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仲井戸麗市&立川直樹登壇──ドキュメンタリー映画『ビートルズがいた夏』公開記念トークイベント・レポート

今週7月4日(土)より公開になるドキュメンタリー映画『ビートルズがいた夏』。その公開記念で開かれたトークイベントに、仲井戸麗市&立川直樹両氏が登壇。お二人それぞれの60年前の記憶を語りました。
〈以下、公式インフォメーションより〉
 
2026年ビートルズ来日60周年記念公開

『ビートルズがいた夏』

“60年前ビートルズが来日した日” に、
仲井戸麗市さん&立川直樹さんがトークイベント開催!
第81回ヴェネチア国際映画祭正式出品/2026年ヨーロッパ映画賞ショートリスト

1965年8月、ビートルズがシェイ・スタジアムへやって来た。
すぐ隣では楽天的な未来に溢れた万博が開かれ、
西海岸では大規模な人種暴動が起こっていた。
歓声の裏にあった静けさ、始まりの中にあった終わり。
青春だった……そしてきっと “さよなら” だった。

ポール・マッカートニーが「未来のノスタルジア」と呼ぶビートルズの小さな名曲「Things We Said Today(今日の誓い)」をタイトルに冠した本作は、1966年6月29日のビートルズ初来日から60年目の記念公開として、7月4日(土)よりシアター・イメージフォーラム他にて全国順次公開される。

この公開を記念して、60年前にビートルズが日本に来日した日である6月29日(月)18時30分~東京・立川シネマシティで、上映前に仲井戸麗市さんと立川直樹さんのトークイベントが行なわれた。

まずは立川さんの挨拶から始まり、60年前のビートルズ来日の思い出を、立川さん、仲井戸さんが語り始める。「本日はご来場ありがとうございます。ちょうど60年前の今日の夜中2時30分に、ビートルズのメンバーは羽田に着いたんですよね。10時間以上遅れてハンブルグから」と話す立川さんに、仲井戸さんが「あの日は台風でしたね。ハンブルグ? 違いますよ。アンカレッジからですよ」と突っ込むと、立川さんが逆に「違うよ。ハンブルグからアンカレッジに行ったんだよ。だから、二人とも正しい笑」と、仲の良さを感じさせるトークが続く。

「チャボ、(公演を)見に行ったんだよね?」と言われた仲井戸さんが「行きましたよ、先輩」と答える。立川さんと仲井戸さんは、1級違いの高校の先輩と後輩の間柄。立川さんが当時、ビートルズの来日が決まった時、職員室に呼ばれて、6月30日から7月2日までの間に遅刻とか早退とかしたら、停学にするぞ、と言われたことを話す。「でも行きましたね」と話す立川さんに、仲井戸さんが「何日に行きました? 覚えてます?」と聞くと、「僕は全部行ってるんですよ」と答える。驚く仲井戸さんは、立川さんのチケット獲得の秘密を聞いてびっくりし、「チケットを手に入れることは大変だったですよね……。スポンサーに申し込むと、ある歌手のコンサートに行って、(ビートルズのコンサート参加への)資格を貰うようになっていたんです。だからまずはその歌手のコンサートのチケットを買って、日比谷公会堂に見に行きました。それでチケットが当たったんですよね」と、子供だったという当時の思い出を話す。立川さんが「当時あの公演ですごくおもしろかったのは、“伝説の35分11曲” だったことです。今日の映画の主軸になる65年の8月12日のシェア・スタジアムも35分なんです。これはブライアン・エプスタイン(マネージャー)の方針だった、彼が巧妙だった。まずは彼がビートルズを売り出す時に、ユニフォームを着ろと言ったんです。そこでひとつのイメージを作っていってアメリカ・ツアーも成功していく」と話し、たくさんある彼らの裏話に少し触れる。

そして本作の話に戻り、「この作品でびっくりしたのは、100時間のニュース映像だけで作られていること、ドキュメンタリーによくあるインタビューとか、一切ない。そこに、架空のキャラクターを設定して、フランスのアーティストの絵のアニメーションを入れている。そして『ビートルズがいた夏』という邦題なんだけど、原題は『TWST:Things We Said Today』なんですよ」というと、仲井戸さんが「『ア・ハード・デイズ・ナイト』のB面、いい曲なんですよ。これは、ポール・マッカートニーはタイトル付けに関係あるんですか?」と質問しつつ「You say you will love~」と口ずさむ。ポールとリンゴの最近のアルバムの話になり、「当時の回帰もあり、だいぶ俺たち世代には、うるっと来ますよね。ガキの頃からバンドやってて、片っぽいなくなっちゃってとか、そういった思いは似たようなところはあるのかなと少し感じます」と答えた仲井戸さん。立川さんが「今日はそういう話もしたかった。ロックが持っているファンタジーとか時間を超えた感じのもの。音楽ドキュメンタリー作品って、ここ100年ぐらい、もの凄く多いじゃない? いいものもあるけど、ダメなものもあって。この作品は、ビートルズの映像がふんだんに入っているけど、当時流行っていた音楽が流れる。そのアンビバレンツな感じがいいんです。そしてコンサート会場の脇では万博、LAではワッツ暴動で人が無くなっている、そういう部分を匂わせながらまとめていくのは、監督は尋常じゃない才能だと思う」と話す。

彼らが来日当時に実は今のイメージではなく、大人たちはアイドル的な雰囲気でとらえていた、という話題になると仲井戸さんは、「当時最初は、日本は大熱狂ではなく、クラス中がビートルズにひっくり返った訳ではなく、ある種の不良というかはずれちゃった人達が話題にしてましたよね」と語る。あの頃は世の中的にはフォークだったと、立川さんが話し、ボブ・ディラン、ピーター・ポール&マリー、ストーンズ、キンクス等、音楽、映画、当時の思い出と、楽しい話題は尽きず、終始、仲の良さを感じるトークイベントは終了した。

また、7月4日(土)から上映が始まるメイン館の東京・渋谷のシアター・イメージフォーラム、名古屋センチュリーシネマにて以下の各氏によるトークイベントが決定している。

【東京】シアター・イメージフォーラム

各回13時15分からの上映回終了後(予定)
*上映時間変更の可能性もあるので、劇場での発表を確認してください。

シアター・イメージフォーラム

・7月4日(土)藤本国彦

ビートルズ研究家。(株)音楽出版社の「CDジャーナル」編集長を経て2015年フリーに。主にビートルズ関連書籍の編集・執筆・イベント・講座などを手掛ける。編著は『GET BACK …NAKED』『ビートル・アローン』『ビートルズはここで生まれた』など。


・7月5日(日)立川直樹

プロデューサー/ディレクター。1960年代後半から、音楽、映画、アート、舞台、出版など幅広いジャンルを手がける。◆毎週日曜日 22:00~ FM COCOLO "RADIO SHANGRI-LA (ラジオ シャングリラ)"放送中 ◆ぴあ(web)で映画・ステージなどの情報を連載中


・7月11日(土)高橋健太郎

音楽評論家。レーベル&スタジオMemory Lab主宰。著書に『ヘッドフォン・ガール』『スタジオの音が聴こえる』『ポップミュージックのゆくえ〜音楽の未来に蘇るもの』など。


・7月12日(日)柳下毅一郎

映画評論家/翻訳家。。著書に『新世紀読書大全 書評1990-2010』『興行師たちの映画史』『殺人マニア宣言』『皆殺し映画通信』など。訳書に『フロム・ヘル』『クラッシュ』『ケルベロス第五の首』『第四の館』『蒸気駆動の少年』『ロデリック』『プロメテア』など。

【名古屋】センチュリーシネマ(チケット発売中)

・7月11日(土)藤本国彦 16時10分の回上映終了後
 

本作は、ルーマニアの巨匠監督アンドレイ・ウジカが、処刑された独裁者を描いた彼の記念碑的作品『ニコラエ・チャウシェスクの自伝』以来となる長編作品として10年以上の歳月をかけ作り上げた新たな都市交響詩。ハーレムからロングアイランドのジョーンズビーチまで、ありふれたものから魔法のようなものまで、ビートルズのコンサート開催を中心に、ニューヨークとその人々を多様な視点で描いたこの作品は、100時間以上のニュース番組と100時間の個人の8ミリフィルムから抜粋したアーカイヴ素材ですべてが構成されている。そこに、フランスのアーティスト、ヤン・ケビによるアニメーションを重ね合わせ、主人公の詩人ジェフリー・オブライエンとヒロインのモデルとなったコンサート・ファンのジュディス・クリステンの個人的な文章、およびウジカ自身が1972年に書いた詩を用いた声を加えている。この想像力に富んだドキュメンタリーは、歴史からやがて消え去ってしまう儚くも忘れがたい瞬間を、感動的かつ独特のセンスで蘇らせる。

『ビートルズがいた夏』は、7月4日(土)よりシアター・イメージフォーラム他にて全国順次公開予定。

【作品概要】

『ビートルズがいた夏』    

第81回ヴェネチア国際映画祭正式出 / 2026年ヨーロッパ映画賞ショートリスト

●スタッフ
・監督・脚本:アンドレイ・ウジカ
・編集・サウンドデザイン:ダナ・ブネスク
・録音・ミキシング:ダナ・ブネスク、ギヨーム・ソリニャ
・VFXスーパーバイザー:オルガ・アヴラモフ
・ドローイングアーティスト:ヤン・ケビ
・リサーチ責任者:アンナ・クーリヒ
・プロデューサー:ロナルド・シャマー、アナマリア・アントチ、アンドレイ・ウジカ
・エグゼクティヴ・プロデューサー:ヌレディン・エッサディ、アンダ・イオネスク、エルヴェ・シャンデス、ケント・ジョーンズ、アンナ・クーリヒ

●キャスト(声)
トミー・マッケイブ/Tommy McCabe:ジェフリー
テレーズ・アザラ/Therese Azzara:ジュディス
シェア・グラント/Shea Grant:シェリー
サラ・マクラスキー/Sarah McCluskey:キャロル

2023年/フランス・ルーマニア/英語・フランス語・ドイツ語/85分/1.78:1      
原題:TWST:Things We Said Today
© LES FILMS CAMÉLIA, MODERN ELECTRIC PICTURES, TANGAJ PRODUCTION, ARTE FRANCE CINÉMA, L’INSTITUT NATIONAL DE L’AUDIOVISUEL, 2024
字幕:福永詩乃
配給:オンリー・ハーツ オンリー・ハーツ創立35周年記念映画 ④  

公式サイト
7月4日(土)より シアター・イメージフォーラム 他にて
全国順次公開
ザ・ビートルズ アンソロジー・コレクション

シンコー・ミュージック・ムック

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2,310円
ビートルズ万華鏡 キーワードでめぐるファブ・フォー

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2,500円

桑原亘之介[著] 藤本国彦[監修]
(シンコー・ミュージック・ムック〉MUSIC LIFE ビートルズのアメリカ物語

(シンコー・ミュージック・ムック〉MUSIC LIFE  ビートルズのアメリカ物語

2,310円
マル・エヴァンズ もうひとつのビートルズ伝説

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5,500円

ケネス・ウォマック(著)、松田ようこ(訳)
ディスカバー・ビートルズ THE BOOK

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2,970円

NHK-FM『ディスカバー・ビートルズ』制作班(編)、藤本国彦(監修)
『ザ・ビートルズ:Get Back』日本語版

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