70年代は英ロック・バンド、モット・ザ・フープルのメンバーとして活動し、その縁からクイーンが1982年に行なった “HOT SPACE” ツアーに参加したことでも知られるモーガン・フィッシャー。そして即興音楽家として世界各地で演奏活動を続ける矢吹紫帆。この2人がコラボ・アルバム『When Two Rivers Meet』をリリースした。

2人は友人を介して知り合い、2024年3月にはサロン・コンサートで共演して意気投合、その後、7月には、打ち合わせ無しの即興演奏で8曲をレコーディンした。その結果完成したのがアルバム『When Two Rivers Meet』だ。内容はキーボード2台の即興演奏によるアンビエント・ミュージック。全編、インプロヴィゼーションならではの緊張感もありつつ、優しいメロディと音色は様々な情景をイメージさせてくれる。聞き手側が自由にイマジネーションを広げて楽しめる音楽作品に仕上がっている。

モーガン・フィッシャーは日本のアーティストともコラボしながら自宅サロンでのコンサートを行ない、矢吹紫帆は2025年にテキサスで行なわれる音楽フェス、サウス・バイ・サウスウエスト（SXSW）にも招聘され出演する。今後の2人の活動にも注目したい。