ビートルズの映画『Let It Be』のニュー・ヴァージョンが実現？

ポール・マッカートニーによると、1970年に公開されたビートルズのドキュメンタリー映画『Let It Be』の新版が、近々制作されるかもしれないとのことです。

この映画は、1982年に当時のビジネス・マネージャーだったアラン・クレインがVHSやレーザーディスクとして発売しましたが、解散に向かうビートルズのネガティヴな姿を映した作品であることも一因となり、それ以来正式にリリースされていません。

最近のインタビューで、ポールは次のように語っています。

「この映画については、ずっとミーティングで話しているんだ。皆、あの映像に注目しているんだけど、音楽作りを楽しんでいる連中が映っている未使用の映像がたくさんあるそうだし、1年か2年以内に新版が製作されるかもしれないよ」

映画『Let It Be』の撮影スタッフだったトニー・リッチモンドは、以前提案されたDVD向けのリマスタリングは、ビートルズの辛辣な姿を見せたくないというジョージ・ハリスンの遺産財団と妻のオリヴィア、そしてオノ・ヨーコによって阻止されたと過去に語っています。

また2007年には、アップル・コアの代表取締役だったニール・アスピノールが、あの映画は最初から物議を醸す内容で、リマスタリングの最中にアウトテイクを調べたところ、やはり昔の問題を蒸し返す内容だったと語っています。しかし再リリースの可能性について、ポールは異論なしとしています。