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エアロスミス復活ライヴ2日目リポート:スティーヴン・タイラー、バンドの引退説を(とりあえず)一蹴

小欄で既にご紹介した初日(10月29日)に続き(11月2日MLCニュース)、11月1日、エアロスミスが同じ会場、米カリフォルニア州ロサンジェルスのハリウッド・ボウルで、3年ぶりとなるライヴ『California, Dream On:Aerosmith & Friends』2日目の公演を開催。初日からは出演者に若干の入れ替えがあったものの、新たなアーティストたちが加わって、この夜も終始エアロスミスの祝賀イヴェントを盛り上げ続けました。

この夜のオープニングは、グラミー賞ノミネート経験もあるブルーズ・アーティスト、マーカス・キングによる「Same Old Song and Dance」をパワフルなカヴァー・パフォーマンスから始まり、続いてアリス・イン・チェインズのジェリー・カントレルが登場、「Draw The Line」と「Nobody’s Fault」のカヴァーを披露しました。ギタリストのトム・モレロとシンガーのリジー・ヘイルがタッグを組み、次の2曲「Kings and Queens」と「Round and Round」を聴かせた後は、初日に続く出演となったビリー・アイドルとスティーヴ・スティーヴンスによる「Livin’ on the Edge」が演奏されました(曲も初日と同じ)。

Same Old Song and Dance (partially)- Marcus King & Friends LIVE 11/1/26 Los Angeles, CA
Draw The Line (partially)- Richie Kotzen, Jerry Cantrell & Friends LIVE 11/1/26 Los Angeles, CA
Lzzy Hale and Tom Morello - Kings and Queens (Live at Hollywood Bowl, Los Angeles, CA 11/1/2026)

続いて、シンガーソングライターのグレース・ポッターが登場し、エアロスミスのパワーバラード「What It Takes」を熱唱すると、トレインのフロントマン、パット・モナハンがステージに上がり、「You See Me Crying」と「Angel」の2曲をプレイ。その後、ポッターが再びステージに戻り、名曲「Cryin’」をデュエットで披露しました。

ハートのアンとナンシー・ウィルソン──初日の夜に観客を圧倒した二人──も再登場し、「Janie’s Got a Gun」を再び見事に歌い上げると、続いて今も昔もファンに愛され続ける彼女たちのオリジナル・ナンバー「Barracuda」を熱演しました。

続いて、初日の呼び物の一組だったブラック・クロウズがこの夜も登場。この日の彼らのセットリストも全5曲でしたが、一つ注目すべき変更点は、初日の「Write Me a Letter」の代わりに、1976年のアルバム『Rocks』に収録された「Get the Lead Out」が演奏されたことでした。

Pat Monahan and Grace Potter - Cryin’ (Live at Hollywood Bowl, Los Angeles, CA 11/1/2026)
Heart “Barracuda” live @ Hollywood Bowl, Los Angeles 1st November 2026

そして大トリ前に、初日に続いて登場したガンズ・アンド・ローゼズは、1日目からセットリストを全面的に刷新した6曲を披露。オープニングはEP『Live ?!*@ Like a Suicide』でカヴァーし、後には1988年のアルバム『GN'R Lies』にも収録されたエアロスミスの名曲「Mama Kin」で、同曲はかつてガンズ・アンド・ローゼズのセットリストの定番曲でしたが、バンドがこの曲をライヴで演奏するのは実に2012年以来のことでした。彼らは他にも「S.O.S. (Too Bad)」「Rats in the Cellar」、そして「Sick as a Dog」の3曲のエアロスミスのカヴァーを披露しました。

そして勿論、この夜一番の主役は言うまでもなくエアロスミスでした。「Toys in the Attic」「Sweet Emotion」「Dream On」といった名曲を熱演した後、初日に続いてオリジナル・ドラマーのジョーイ・クレイマーを迎え入れ、「Walk This Way」が普通に始まり……と思ったところで、スティーヴンが演奏を中断させ、「どうも何か足りない気がする」と言い出すと、次の展開を心得ている会場のオーディエンスから歓声が上がり、ヴェテラン・ラップ・グループのRun DMCがステージに登場。1986年の画期的なラップ・ロック・コラボレーションがステージ上で再現されたのでした。

なお、この夜エアロスミスのドラマーを務めたのはデイヴ・グロールではなく、近年エアロスミスのツアードラマーを務めているジョン・ダグラスでした(ジョーイ・クレイマーは「Walk This Way」のみ参加)。そしてこの2日目の夜は、タイニー・ブラッドショウのジャズ・ナンバーを彼らが1974年にハイオクタンなロック・トラックに生まれ変わらせた「The Train Kept A-Rollin’」で幕を閉じました。

ちなみに、初日の10月29日、今回のイヴェントのMCを務めたコメディアンのビル・バーが、会場を埋めたオーディエンスに向かって開口一番、「この素晴らしいイヴェント」が「エアロスミスの歴史における最後の2公演」になると宣言したために、インターネット上のエアロスミス・ファンの間ではちょっとした騒ぎが起こっていたようですが、どうやら当面心配の必要はなさそうです。

「ナンでもビル・バーが、これが俺たちの最後の公演だって言ったんだって?」と、スティーヴンは日曜の夜、ハリウッド・ボウルの観客に向かってそう問いかけました。「あいつは知らないのかね、エアロスミスの息の根を止めるなんて誰にもできやしないんだってことを? 実のところ、このクソみたいな世界が終わりを迎えたとしても、ゴキブリとエアロスミス、そしておそらくビル・バーだけはきっと生き残ってるぜ!」

発言を否定したとは言え、スティーヴンはバーに対して恨みなど抱いていないようで、後にはかのスタンダップ・コメディアンを「イカしたアティテュードの、ボストン生まれのチャーリー・ブラウン」と表現していました。

ただ、ショーの終盤、スティーヴンが行なったスピーチは、どこかひとつの時代の終わりをほのめかすようで、若干状況を曖昧にする意図があったのかもしれません。

「おやすみの挨拶の前に、俺と兄弟たちとのこの旅がどれほど素晴らしいものだったか、みんなに一言感謝を伝えたいよ。55年だってさ、みんな、凄えよな。55年だぜ」

ギタリストのジョー・ペリーは、ステージでの締めくくりの挨拶の中でも、バンドの今後については何も触れませんでした。「今夜、ステージに上がって俺たちの曲を演奏してくれた全てのパフォーマーに感謝したい」と彼は述べ、その後、自嘲気味に(しかも事実とは異なりますが)こう付け加えました。「みんな、俺たちがこれまでプレイした時よりも、遥かに上手だったよ」

◼️Aerosmith and Friends:California Dream On - Night Two Set List

1. Same Old Song and Dance(Marcus King)
2. Draw the Line(Jerry Cantrell)
3. Nobody's Fault(Jerry Cantrell)
4. Kings and Queens(Tom Morello and Lzzy Hale)
5. Round and Round(Tom Morello and Lzzy Hale)
6. Livin' on the Edge(Billy Idol and Steve Stevens)
7. What It Takes(Grace Potter)
8. You See Me Crying(Pat Monahan)
9. Angel(Pat Monahan)
10. Cryin'(Pat Monahan with Grace Potter)
11. Janie's Got a Gun(Heart)
12. Barracuda(Heart)
13. Let the Music Do the Talking(The Black Crowes)
14. Get the Lead Out(The Black Crowes)
15. Combination(The Black Crowes)
16. No More No More(The Black Crowes)
17. Chip Away the Stone(The Black Crowes)
18. Mama Kin(Guns N' Roses)
19. S.O.S.(Too Bad)(Guns N' Roses)
20. Rats in the Cellar(Guns N' Roses)
21. Sick as a Dog(Guns N' Roses)
22. Sweet Child o' Mine(Guns N' Roses)
23. Nightrain(Guns N' Roses)
24. Toys in the Attic(Aerosmith)
25. Back in the Saddle(Aerosmith)
26. Sweet Emotion(Aerosmith)
27. Dream On(Aerosmith)
28. Come Together(Aerosmith)
29. Walk This Way(Aerosmith)
30. The Train Kept A-Rollin'(Aerosmith)

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