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クリスマスを前にザ・ポーグス「ニューヨークの夢」が再発。1987年の発掘ライヴ音源も収録

ザ・ポーグスの代表曲で、カースティ・マッコールとのデュエット曲「ニューヨークの夢」(原題「Fairytale of New York」)がクリスマスを前に再発され、配信されています。新しいヴィジュアライザーも公開されました。
●Fairytale of New York (Feat. Kirsty MacColl) (HD Visualiser)
「ニューヨークの夢」は、シェイン・マガウワンと共にヴォーカルにカースティ・マッコール(2000年他界)をフィーチャーしたザ・ポーグス1987年のシングル。11月23日に発売され、1988年発売のアルバム『堕ちた天使』に収録されました。 クリスマス・ソングの定番の一つとして現在も有名ですが、肝心のこの年のクリスマス週にはペット・ショップ・ボーイズの「Always on My Mind」のカヴァーに阻まれ、2位止まりに終わっています。しかし、ウィキペディアによると、最初のチャートイン以降22回もトップ20入りを果たしており、ここ20年は連続でこの時期にランクインしているそう。

今回は同名タイトルのEPとして配信されています。収録はオリジナル音源とそのインストゥルメンタルに加え、大きな目玉となるライヴ音源2曲も。1987年スコットランドでのこのライヴ音源は、タイトル曲ではライヴでもカースティ・マッコールが相手役を務めます。もう1曲はこれまた彼らの代表曲でもある「Dirty Old Town」です。
当初この曲で女声ヴォーカルを担当していたのは、グループでベースも担当していたケイト・オリオーダンでしたが、仕上がりが今ひとつということでお蔵入りに。このヴァージョンはのちに2008年発売のボックスセット『Just Look Them Straight in the Eye and Say... POGUE MAHONE』に収録されました。その後オリオーダンはグループを脱退し、エルヴィス・コステロと結婚(のちに離婚)。
 

そして次作の(この曲の)プロデューサーの座にはスティーヴ・リリーホワイトに就き、当時妻だったカースティ・マッコールを起用したという流れが。彼女はフォーク・シンガー、イワン・マッコールの娘で、自身も作品を発表しています。

リリーホワイトはインタヴューでこの曲について、以下のように語っています。

「私にとって “Fairytale of New York” は上質なワインのようなもので、時とともに年々熟しています。最初は誰も歓声を上げませんが、カースティが登場すると──彼女は他のどの地においてよりもスコットランドで一番有名だったはずです──赤毛とスコットランドの名前で、ロンドン南部のクロイドン出身にもかかわらず、スコットランドの人たちに愛されていました。だからあの歓声はそのまま残しました。彼女はステージ恐怖症だったようですが、それを克服してこの歌声を披露しました。本当に素晴らしかったです。曲のスピリットが本当に伝わってきます」
「彼女とシェイン・マガウワンがスタジオで一緒に歌ったことは一度もないというのは有名な話です。レコード作りってそういうものなんですよ。多少はごまかしもあるけれど、でも楽々と聴こえるようにしなきゃいけない。80年代、みんながやってたあのヘアスタイルみたいにね。2、3時間もかかってるのに、まるでベッドから出たばかりみたいに見えた!」

またバンドは、11月30日にヴォーカリストのシェイン・マガウワン他界から2年を受けて、公式のインスタグラムに改めて追悼メッセージを投稿しています。「今日で2年。彼のような栄光に満ちた怒りの精神の持ち主がこの世を去ったとは、まだ信じられない。 我々はなんて時を過ごしたんだろう、彼はなんて人生を送ったんだろう。 あなたは私たちに多くのものを与えてくれた、あなたは輝く大いなる人物で、その名は世界中の多くの者の心に永遠に刻まれています。 シェーン、愛してる! 次回まで」

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ザ・ポーグス
『30:30-Essential Collection』


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ザ・ポーグス
『BBC Sessions 1984-1986』


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CD(2020/11/13)輸入盤
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