ビリー・ジョエル、155曲を収録したデジタル・アルバム『And So It Goes』リリース

なお、2025年のHBOオリジナル2部構成ドキュメンタリー『Billy Joel：And So It Goes』は、エミー賞受賞のスーザン・レイシーとジェシカ・レヴィンが監督を務め、トム・ハンクスがエグゼクティヴ・プロデューサーとして参加しました。本作のタイトルは、ジョエルがスーパーモデルのエリー・マクファーソンとの短い関係について1983年に書いた曲「And So It Goes」（1989年のアルバム『Storm Front』収録）に因んでいます。

2時間半に及ぶドキュメンタリーの第1部は、6月4日にニューヨークで開催された2025年トライベッカ映画祭のオープニングでプレミア上映され、ジョエルがキャリア初期に友人の妻と不倫関係になった後、一度ならず二度も自殺未遂を起こしていたことが明らかになり、注目を浴びました。

ジョエルの人生と音楽を雄弁に描き、ソングライティングの原動力となった愛、喪失、個人的な葛藤を探求する本作には、未公開のパフォーマンス映像、ホームビデオ、プライヴェート写真などに加え、綿密で詳細な独占インタヴューもフィーチャーされ、ブルース・スプリングスティーン、ポール・マッカートニー、スティング、ガース・ブルックス、ジョン・メレンキャンプらがジョエルのキャリアを振り返り、彼のキャリアにおいて最も重要な人物である最初の妻エリザベス・ウェーバーが、アーカイヴ映像や、本作のために特別に制作された長編インタヴューなど、パート1で頻繁に登場しています。

また、ジョエルは今後1年間、ドキュメンタリー制作中に発掘された貴重なアーカイヴ映像をYouTubeチャンネルで順次公開していくと発表し、その第1弾として、1975年5月16日に英BBCのTV番組『The Old Grey Whistle Test』で披露した「Piano Man」のパフォーマンス映像が公開されました。

公開予定の新たな映像には、ヒット曲「Scenes From An Italian Restaurant（Live at CW Post）」の未発表初パフォーマンスや、初のTV出演で披露した「Long, Long Time」（1972年2月10日、WSIU The Sessionより）、「Ain’t No Crime（Billy Joel Tonight）」「Stiletto（Live at The Summit）」「Sometimes a Fantasy（Live at The Summit）」の未発表パフォーマンス、そして2022年ミックス「Allentown（Live From Long Island）」の映像が含まれるそうです。

さらに、8月22日には、史上最も売れたアルバムの一つ、1985年にリリースした初ベスト盤『Greatest Hits Volume I & II』の40周年を記念し、オリジナル・アルバムがアナログ・レコードで復活する予定です。