マーヴェレッツの創設メンバー、キャサリン・アンダーソンが79歳で死去

モータウンの女性コーラス・グループ、ザ・マーヴェレッツ（The Marvelettes）の創設メンバー／シンガーのキャサリン・アンダーソン（Katherine Anderson、ジャケット写真左）が9月20日、79歳で死去しました。

家族がSNSで訃報を伝えていますが、死因は発表されていません。

1944年にミシガン州アナーバーで生まれたアンダーソンは、デトロイト郊外のインクスターで育ち、幼少時代から歌っていました。高校生だった1961年、合唱団仲間のグラディス・ホートン、ジョージアナ・ティルマン、ジュアニータ・カウアト、ジョージア・ドビンズ（2020年9月28日MLCニュース）らとヴォーカル・グループを結成し、後にザ・マーヴェルズとして、モータウンのオーディションを受けました。

モータウンからオリジナル曲を要請されたマーヴェルズは、ドビンズがウィリアム・ギャレットのブルース曲「Please Mr. Postman」をアレンジし、モータウンと契約。その後、グループ名をマーヴェレッツに改名し、ドビンズが脱退したため、ワンダ・ヤング（2021年12月17日MLCニュース）が加入しました。

マーヴェレッツが1961年に発表したデビュー・シングル「Please Mr. Postman」は、モータウン初のNo.1ヒット曲になり、その後も1962年の「Playboy」や、1964年の「Too Many Fish in the Sea」、1966年の「Don’t Mess With Bill」、1967年の「The Hunter Gets Captured By The Game」などがヒットしました。

アンダーソンは主にバックグラウンド・シンガーでしたが、マーヴェレッツが1970年に解散するまでの約10年間、モータウン・サウンドの発展において重要な役割を果たし、女性ヴォーカル・グループの第一人者の一人として活躍していました。

なお、マーヴェレッツは2004年、「ヴォーカル・グループの殿堂」入りを果たしています。

安らかなる眠りをお祈りいたします。