ブライアン・ウィルソンのコラボレーター、シンガー／ソングライターのアンディ・ペイリーが72歳で死去

ブライアン・ウィルソンのコラボレーターで、シンガー／ソングライター／プロデューサー／マルチプレイヤーのアンディ・ペイリー（Andy Paley）が11月20日、ヴァーモント州のホスピスにて、ガンのため72歳で死去しました。

ブライアン・ウィルソンのSNSで訃報が伝えられています。

1952年にワシントンD.C.で生まれたペイリーは、10代からドラマー／シンガーとして地元のバンドで演奏し始め、その後ボストンに移住しました。

ボストンで結成したバンドが解散した後、1976年に兄弟のジョナサン・ぺイリーとザ・ペイリー・ブラザーズを結成しましたが、1979年に解散。アンディは同年、ジョナサン・リッチマンのアルバム『Back in Your Life』でギターを演奏し、1985年のアルバム『Rockin’ and Romance』でプロデューサーを務めた後、マドンナやk.d.ラング、ジェリー・リー・ルイス、エルトン・ジョン、ブレンダ・リー、リトル・リチャードらと仕事をしながら、ソングライティング、セッションワーク、レコード・プロダクションに焦点を当てるようになりました。

1988年には、ブライアン・ウィルソンのカムバック・アルバム『Brian Wilson』を共作／プロデュースし、ギターやベース、ドラム、パーカッション、キーボード、ハーモニカ、バックヴォーカルも担当しました。1990年代もウィルソンとの未発表レコーディング・プロジェクト「Wilson-Paley Sessions」でコラボレーションを続け、ウィルソンはペイリーについて、「考えられるあらゆる事に多才なマルチプレイヤーで、僕が出会った中で最も恐ろしいほど才能があり、音楽に対して最も真剣な人物」と語っていました。

また、映画のサントラやTV番組の音楽も手掛け、2012年にリリースされたスポンジ・ボブのクリスマス・アルバム『It’s a SpongeBob Chtristmas! Album』では、スポンジ・ボブの声優トム・ケニーと共作していました。

安らかなる眠りをお祈りいたします。