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ビリー・ジョエル、カーネギー・ホールでの自身の功績を讃えるコンサートに出席、錚々たる面々のパフォーマンスを堪能

3月12日、ニューヨークのカーネギー・ホールでビリー・ジョエルの功績を讃えるトリビュート・コンサートが開催され、ロブ・トーマス、マット・ネイサンソン、トレインのパット・モナハンをはじめとする多くのミュージシャンたちが、ピアノ・マンがこれまでに生み出したヒット曲や知る人ぞ知る名曲の数々を披露しました。

詳しい内容については本稿末尾の、当日の演奏曲目のフル・リストと、ファン撮影のイヴェント当日の映像もぜひご覧ください。
このスター揃いのトリビュート・ショウは、過去20年以上の間に何百万ドルという収益を音楽教育プログラムのために支援してきたシティ・ワイナリー[訳注:ニューヨークのハドソン・リヴァー・パークにある複合娯楽施設。敷地内に小規模なコンサート・ホールとレストラン、ワイナリーが併設されている]の創設者、マイケル・ドーフ主宰による “Music Of” というコンサート・シリーズの一環で開催されたもので、過去にもパティ・スミス、ポール・マッカートニー、レッド・ツェッペリンその他様々なアーティストたちの作品を讃えるショウが開かれてきました。

この高名な会場はジョエルの歴史において非常に重要な位置を占めています。1977年6月、プロデューサーのフィル・ラモーンはカーネギー・ホールで彼のライヴを目にし、たいそう感動して一緒に仕事をしたいと心に決めました。彼らの約10年続いたコラボレーション関係からは『The Stranger』『52nd Street』『Glass Houses』をはじめとする数々のマルチプラチナム・アルバムが生まれました。

正常圧水頭症との診断を受けているジョエル本人は、この病が引き起こす聴力や視力、平衡感覚への支障を考慮してか、この日ステージでパフォーマンスを披露することはありませんでした。昨年5月に自身の体調について公表、ライヴ・パフォーマンスが症状を悪化させる可能性があるとの主治医から指摘を受け、以来ツアー活動の一切を停止しています。

この夜のハウス・バンドを務めたのはジョエルのツアー・バンド(シンガー兼ギタリストのマイク・デルガイディスのみは先約の仕事のために欠席)で、ジョエルは会場のバルコニーに姿を現わすと、満場の拍手喝采に笑顔で手を振って応え、ポップ・スターのピンクと自身の娘、ウィロウ・セイジ・ハートに挟まれた席に腰を下ろしました。

プログラムはさながらジョエルのヒット曲のオンパレードでした。ネイサンソンは「I Go to Extremes」(邦題「愛はエクストリーム」)のソロ・アコースティック・ヴァージョンで観客を喜ばせ、「Miami 2017(Seen the Lights Go Out on Broadway)」のハイエナジー・ヴァージョンでは客席から溌溂とした歌声が起こりました。トーマスはティックトックから思いがけず火が点いてヒットとなった「Vienna」(「ウィーン」)に挑戦し、モナハンは甘いバラード・ナンバー「She’s Always a Woman」を担当しました。

また、知る人ぞ知る隠れた名曲や斬新なアレンジを試みるアーティストたちもいました。ジャズ・ポップ・シンガーのサミー・レイは「River of Dreams」をウクレレ・ヴァージョンで披露したのに続き、ジョエルが1979年以降ライヴでプレイしたことがないという『The Stranger』収録の「Get It Right the First Time」(「最初が肝心」)にトライしました。

ジョエルの娘、アレクサ・レイ・ジョエルは彼女の「音楽のヒーロー」である父親と「黄金のミューズ」である母親、そしてこの曲の作曲家としてクレジットされているルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンに捧げると言って『Innocent Man』から「This Night」(「今宵はフォーエバー」)をしっとりと歌い上げました。シンガー・ソングライターのジョン・マクラフリンはジョエルの1971年の不遇なデビュー・アルバム『Cold Spring Harbor』まで遡り、「Everybody Loves You Now」を披露しました。

この夜を締めくくったのは怒涛のスマッシュ・ヒットのカヴァーで、クリス・ハーディングによる「Uptown Girl」、兄弟ポップ・ソウル・デュオのローレンスによる「Only the Good Die Young」(「若死にするのは善人だけ」)、そしてジャックス・マネキンとサムシング・コーポレートでリーダーを務めたアンドリュー・マクマホンによる「Piano Man」でした。

ジョエルが再びライヴ・ステージに戻れるかどうかは今後の経過次第です。ただ、難しい病気と日々向き合いながらも、彼は昨年7月にこう語っていました。「自分の感覚としては別に具合が悪いって感じじゃないんだよ……世間では僕が脳疾患を患ってると延々報じられてるけど、それは僕が実際感じてる症状より遥かに深刻なんだよね」

「一度はパフォーマーだったんだから、これから先だってきっとパフォーマーでいられるわよ!」、アレクサ・レイは先頃ザ・ハリウッド・リポーター紙の取材にそう応えていました。「でも、今は何をおいてもまず健康が最優先事項だから。私は父に言ったの、『もしまだステージに立てることになったとしても、お願いだからずっとピアノの前に座っててよ。マイク・スタンドを振り回したりはなしだからね!』って」

●『The Music of Billy Joel』2026年3月12日@カーネギー・ホール、セットリスト

1. "Movin' Out(Anthony's Song)(with Yola)
2. "Vienna"(with Rob Thomas)
3. "She's Always a Woman"(with Pat Monahan)
4. "And So It Goes"(with Mary Chapin Carpenter)
5. "I Go to Extremes"(with Matt Nathanson)
6. "Miami 2017(Seen the Lights Go Out on Broadway)"(with Matt Nathanson)
7. "Everybody Loves You Now"(with Jon McLaughlin)
8. "This Night"(with Alexa Ray Joel)
9. "Lullabye(Goodnight, My Angel)"(with Rufus Wainwright)
10. "Turn the Lights Back On"(with Ledisi)
11. "The Downeaster 'Alexa'"(with Marc Roberge and Itzhak Perlman)
12. "She's Got a Way"(with Bettye LaVette; changed to "He's Got a Way")
13. "The Longest Time" piano sonata(with David Rosenthal)
14. "My Life"(with Wyclef Jean and Music Will Academy)
15. "Stiletto"(with Neal Francis)
16. "The River of Dreams"(with Sammy Rae)
17. "Get It Right the First Time"(with Sammy Rae)
18. "Allentown"(with Natalie Merchant)
19. "Scenes From an Italian Restaurant"(with Billy Joel Band and Dan Orlando)
20. "Uptown Girl"(with Curtis Harding)
21. "Big Shot"(with Gavin DeGraw)
22. "Only the Good Die Young"(with Lawrence)
23. "Piano Man"(with Andrew McMahon)
24. "You May Be Right"(with everyone)

02 “Vienna” (Billy Joel cover) - Rob Thomas @robthomas - 3/12/26
Alexa Ray Joel - This Night @Carnegie Hall Music of Billy Joel 3/12/26
23 “Piano Man” (Billy Joel cover) - Andrew McMahon - 3/12/2026
Pat Monohan of Train - She's Always a Woman @Carnegie Hall Music of Billy Joel 3/12/26
Sammy Rae - Get It Right The First Time @Carnegie Hall Music of Billy Joel 3/12/26
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