ミック・ジャガー、アカデミー授賞式にサプライズで登場

ロサンゼルスのドルビー劇場で3月2日、第97回アカデミー賞授賞式が開催され、ミック・ジャガーが「歌曲賞」のプレゼンターとしてサプライズで登場し、ボブ・ディランにまつわるジョークで会場を沸かせました。

今回のアカデミー賞では、ボブ・ディランの伝記映画『A Complete Unknown』（邦題『名もなき者／A Complete Unknown』）が、「作品賞」「衣装デザイン賞」「音響賞」「主演男優賞」（ティモシー・シャラメ）、「助演男優賞」（エドワード・ノートン）、「助演女優賞」（モニカ・バルバロ）、「監督賞」（ジェイムズ・マンゴールド）、「脚色賞」（マンゴールド＆ジェイ・コックス）の8部門（「歌曲賞」を除く！）にノミネートされていましたが（1月24日MLCニュース）、結果的に全ての受賞を逃し、空振りに終わりました。

ミックはステージで次のように語っています。

「実のところ、プロデューサーたちは、ボブ・ディランにこれ（プレゼンター）をやってほしかったんだ。でも、ボブはやりたがらなかった。ボブは、今年の “歌曲賞” は明らかに『A Complete Unknown』だと言ってたからね （笑）。ボブが『もっと若い人を探せよ』って言うから、『OK、僕（81歳）はボブ（83歳）より若い！　僕がやる！』って言ったんだ」

エンタメ・サイトの「ハリウッド・リポーター」によると、ディランは確かに式典でプレゼンターとパフォーマーの両方に招待されていましたが、辞退したそうです。

なお、歌曲賞は、映画『エミリア・ペレス』の「El Mal」が受賞し、映画『ANORA アノーラ』が、作品賞、監督賞、主演女優賞、脚本賞、編集賞の5部門でアカデミー賞に輝きました。

アカデミー賞公式／受賞作一覧