー、アンジー・ボウイ、サンディ・ショウ、クー・スターク、ミランダ・リチャードソン、シェイン・マガウアン(ポーグス)、ヒュー・コーンウェル(ストラングラーズ)、ビル・ワイマン(ローリング・ストーンズ)ら超豪華ミュージシャン、俳優、モデル、作家、アーティストたちが大挙カメオ出演、なぜ映っているのかは誰もわからないが、作品のテーマに賛同したと信じることも可能だ。作品内容と完成度、そして世の中の反応、作品が受けた仕打ち。すべてがあまりのことにたいへんなこととなった本作は、数十年の熟成を重ねて気づくと『ロックンロール・ハイスクール』『さらば青春の光』『スパイナル・タップ』『ザ・コミットメンツ』『スクール・オブ・ロック』等々のロック映画好きはもちろん、この世の金持ちと庶民は必ず観なければならない作品となっていた。

製作から36 年、なぜいま、これがリバイバルされるのか、まったくわからないが、食料品も軍事費も何でも値上げで生きづらさ増す日本の現状からすれば、我々は80年代英国人の気持ちに納得するだろう。そして何の躊躇もなくそれを映画という表現で世に叩きつけた本作は、あらゆる物事が〈ふつう〉〈平均〉に落ち着こうとする現代において人類が忘れ去ろうとしている何かをもたらすにちがいない。この年月を経て、人類はこの猛毒の理解に近づいたのか、それとも遠ざかったのか、進化か退化を問われるまさかの正式リバイバルで、遂に金持ちを喰いちぎるときがやってきてしまったのだ。

今回解禁となったポスタービジュアルは、日本初公開当時のデザインをベースに新たに作成。「金と権力があるからといって、おまえらに権利はない!」というメッセージ性の強いコピーと共に、お皿のまわりに多彩な出演者、豪華ゲストを配し、センターには本国ビジュアルでも使用されている強烈上流階級権力者キャラ “ノッシュ” が足を喰っているイラストを使用。腹には本作のサントラも手掛け、出演も果たしているモーターヘッドの有名なロゴ “War Pig” が燦然と輝く!
金持を喰いちぎれ

監督:ピーター・リチャードソン
脚本:ピーター・リチャードソン/ピート・リッチェンス
サウンドトラック:モーターヘッド
出演:ロナルド・アレン/ジミー・ファッグ/ラナー・ペレー/フィオナ・リッチモンド/サンドラ・ドーン/レミー/ノッシャー・パウエル/ロン・ター
ゲスト出演の “ザ・コミック・ストリップ” メンバー:ロビー・コルトレーン/ドーン・フレンチ/ナイジェル・プレイナー/エイドリアン・エドモンドソン/リック・メイヨール/ジェニファー・ソーンダース
さらにゲスト出演:キャシー・バーク/カトリン・カートリッジ/ショーン・チャップマン/ダーレン・ネスビット/ミランダ・リチャードソン/クー・スターク/ルパート・ヴァンジッタート
さらに豪華ミュージシャン出演:ヒュー・コーンウェル(The Stranglers)/ジュールズ・ホランド/ポール・マッカートニー/シェイン・マガウアン(The Pogues)/サンディ・ショー/スティーヴ・ウォルシュ(Kansas)/ビル・ワイマン(The Rolling Stones)/アンジー・ボウイ/ウェンディ・O・ウィリアムズ/ワーゼル(Motorhead)/フィル・キャンベル(Motorhead)/フィルシー・アニマル・テイラー(Motorhead)

(1987 年|イギリス映画|89 分|アイアン・フィスト・ピクチャー制作|原題:EAT THE RICH)

© 1987 National Film Trustee Company Ltd. All rights reserved.

キングレコード提供|ビーズインターナショナル配給
公式サイト:bastards-eattherich.jp

シネマート新宿/シネマート心斎橋にて
7月14日(金)より公開、ほか全国順次公開

商品詳細
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『Bang!... The Greatest Hits of Frankie Goes To Hollywood』


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