ザ・バンド『ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク』50周年記念エディション、8月発売決定

アメリカの音楽的豊穣さを象徴するロック・バンド、ザ・バンドの歴史的名盤が遂に50周年を迎えます。既にメンバー3人が亡くなってしまい、残るはロビー・ロバートソンとガース・ハドソンだけですが、嬉しいことに記念エディションのニュースが届きました。

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〈以下、メイカー・インフォメーションより〉


ザ・バンドが1968年に発売したデビュー・アルバム『ミュージック・フロム・ビック・ピンク』の発売50周年記念エディションが8月31日に発売されることになった。

フィジカルは全4形態で、CD+ブルーレイ+2LP+7インチ・シングルが収録されたスーパー・デラックス、1CD、2枚組LPブラック・ヴィニール180g重量盤、UNIVERSAL MUSIC STORE限定2枚組LPピンク・ヴィニール180g重量盤の各フォーマットで発売。(日本盤はスーパー・デラックスと1CDの取り扱い、他は輸入盤のみ)。

音源は全てオリジナル・4トラック・アナログ・テープからボブ・クリアマウンテンがプロデュースしたニュー・ステレオ・ミックスを採用。マスタリングはボブ・ラドウィックが担当。

iTunesではアルバムの予約も開始となり、予約をすると「ザ・ウェイト」が先行でダウンロード可能となっている。

またYouTubeにはボックスの開封動画も公開された。収録楽曲の他にも、ボックスの中身を見ることができる。

『ミュージック・フロム・ビック・ピンク』は、カントリー、フォーク、ロック、R&B、ソウルといったさまざまな音楽性を内包した彼らの記念すべきデビュー・アルバム。シングルとしてもスマッシュ・ヒットした「ザ・ウェイト」や密接な関係にあったボブ・ディラン作の「アイ・シャル・ビー・リリースト」などの名曲を収録。そのディランはジャケットに使われた絵も手がけている。全米チャート30位を記録。世界中のミュージシャンにも多大なる影響を与えた不屈の名作。
①スーパー・デラックス・エディション<輸入国内盤仕様/完全生産盤> :CD + 2LP(180g) + ブルーレイ(ステレオ&5.1ch)+ 7インチ+豪華本付ボックス・セット
②1CD:オリジナル・アルバム+ボーナス・トラック
③2LP
④2LPカラーヴァイナル

■リリース情報
ザ・バンド『ミュージック・フロム・ビック・ピンク』50周年記念エディション
THE BAND “MUSIC FROM BIG PINK 50th ANNIVERSARY EDITION”
発売日:2018年8月31日
フィジカルは全4形態で発売

①スーパー・デラックス・エディション<輸入国内盤仕様/完全生産盤>
②1CD:オリジナル・アルバム+ボーナス・トラック
③2LP
④2LPカラーヴァイナル

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①スーパー・デラックス・エディション<輸入国内盤仕様/完全生産盤> :CD + 2LP(180g) + ブルーレイ(ステレオ&5.1ch)+ 7インチ+豪華本付ボックス・セット
品番:UICY-78844
価格:16,000円+税

購入はこちら

<日本盤のみ>
SHM-CD仕様
解説付/英文ライナー翻訳付/歌詞対訳付


②1CD:オリジナル・アルバム+ボーナス・トラック
品番:UICY-15753
価格:2,500円+税
<日本盤のみ>
SHM-CD仕様
解説付/英文ライナー翻訳付/歌詞対訳付

購入はこちら

【CD/ブルーレイ収録曲】
2018年ステレオ・ミックス
1. 怒りの涙
2. トゥ・キングダム・カム
3. イン・ア・ステイション
4. カレドニア・ミッション
5. ザ・ウェイト
6. ウィ・キャン・トーク
7. ロング・ブラック・ベール
8. チェスト・フィーバー
9. 悲しきスージー
10. 火の車
11. アイ・シャル・ビー・リリースト
ボーナス・トラック
12. ヤズー・ストリート・スキャンダル (アウトテイク)
13. 怒りの涙 (オルタネイト・テイク)
14. ロング・ディスタンス・オペレイター (アウトテイク)
15. 悲しきスージー (オルタネイト・テイク)
16. キー・トゥ・ザ・ハイウェイ (アウトテイク)
17. アイ・シャル・ビー・リリースト (アカペラ)

7インチ・シングル(ボックス・セットに収録)
ザ・ウェイト b/w アイ・シャル・ビー・リリースト


③④2LP/2LPカラーヴァイナル
2LP
2LPカラーヴァイナル

SIDE ONE
1. 怒りの涙
2. トゥ・キングダム・カム

SIDE TWO
3. イン・ア・ステイション
4. カレドニア・ミッション
5. ザ・ウェイト

SIDE THREE
6. ウィ・キャン・トーク
7. ロング・ブラック・ベール
8. チェスト・フィーバー

SIDE FOUR
9. 悲しきスージー
10. 火の車
11. アイ・シャル・ビー・リリースト




■海外プレス・リリース訳

ロサンゼルス 2018年6月29日
1968年7月1日、ザ・バンドの画期的なデビュー・アルバム『ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク 』は、どこからともなく自然に湧き出してきた。カントリー、ブルース、R&B、ゴスペル、ソウル、ロカビリー、派手なテナー・サックス、賛美歌、葬送歌、ブラス・バンドの音楽、フォーク、そしてロックンロールまで、様々なアメリカのルーツ音楽を使い、ザ・バンドはポピュラー音楽の方向性を永遠に変える不朽の新スタイルを作り出した。50年後、『ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク』を巡る神話は、「ザ・ウェイト」や、「火の車」、「怒りの涙」、そして「トゥ・キングダム・カム」などの曲で語られる心揺さぶるような物語、ボブ・ディランの手による不思議なジャケット、ザ・バンドのメンバーが曲作りをした“ビッグ・ピンク”と呼ばれたサーモン・カラーのニューヨーク州の家、そして、アルバムの発売以来、語られ続けてきた無数の伝説と共に、今でも生き続けている。

8月31日に、キャピトル/Umeは、新たにリミックスされ、追加曲を収録した『ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク 』の50周年記念盤を発売する。スーパー・デラックスCD/ブルーレイ/2枚組LP/7インチ・ヴィニールが付属したボックス・セット(ハードカバーの本も付属)と、1枚組CD、デジタル版、180gの2枚組黒盤LP、そして限定の180gの2枚組ピンク盤LPがそれぞれ発売される。記念盤はすべて、ボブ・クリアマウンテンがオリジナルの4トラックのアナログ・マスターから新たにプロデュースしたもので、音が画期的に明瞭になっただけでなく、以前は聞くことができなかったメンバーのスタジオでのセッション中の会話も聞くことができる。この50周年記念盤のCDと、デジタル版、そしてボックス・セットには、“ビッグ・ピンク”のセッションからのアウトテイクと別ヴァージョンが合わせて5曲分、そして未発表の「アイ・シャル・ビー・リリースト」のアカペラ・ヴァージョンが収録されている。

またボックス・セットのみの特典として、クリアマウンテンのプロデュースで、アルバムとボーナス・トラックをすべて5.1サラウンドでミックスしたヴァージョンをハイレゾ音源(96kHz/24bit)でブルーレイに収録。新しいオーディオ・ミックスは、ゲイトウェイ・マスタリングのボブ・ラドウィックがマスタリングを担当した。ボックス・セットには、ザ・バンドが1968年に発売した7インチのヴィニール・シングル「ザ・ウェイト/アイ・シャル・ビー・リリースト」の新たなステレオ・ミックス盤と、著名な音楽ジャーナリストのデヴィッド・フリックの書き下ろしのエッセイとエリオット・ランディの名写真が掲載された小冊子も付属している。アルバムの新たなヴィニール盤は、バーニー・グランドマン・マスタリングでクリス・ベルマンが新たなステレオ・ミックスを45回転でヴィニールにカットし、1枚組だったLPを2枚組に拡張した。黒およびピンク盤のLPは、GZヴィニール/プレシジョンでプレスされた。

新たにステレオ・ミックスされた「ザ・ウェイト」は、デジタル・アルバムを予約すれば本日より先行ストリーミング&ダウンロードが可能となっている。

彼らは自分たちをザ・バンドと名乗る前に、様々なところで共に活動してきた。当時は10代ながらマルチ・プレイヤーとして活躍していたリヴォン・ヘルム(ドラムス、ヴォーカル、ヴァイオリン)、ロビー・ロバートソン(ギター、ピアノ、ヴォーカル)、リック・ダンコ(ベース、ヴォーカル、フィドル)、リチャード・マニュエル(キーボード、ヴォーカル、ドラムス)、そしてガース・ハドソン(キーボード、ホーン)は、ロニー・ホーキンスのバック・バンド、ザ・ホークスとして共に演奏し、レコーディングして、1960年から1962年の間、活動した。そして1963年末に、彼らは独立し、リヴォン&ザ・ホークスとして、この名前で1964年から1965年の間、活動していた。

1965年にロバートソンはニューヨークでボブ・ディランと出会う。ちょうどディランは自身のツアー・バンドにエレクトリック・ギタリストを探していた。そして元ホークスのメンバーは、彼がアメリカ、オーストラリア、ヨーロッパとツアーして、エレクトリック・セットで観客を増やしつつあった1965年10月から1966年にかけてディランのバックを務めることになった。リヴォンは、ディランの初めてのエレクトリックのライヴ・パフォーマンスに対する“純粋なフォーク心酔者”の容赦ないヤジに嫌気がさして、1965年11月にグループを離れた。

1966年のツアーが終了すると、ロバートソン、ダンコ、マニュエル、ハドソンは、ニューヨークのウェスト・ソージェティーズの“大きなピンクの家”に落ち着き、翌年のために練習を行なった。近所のウッドストックに住むディランもしばしばここを訪れて共に過ごしていた。ヘルムも1967年10月には彼らに再合流して、ザ・バンドは誕生した。彼らは新たな音楽を書き、最初のアルバムのレコーディングをおこなった。ロビー・ロバートソンは、当時のことをこう語る。「ハーモニーが花開いてきていた。すべてが育っていった」。“ビッグ・ピンク”は、ザ・バンドにとって、そしてディランにとっては隠れ家であり、クリエイティヴ作業を行なう場所だった。ディランがレコーディングしたセッションは、『ザ・ベースメント・テープス』として、すぐにブートレッグで出回った。

『ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク』のレコーディング・セッションのためにザ・バンドのメンバーは、ニューヨークの A&Rレコーディングや、ロサンゼルスの有名なキャピトル・スタジオなどを訪れた。また、LAのゴールド・スター・スタジオでもいくつか追加のセッション作業を行なった。デヴィッド・フリックはボックス・セットの小冊子掲載のエッセイで当時の状況を以下のように書いている。“このアルバムは、ザ・バンドがあの家で、何かの式典のように車座になって曲を書き、それをそのまま演奏したような形でレコーディングされた……”。

「僕たちは一緒に集まって、互いに切磋琢磨して練習したりしていた。それらがすべて音楽ににじみ出ていると思う。」とロバートソンが説明する。「これは、僕たちがロニー・ホーキンスとやっていたときや、リヴォン&ザ・ホークスとしてやったものとも、ディランとのツアーでプレイしていたものとも違っていた。この音楽は、多分、今まで誰も手を出せなかった次元にあるものだった」

1993年に出版された『ザ・バンド 軌跡』で、リヴォン・ヘルムは以下のように語っている。「『ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク』は、皆がやっている音とはちがうものにしたいと思っていた。これは僕たちの音楽で、ラジオや、今の風潮とはかけ離れた場所で磨き上げたものだったから」

長引く戦争と不安定な社会政治情勢の真っ只中、また1967~68年に発売されたビートルズ(『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』と『ザ・ホワイト・アルバム』)、ジミ・ヘンドリックス(『アクシス;ボールド・アズ・ラヴ』、そしてローリング・ストーンズ(『ベガーズ・バンケット』などの文化の転換期となったアルバムに挟まれる形でリリースされた『ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク』は、評論家たちの度肝を抜いた。

『ローリング・ストーン』紙のジャーナリストのアルフレッド・G・アロノウィッツは、『ビッグ・ピンク』は、“新たなカテゴリーのドアを開くアルバムだ”と褒め称えた。そして『サンフランシスコ・クロニクル』紙で、ラルフ・J・グリーソンは、“独特な声の彼らの音は、今のポピュラー音楽では聴いたことのないサウンドだ。田舎っぽい音だが、カントリー&ウェスタン局で聴くような曲ではないし、かといって洗練されていないわけでもない。ある意味、聖歌のようだ。これらの曲はアメリカの名曲になっていくだろう。彼らが2枚目のアルバムを出さなくても、ザ・バンドが2度と人前でライヴを行なわなくても関係ない”アル・クーパーのこのアルバムを『ローリング・ストーン』誌でこう評価している。“『ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク』は素晴らしい成果を上げた。世の中には一生努力しても、このレベルに達することができない人たちが数多くいる”

『ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク』は発売時、ビルボードのトップ200チャートで30位と、まあまあの成功を収めたが、ポピュラー音楽の歴史の中では最も重要なアルバムのひとつとして認識されている。グリール・マーカスは、1975年に出版した『ミステリー・トレイン ロック音楽にみるアメリカ像』で“『ビッグ・ピンク』の豊かさは、ザ・バンドが一切既存の曲を真似ることなく、あらゆる組み合わせでアメリカのポピュラー音楽を包括していることにある。ザ・バンドは自分たちの影響の源を、我々が選挙の時にジョージ・ワシントンのことを思い出す程度にしか表さない、でも繋がりはある”と語っている。

1989年、ザ・バンドはカナダのジュノー賞の殿堂入りを果たした。そしてその5年後に今度はアメリカでロックの殿堂入りを果たした。2008年にザ・バンドはレコーディング・アカデミーの特別功労賞を授与された。

ザ・バンドのメンバーのリチャード・マニュエル、リック・ダンコ、リヴォン・ヘルムはすでに鬼籍に入っているが、ザ・バンドの遺産は、レコードとして、そしてボブ・ディランのみならず、エリック・クラプトン、ジョージ・ハリソン、マイルス・デイヴィスなどの音楽業界の大物を唸らせ、ポピュラー音楽業界に確かな影響を与えた存在として、今も生き続けている。アメリカーナという言葉がまだ存在する前から、いかにもアメリカらしい音楽を作っていたリック、リヴォン、ガース、リチャード、そしてロビーは、唯一、この“ザ・バンド”という名前を名乗るのにふさわしい集団だった。

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