チープ・トリック、ケネディ・センター名誉賞授賞式典での演奏への批判に対して声明

チープ・トリックは、音楽界における長年の同胞であるキッスの功績を讃えるために同式典に登場し、出席していたジーン・シモンズ、ポール・スタンレー、ピーター・クリスの前で彼らの代表的ヒット曲「ロックン・ロール・オール・ナイト」のカヴァーを披露しました。二つのバンドの縁の始まりは、実に1977年のキッスの『ラヴ・ガン』ツアーでチープ・トリックが前座を務めたところまで遡り、その翌年にはチープ・トリックがヒット曲「サレンダー」の歌詞の中に♪Got my KISS records out♪というフレーズを入れたりして、まさに「生涯の兄弟分」と呼ぶにふさわしい関係が続いてきたのです。

にも拘わらず、ファンの間から称賛ばかりではなく「あなたたちには失望したよ」、「またホワイト・ナショナリズムの片棒担がされて…」といった批判が巻き起こることになった大きな理由は、今年度のケネディ・センター栄誉賞の選考にトランプ大統領が深く関わっており、同式典の司会も大統領自身が務めていたことが原因とみられます。

チープ・トリックは水曜日（12/10）にSNSに、同式典に出演するという自分たちの決断について説明する公式声明を出しました。

「我々は今年度のケネディ・センター名誉賞の授賞式典で、我らが生涯の兄弟分であるキッスの栄誉を称えるために、そしてアーティストと芸術を後押しするために演奏して欲しいという依頼を受けました。出演を引き受けたのはあくまでそれが理由であって、一切他意はありません」