ボブ・ディランの伝記映画『A Complete Unknown』、公式トレーラー公開

この映画は、故郷ミネソタ州からNYCへ移り、作曲の才能で注目を集めるようになったディランの軌跡をたどり、1965年のニューポート・フォーク・フェスティバルでのエレクトリック・パフォーマンスまでの具体的な瞬間を描いているそうです。

ジェイムズ・マンゴールドが監督を務め、ティモシー・シャラメがディランを演じるほか、エル・ファニングがシルヴィー・ルッソ役、モニカ・バルバロがジョーン・バエズ役、ニック・オファーマンがアラン・ローマックス役、ボイド・ホルブルックがジョニー・キャッシュ役、エドワード・ノートンがピート・シーガー役で出演しており、トレーラーでもシャラメ本人が「A Hard Rain’s a-Gonna Fall」を歌っています。

マンゴールド監督は、『ローリング・ストーン』誌との最近のインタヴューで、次のように語っていました。

「初めてボブと話した時、『何についての映画なの？』と訊かれたので、『ミネソタで生きることに窒息しそうになっていた男が、友人と家族を残して新天地に向かい、自己改革して新しい友人や家族を作り、驚異的な成功を収めたものの、再び窒息しそうになって逃げだすという内容です』と答えたところ、ボブは『気に入った』と言ってくれました。

ティミー（シャラメ）がこの映画で見事に演じ、ボブが私に共感してくれたことの一つは、“真の感情” だと思います。つまり、その重荷にどう対処するのか？ということも描かれていて、もし自分にこのパワーがあっても、それがどこから来るのか明確には分かりません。それを守り、大切にしようとしても、それが自分を引き上げてくれるのか、それとも破滅させるのかも分からないのです」

なお、ディラン自身が映画の脚本に注釈を付け、非常に協力的だったそうです。