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ロニー・ウッド、エリック・クラプトンとの初共演を振り返る。「あのクレオパトラみたいな奴を連れて来い!」

ザ・ヤードバーズやジョン・メイオールズ・ブルースブレイカーズを筆頭としたブリティッシュ・ブルーズ・シーン華やかなりし1960年代、その只中にしばしば身を置いていたのがロニー・ウッドでした。彼はエリック・クラプトンやジミー・ペイジと長きにわたる友情を育み、ジェフ・ベックと共演し、後にはジミ・ヘンドリックスとひとつ屋根の下で暮らしたこともありました。彼はそのシーンの発展を目の当たりにし、その中で重要な役割を果たしていたのです。
ミュージシャンとしてまだ駆け出しの頃、ただの高邁な野心を抱いた新進気鋭のギタリストのひとりに過ぎなかった彼は、ヤードバーズ──当時はエリック・クラプトンが在籍中──の仕事ぶりを高く評価していました。そんなある夜、彼は観客の中から引っ張り出される形で彼らと一緒に演奏することになったのです。ウッドいわく、そこが彼とクラプトンとの友情の始まりでした。

「その頃の俺は、クロウダディでヤードバーズを観ることで、自分の音楽の物差しにしていたんだ」と、2015年に自伝のプロモーションのために行なわれた質疑応答でウッドは語っていました。「彼らが俺に与えた影響は大きかったよ」

サリー州リッチモンドにあったザ・クロウダディは、ザ・ヤードバーズがエリック・クラプトン、ジミー・ペイジ、ジェフ・ベックという3人のギターの巨人たちの在籍時を含め、全ての時代を通じてよく出演していた会場のひとつでした。このうちベックがプレイしていたショウのひとつがきっかけで、ウッドはザ・ヤードバーズ解散後にベックが開始したソロ・プロジェクトに、最初はギタリストとして、次にベーシストに格下げされても参加していたのです。もっとも、実は彼はそれよりずっと前に、ヤードバーズの伝説の一部となっていたのでした。

「ある晩、バンドのシンガー兼ハーモニカ奏者のキース・レルフが体調を崩して、クリス・ドレーヤ(ギター)、ジム・マッカーティ(ドラムス)、ポール・サミュエル=スミス(ベース)、それにエリック・クラプトンが客席に呼びかけてたんだ、『この中で誰か、ハーモニカをプレイできる人はいないかな?』って。そしたら一緒に来てた俺の友達がみんなして俺を持ち上げて、『こいつできます!』って言ったんだよ。そこで俺は唐突にザ・ヤードバーズと同じステージに立つことになった。俺が一緒にプレイしたのは “I’m a Man” と、あとほんの何曲かだな」

それだけでもこの一夜は忘れられないものとして記憶に刻まれておかしくない体験だったわけですが、話はここで終わりませんでした。

「その後も何度も声がかかってさ」彼は回想します。「俺が客席で観てると、『あのクレオパトラみたいな奴をバックステージに連れて来い』って話になったらしいんだよね。エリックと俺はその後もずっと親しくしてたよ」

実のところ、ウッドはそれから数年後には、ジェフ・ベックと共演するためにベースを盗むところまで行くわけですが、前述の質疑応答の席で彼は、ザ・ヤードバーズやジョン・メイオールのバンドが、自身の言葉を借りれば、何故「素晴らしいギタリストを輩出する温床」となったのか、その理由を分かりやすく解説するよう求められました。

「俺が思うに、当時のギタリストたちはみんな凄く野心が漲ってて、色んな情報が口伝えに広まって行ったんだよね」彼はそう持論を語りました。「みんな、寄ると触ると『このリック、聞いたことある?』って感じでさ。ジェフ・ベックはずっとそんな感じだったよ。彼はまるで玩具屋にいる子供みたいに、自分のギターとリフで延々遊んでた。『これ、できる?』『いや、でも試しにやらせてくれよ、頑張ってやってみるからさ』って感じで。あそこには純粋な同胞意識があったと思うよ」
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