NYのシンガーソングライター、カサンドラ・ジェンキンス。レーベルを移籍しての3作目『マイ・ライト、マイ・デストロイヤー』をリリース

カサンドラ・ジェンキンスはNYのブルックリンをベースに活動するシンガー・ソングライター。これまでに2枚のアルバムをリリースしており、7月に発売される新作『マイ・ライト、マイ・デストロイヤー』で3作目というまだまだこれからのアーティスト。その佇まいからまずスザンヌ・ヴェガを思い浮かべますが、楽曲/サウンドはより自由に多岐にわたっており、またささやくようなヴォーカルもあいまって曲によっては80年代4ADに通じるようなムードも。
〈以下、メイカー・インフォメーションより〉

前作が高い評価を博したNYのシンガーソングライター、カサンドラ・ジェンキンス。これまで以上に幅広いサウンド・パレットを駆使したデッド・オーシャンズ移籍第一弾、自身3枚目となるアルバム『マイ・ライト、マイ・デストロイヤー』をリリース。アルバムより、ファースト・シングル「Only One」をリリース。
カサンドラ・ジェンキンス(Cassandra Jenkins)はニュー・アルバム『My Light, My Destroyer』からのファースト・シングル「Only One」を、リディア・ファイン(Lydia Fine)とトニー・ブラッド(Tony Blahd)の監督によるビデオと共にリリースした。「Only One」は、カサンドラの長年の友人の一人であるクリスティン・アンドレアセン(Kristin Andreaasen)にインスパイアされた歌詞をもって、「眠れない夜が続き、乾いた目で新しい日を迎えるときの気持ち悪さ」を表現している。「グラウンドホッグデー効果。何度も同じ状況に置かれ、そのループから抜け出す方法がわからない。ある意味、自分の状況に目を奪われて、サイクルを断ち切ろうとしないこと」と彼女は説明する。
●夜空そのもののように、『My Light, My Destroyer』の世界は常に広がっている。新しいレーベル、デッド・オーシャンズ(Dead Oceans)から7月12日にリリースされるカサンドラ・ジェンキンス(Cassandra Jenkins)のサード・アルバムは、ギター主体のインディ・ロック、ニューエイジ、ソフィスティ・ポップ、ジャズなど、これまで以上に幅広いサウンド・パレットを駆使し、新たな境地に達することを約束する。その中心にあるのは、自身の宇宙を構成するクオークやクェーサーに対するジェンキンスの好奇心であり、彼女はフィールド・レコーディングと、とらえどころのない、ユーモラスで、破滅的で、告白的な詩的リリシズムを融合させることで、アルバムの13曲の豊潤さをさらに深める錬金術的な作業を行っている。2年間にわたる前作『An Overview on Phenomenal Nature』のツアーを終えた直後、ジェンキンスは次のアルバムのレコーディングに取りかかった。「燃え尽きて枯渇しているところから始まったので、セッション後の数ヶ月は、作ったばかりのレコードが好きではないことを受け入れるのに苦労した。だからやり直した」と彼女は告白する。彼女の親しい音楽仲間たちが再び集まり、プロデューサー、エンジニア、ミキサーのアンドリュー・ラピン(Andrew Lappin:L’Rain、Slauson Malone 1)がボードの後ろにいる中、ジェンキンスは以前のセッションを脇に置き、その灰から『My Light, My Destroyer』を作り始めた。『My Light, My Destroyer』は1年をかけて制作されたが、収録される13曲の中には、ジェンキンスのノートに何年も眠っていた曲もある。トム・ペティ(Tom Petty)の爽やかなフォーク・ロックの古典主義、アニー・レノックス(Annie Lennox)やニール・ヤング(Neil Young)のようなソングライターの作品、彼女がハイスクールの時に聴いていたCD(レディオヘッド〈Radiohead〉の『The Bends』、ザ・ブリーダーズ〈The Breeders〉、PJハーヴェイ〈PJ Harvey〉、ペイヴメント〈Pavement〉)、デヴィッド・ボウイ(David Bowie)の『Blackstar』など、アルバムの制作中、彼女の頭の中にはサウンドの参照点も存在し、アン・カーソン(Anne Carson)、マギー・ネルソン(Maggie Nelson)、レベッカ・ソルニット(Rebecca Solnit)のような作家や、デヴィッド・バーマン(David Berman)の作品などからの影響もあった。また『My Light, My Destroyer』は、前作のような孤独な作品ではなく、グループとしての作品である。ペイルハウンド(Palehound)のエル・ケンプナー(El Kempner)、ハンド・ハビッツ(Hand Habits)のメグ・ダフィ(Meg Duffy)、アイザック・イーガー(Isaac Eiger:元ストレンジ・レンジャー〈Strange Ranger〉)、ケイティー・フォン・シュライシャー(Katie Von Schleicher)、ゾー・ブレシャー(Zoë Brecher:Hushpuppy)、ダニエル・マクダウェル(Daniel McDowell:Amen Dunes)、プロデューサー兼プレイヤーのじょしゅ・かうふまんk(Josh Kaufman:前作のプロデューサー)らが参加。ジェンキンスの友人である映画監督/俳優/ジャーナリストのヘイリー・ベントン・ゲイツ(Hailey Benton Gates)も、「Hayley」のタイトルを提案した。

●カサンドラ・ジェンキンスはブルックリンを拠点とするミュージシャン、シンガー、ソングライターだ。ニューヨークの音楽一家に生まれ(彼女の両親はクルーズ船で演奏していた)、12歳になる前には、フォーク・ミュージックを演奏するファミリー・バンドと一緒にプレイしていた。2013年4月にセルフタイトルのデビューEPをリリースし、2017年にはファースト・アルバム『Play Till You Win』を発表。2021年のセカンド・アルバム『An Overview on Phenomenal Nature』は、『Pitchfork』で「Best New Album」に選ばれるなど、高い評価を獲得。『The Guardian』『Paste』『Pitchfork』などで、同年の年間ベスト・アルバムの1枚にも選出された。

■More info:Big Nothing
【リリース情報】2024.7.12 ON SALE[世界同時発売]

カサンドラ・ジェンキンス『マイ・ライト、マイ・デストロイヤー』
Cassandra Jenkins/My Light, My Destroyer

ビッグ・ナッシング/ウルトラ・ヴァイヴ

DOC346JCD[CD/国内流通仕様]世界同時発売、解説付
DOC346JLP-C1[LP/限定カラー盤/国内流通仕様]、世界同時発売、解説付
商品詳細
Cassandra Jenkins
『My Light, My Destroyer』


Amazon Music・MP3(JUL 12 2024)¥1,800
1. Devotion
2. Clams Casino
3. Delphinium Blue
4. Shatner's Theme
5. Aurora, IL
6. Betelgeuse
7. Omakase
8. Music??
9. Petco
10. Attente Téléphonique
11. Tape and Tissue
12. Only One
13. Hayley
商品詳細
Cassandra Jenkins
『Play Till You Win』


Amazon Music・MP3(APR 07 2017)¥1,500
商品詳細
Cassandra Jenkins
『An Overview on Phenomenal Nature』


Amazon Music・MP3(FEB 19 2021)¥1,200
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