スティーリー・ダンのキーボーディスト、ジム・ビアードが63歳で死去

Jim Beard『Ad·vo·cate』(ESC Records:1999)
 

2008年からスティーリー・ダンのツアー・キーボーディストを務め、作曲家/編曲家/プロデューサーでもあったジム・ビアード(Jim Beard)が3月2日、急病による合併症のため、NYCの病院にて63歳で死去しました。

ビアードは最近、スティーリー・ダンが前座を務めるイーグルスのフェアウェル・ツアー「Long Goodbye」に出演していましたが、1月20日のフェニックス公演が最後のパフォーマンスになりました。

スティーリー・ダンは、バンドのウェブサイトにビアードのモノクロ写真を掲載し、「我々の友人で同僚の訃報をお伝えするのは非常に悲しい」と綴っています。

スティーリー・ダン公式サイト/ニュース
ビアードは1960年にフィラデルフィアで生まれ、10代までにジャズ作曲家/トロンボーン奏者のドン・セベスキーから編曲を学び、英ジャズ・ピアニストのジョージ・シアリングからピアノを習い、大学では、ジャズ・ミュージシャンのスライド・ハンプトンやレッド・ロドニーと共演していました。

その後、1985年にNYCに移住したビアードは、ジャズ/フュージョンのミュージシャンとライヴやスタジオで演奏を続け、ギタリストのジョン・マクラフリン率いるマハヴィシュヌにツアー・メンバーとして加入。翌1986年に、サックス奏者のウェイン・ショーターと活動を開始、1988年にはジャズ・ギタリストのジョー・スコフィールドのバンド・メンバーになり、1992年から1993年までパット・メセニーらとツアーを行なっていました。

また数十年にわたり、ベラ・フレック、アル・ジャロウ、ジョン・メイヤー、ミシェル・ンデゲオチェロ、デヴィッド・サンボーン、エスペランサ・スポルディング、スティーヴ・ヴァイなど多数のアーティストの作曲、編曲、演奏に参加し、スティーリー・ダンのツアー・バンドに加入した2008年には、ウォルター・ベッカーのセカンド・ソロ・アルバム『Circus Money』でも演奏していました。

なお、ビアードは1990年に初ソロ・アルバム『Song of the Sun』をリリースし、2019年の『Chunks and Chairknobs』に至るまで、合計7枚のソロ・アルバムを発表しています。

安らかなる眠りをお祈りいたします。
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『Song of the Sun』


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