元モンキーズのピーター・トークが77歳で死去

モンキーズでベース、オルガン、ヴォーカルを担当した最年長メンバーのピーター・トークが、2月21日に77歳で亡くなりました。トークは、2009年に腺様嚢胞癌という舌にできる稀な癌と診断されていましたが、明確な死因や亡くなった場所は明らかにされていません。

モンキーズは、60年代にテレビ番組専用のバンドとして結成されましたが、トークはその前からグリニッジ・ヴィレッジのフォーク・シーンで音楽活動をしており、無名時代のスティーヴン・スティルスの友人でもありました。あるテレビ番組が、ビートルズに似たバンドのキャストを探しているとトークに教えたのがスティルスで、その番組のオーディションを最初に受けたのはスティルスでしたが不採用となり、トークに話を持ち掛けたと言います。

トークは、ミッキー・ドレンツ、マイケル・ネスミス、デイヴィー・ジョーンズと共にテレビ番組『ザ・モンキーズ・ショー』のキャストになり、1966年9月のオンエア以来、番組は大ヒット。モンキーズのシングル「恋の終列車(Last Train to Clarksville)」や「アイム・ア・ビリーヴァー(I’m a Believer)」もチャートのトップにランクインしました。しかし1968年に番組が終了し、トークもバンドを脱退しています。

トークの訃報を受け、ブライアン・ウィルソンやキャロル・キングなど、多くのミュージシャンからSNSに追悼メッセージが寄せられていますが、元バンド仲間のミッキー・ドレンツは、「今は言葉もない。僕のモンキー・ブラザー、ピーター・トークを失い悲嘆にくれている」と綴り、マイケル・ネスミスも、「今朝、ピーター・トークが安らかに亡くなったと聞いたが、このメッセージを書いている今も涙が止まらない。この悲しみが癒されることはない」と綴っています。(デイヴィー・ジョーンズは、2012年に心臓発作で66歳の若さで亡くなっています)

モンキーズの中で、人のいい、ほのぼのキャラクター役だったピーター、ご冥福をお祈りします。

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