オアシスのゲム・アーチャー「再結成ツアーが巻き起こした反応の大きさはバンドにとって想定外」

オアシスの来日公演からもう約2ヶ月。最後となった南米ツアーから1ヶ月が経っても、その余波は収まっていないようで、未だ英米のメディアにはオアシスのニュースが絶えることがありません。ギタリストのゲム・アーチャーが米『ギター・ワールド』誌のインタヴューに応え、先頃終了したオアシスの再結成ツアーについて振り返っています。

これほどのリアクションが起こったことはバンドにとっては想定外であり、「どこの街でも俺たちと観客の間に流れるフィーリングは完璧に同じなんだ。どのギグもまさに喜びに満ちた祝祭だったよ」と語っています。ギグの行なわれる街の通りはどこもバケットハットをかぶったファンで溢れ返り、各会場を埋め尽くした超満員の観客は渇きを癒すようにセットの全ての曲を一緒に歌っていたそう。「あるギグで “ドント・ルック・バック・イン・アンガー” の曲紹介の時に、ノエルが客席に向かって『これでみんな、バンドの一員になった気分が味わえるよな』みたいなこと言ったんだけど、あの会場の一体感はまさにそれだったよ、8万人のメンバーを擁するひとつのバンドさ。俺たちの方にその実感がついて来たのは3本ぐらいギグやってからだったけどね」

当初彼らが準備していた今回のツアーのセットリストには、現在固定されている23曲ではなく27曲あったとのことですが、「ノエルとリアムが長い時間かけて何度も何度も見直して、最終的に4曲削ったんだ。今回はあの曲目、あの曲順で間違いなく最高かつ最強だよ」

また、かつては喧嘩が絶えなかったギャラガー兄弟が、今回のツアーでは毎晩ステージ上で交わすようになったハグも、決して単なる見せかけやサービスではなく、彼らが本心から同じステージを共有することを楽しんでいる証だとゲムは請け合っています。「あいつらはステージに向かう途中でもすぐ小競り合い始めるんだよ。とにかくお互いの存在が目に入ったり、声が聴こえたりするだけで癇に障るみたいでさ。でも幕が開けばその空気は一変する。ちゃんとしたショウになるんだ。結局のところ、やっぱりあいつらは血を分けた兄弟なんだよ──まぎれもなくね」