レディー・ガガ、コーチェラ2025初日のヘッドライナー公演が“ガガチェラ”として大絶賛。2週目公演を見逃すな

©︎ Frank Lebon
レディー・ガガは、この週末に米国はカリフォルニア州インディオで行なわれたアメリカ最大級の野外音楽フェスティバル、コーチェラ2025に初日のヘッドライナーとして出演、大盛況でした。同じ顔ぶれで2週にわたって行なわれる同フェス、2週目の公演に期待が膨らみます。YouTubeでのライヴストリーミングは必見です。
〈以下、メイカー・インフォメーションより〉

レディー・ガガ、コーチェラ2025初日のヘッドライナー公演が “ガガチェラ” として大絶賛。セットリストがプレイリストで公開。
日本時間2025年4月12日から2週にわたって開催される米最大級の音楽フェスティバル「コーチェラ 2025」の初日のヘッドライナーに、レディー・ガガが出演した。

2017年、妊娠のためにキャンセルとなったビヨンセの代役としてヘッドライナーで出演して以来、自身2度目となるコーチェラ出演となったレディー・ガガ。今回は2025年3月7日にリリースされ英米で1位を獲得した新作アルバム『Mayhem』を引っ提げ、2022年に開催した「The Chromatica Ball」以来となるツアー「The Mayhem Ball」が始まることもあり、準備も気合も十分での出演となった。

このコンサートは、現地、そしてYouTubeの配信を見ていたファンやメディアからも “ガガチェラ/GAGACHELLA”だとして大絶賛を受けるパフォーマンスとなった。

また、この公演のセットリストがプレイリストとして公開されている。
定刻を少し過ぎたころ、会場全体にガガ自身の声による次のようなアナウンスが響きわたった。

これは騒乱(MAYHEM)のマニフェスト
大きく目を見開き、怒りに満ちた女主人が私の前に立っている
彼女の右手には杖、左足にはギプス
彼女は言う 気をつけなさい 心の中の混沌は決してなくならない
あなたが求めるものを利用する別の方法を見つけるまで
彼女の妖艶な口調、落ち着きのない話し方、口からの音楽
爪の悲鳴、そして内面は嵐のようだ
それらは煩い
彼女の栄光が一挙に現れ、私たちは踊り始める
私の手は後ろに回り、胸は爆発し、手は痙攣し始める
平穏を知らないことは、私たちにとって大きな悪夢だ
目が覚めても、壁のない家で落ち着かない
だから私は歌い、壁を作り、自分の空間を揺り動かさなければならない
そして私の音は、消された家の要塞を育てていくだろう
そして彼女と私は双子のように生きる道を見つけるだろう
だが、最終的に
ミストレス・オブ・メイヘム(騒乱の女主人)が勝利するのだ
ありがとう

ことあと、会場のスクリーンには「Act I:Of Velvet and Vice(第1幕:ヴェルヴェットと悪徳)」が表示され、オーケストラとバンドによる荘厳なイントロのあと「Bloody Mary」のイントロが流れてステージにガガが登場。ガガは曲名のとおり「血みどろの女王」のような深紅の衣裳と黒い髪で現れた。「Bloody Mary」のあと新作アルバム『MAYHEM』のリードトラック「Abracadabra」を多くのダンサーとともにパフォーマンス。人気曲「Judas」に続いて、「Scheiße」ではギターを弾きながらステージを歩き踊りながら、歌い続ける。

「Poker Face」では会場から伸びた花道の先に作られたステージが人間サイズのチェス盤となり、ダンサーとともにガガは駒となり、自身が“クイーン”となりパフォーマンス。曲の最後にて相手側のクイーンを打ち負かすという演劇的パフォーマンスで、会場が大きく沸いた。

コーチェラのステージは、オーケストラの演奏や大勢のダンサーの登場はもちろんのこと、そのステージセットや演出はブロードウェイ・ミュージカルやオペラ、はたまたオリンピックの開・閉会式を超えるような規模で進行し、今までのコーチェラでのヘッドライナーの中でも最大級の予算がかかっているような豪華さだ。

ガガに負けた女王が運ばれたあと、「Act II:And She Fell Into a Gothic Dream(第2幕:そして彼女はゴシックの夢に落ちた)」とスクリーンに表示され、第2幕がスタートした。第1幕とは打って変わって金髪に白いドレスをまとったガガが砂に埋められた骸骨の隣に横たわりながら「Perfect Celebrity」を歌い、新曲「Disease」で砂の中から這い上がり、続く「Paparazzi」では同曲のMVでも着けていたような頭と肩から腕にかけて鎧をまとい、松葉づえを使って歩く。そして強い風を受ける姿は宗教画のように荘厳だ。

そして、今夜初めての長いMCで観客に次のように語りかけた。

とても愛しています
とても愛しています
私はみんなにロマンチックなジェスチャーを見せたかった
今年、この “騒乱の時代” に
だから、この砂漠にオペラハウスを建てることにしました
みんなが私の人生に与えてくれた愛と喜びと強さに報いるために
時々、20歳の頃に夢の中に入ったような気がする
それ以来、ずっと夢の中にいて、目を覚ましたいかどうかもわからなかった
だって、もしそこにいなかったら?
コーチェラ!
愛する人を探していた
観客の中にいる人を
アレハンドロ、あなたなの?

その後には「Alejandro」をパフォーマンスして、ステージから一旦はけた後、「Act III:The Beautiful Nightmare That Knows Her Name(第3幕:彼女の名前を知る美しき悪夢)」とスクリーンに表示されて第3幕が始まった。ステージの中央には、今夜の唯一のゲストアーティストとなったフレンチ・エレクトロシーンのプロデューサーで今年のSONICMANIA とSUMMER SONIC大阪公演に出演が決定しているGESAFFELSTEINが登場し、新作『MAYHEM』に収録されている「Killah」を披露。途中にはガガ自らドラムを披露する場面もあった。

続く「Zombieboy」で骸骨とダンスをしたあとには、髑髏で彩られたキーボードの弾き語りにて、Spotifyのチャートで歴代最長1位の記録を今も伸ばし続けているブルーノ・マーズとの「Die With A Smile」を一人で演奏し、新作収録のミッドバラード「How Bad Do U Want Me」にうつっていく。その後、ガガを追う “赤色のガガ” のような存在が登場し、ガガはステージから逃げ出して、第4幕「Act IV:To Wake Her Is to Lose Her(第4幕:彼女を目覚めさせることは失うこと)」へと変わっていく。

新作収録曲「Shadow of a Man」で、黒髪と黒の衣裳をまとったガガが登場。この曲のパフォーマンスのあと花道にて、途中、少し涙ぐみながら次のようなMCを観客に語りかけた。

もし世界中から(YouTubeで)見ている人がいたら、
ここからの景色はマジでキレイって伝えたい
みんな、いつも愛をありがとう
一晩中、愛をありがとう
オーディエンスのみんなと一緒にいると、いつもとても幸せな気持ちになるよ
だって、みんないつも私に深いことを教えてくれるから
人生について、世界について、そしてお互いについて
私たちみんなひとつだという真実も
すべては大きな一つのこと
あなたは自分自身で選んできた
これからもずっと
私にいろいろ教えてくれてありがとう
愛してる
そして、私をここまで連れてきてくれてありがとう
いつまでも愛してる。そして、この歌を一緒に歌いたい
私たちはこうやって生まれたんだから(Born This Way)

MCから大ヒット曲「Born This Way」につなげて観客の大合唱とともに歌いあげる。そして会場の花道のさきに置かれたピアノの前に座り、次のように観客に話かけた。

前回(2017年)コーチェラに出演して以来、何曲も曲を作ってきた
でも、そのうちの1曲は、ここで演奏できたこと
ここで映画(『アリー/スター誕生』)の撮影ができたことが
どれだけ特別なことだったかを思い出していた
私の人生を変えた映画で、今まで言えなかったことも言えるようになった
今夜、みんなのためにこの曲を歌えることに興奮しています
待ちきれない
できるだけ大きな声で歌ってほしい
みんなのような人はいないよ
さあ、浅いところ(Shallow)から遠くへ行こう

と、『アリー/スター誕生』の主題歌「Shallow」を自身のピアノの弾き語りで歌い、会場は大盛り上がりに。「ここから見える限りだけど、みんな本当に美しい。全員とハイタッチはできないけど、歌うことはできるから」というMCのあと新作収録曲「Vanish Into You」で、MCの通り、観客とハイタッチや観客のスマホでセルフィーをとりながら、メインステージへと戻り、ステージを後にした。

その後も、観客の興奮は冷めやらず、自然発生的にまだ披露されていない「Bad Romance」の合唱がおこり、「GAGA! GAGA!」というアンコールをもとめる声はまったくなりやまない。それが数分続いたあと荘厳なストリングスの音楽とともに17世紀のペスト医師がつけていた「くちばしマスク」を装着した4人の医師に運ばれてガガがステージに戻ってきた。その4人が手術を行ない、「モンスターは死なない」というガガ自身の声が会場に響き、「Finale:Eternal Aria of the Monster Heart(終幕:モンスターの心の永遠なるアリア)」がスタートする。手術台で目を覚ましたガガが「Bad Romance」を歌い始める。白い衣裳をまとい立ち上がった彼女の両手の指は40cmほどながくなっており、背中と腰からは羽が伸びている。アンコールでの大ヒット曲で会場の盛り上がりがピークとなり、最後には50名ほどのダンサーと手をとって、大観衆へお辞儀をしてステージをあとにした。

終演後、SNS上にはファンから「今まで見てきた中で一番よかった」「別次元だった。今のポップスターにはもう彼女のようなレベルの人はいない」「このショーのクリエイティヴ・ディレクションは(良い意味で)狂っている」といった絶賛の声は相次ぎ、2018年のコーチェラにてビヨンセが絶賛を受けた “ビーチェラ” と並び “ガガチェラ” としてコーチェラ史上ベスト・パフォーマンスだという声も多くあがっている。

今回のパフォーマンスあとに掲載されたメディアのレビューでは、「"猟奇的" かつ "豪快" な素晴らしいライヴを披露」(Variety)、「ガガはコーチェラでこの世代唯一のポップ・アイコンであることを証明した」(Rolling Stone)、「レディー・ガガのコーチェラ・パフォーマンスは歴史に残るものだ」(Consequence)、「自身がスーパースターの一人であるということをさらに確固たるものにした」(米Billboard)、など賞賛するものばかりとなっている。

例年、YouTubeでのコーチェラのパフォーマンス映像のアーカイヴは多少の時間しか残らないが、YouTubeのオフィシャル・ブログでは、レディー・ガガと親交の深い渡辺直美と一緒に日本時間4月19日(土)午後3時10分から今年新登場の Watch Withという機能で2週目のパフォーマンスがみられることが告知されてもいるので、今回見逃した方は2週目でのレディー・ガガのパフォーマンスに注目だ。

YouTube
コーチェラ 2025 をライブ配信で視聴できるのは YouTube だけ


また、第1幕のアウトロで流れた「Abracadabra」のGESAFFELSTEINによるREMIX音源がこの公演直後に配信されている。
〈セットリストがプレイリストに〉_
各種ストリーミングサービスで今回のセットリストがプレイリストとなって配信中。

Lady Gaga/レディー・ガガ
Coachella 2025 Setlist

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【商品情報】
レディー・ガガ『メイヘム』 3月7日(金)発売
予約・購入はこちら

★通常盤
UICS-1413/3,300円(税込)/歌詞・対訳・本人メッセージ翻訳付
・ボーナス・トラック1曲収録

★ジャパン・デラックス・エディションCD(数量限定生産)
UICS-9185/4,730円(税込)/歌詞・対訳・本人メッセージ翻訳付
・7インチ・サイズ・紙ジャケット仕様
・ボーナス・トラック1曲収録
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・アナザー・ジャケット1枚封入

★数量限定盤LP(数量限定生産/輸入盤国内仕様)
UIJS-7003/4/8,140円(税込)/歌詞・対訳・本人メッセージ翻訳付
・日本語オビ付
・アナザー・ジャケット1枚封入

・トラックリスト
1. Disease
2. Abracadabra
3. Garden of Eden
4. Perfect Celebrity
5. Vanish Into You
6. Killah ft. Gesaffelstein
7. Zombieboy
8. LoveDrug
9. How Bad Do U Want Me
10. Don’t Call Tonight
11. Shadow Of A Man
12. The Beast
13. Blade of Grass
14. Die With A Smile with Bruno Mars

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レディー・ガガ
『メイへム』ジャパン・デラックス・エディションCD


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