スコット・ウォーカーが76歳で死去

pic: KOH HASEBE / Music Life / Shinko Music
元ウォーカー・ブラザーズのオリジナル・メンバーで、後にシンガー・ソングライターとして活躍していたスコット・ウォーカーが、3月22日の午後、ロンドンで亡くなりました。享年76。彼の死は、スコットのレコード・レーベル4ADが3月25日に発表していますが、死因は公表されていません。


米オハイオ生まれのスコットは、セッション・ベーシストとしてキャリアをスタートさせ、ウォーカー・ブラザーズ結成後に、ノエル・スコット・エンゲルからスコット・ウォーカーに改名し、ロンドンへ移住しました。

1964年にゲイリー・ウォーカー、ジョン・ウォーカーと共に結成したウォーカー・ブラザーズは、「Make It Easy on Yourself」や「The Sun Ain’t Gonna Shine (Anymore)」が大ヒットし、1968年には日本武道館で公演を行なうほどの人気で、『ミュージック・ライフ』の表紙を何度も飾りました(1967年は6回、68年も3回)。バンドはその後1978年に通算2度目の解散を迎え、スコットはソロに専念します。

彼は1976年からソロ活動を開始し、多くのアルバムをリリースして1990年~2000年代には唯一無二のカルト・シンガーとしての地位を確立しました。またプロデューサーや作曲家としての活動でも実力を発揮して行きます。スコット自身の最後の作品は、2018年公開の映画『ヴォックス・ルクス(Vox Lux)』に提供したサウンドトラックでした。

スコットは、デヴィッド・ボウイやマーク・アーモンド、レディオヘッドにも影響を与え、レディオヘッドのトム・ヨークは、ツイッターに次のような追悼メッセージを投稿しています。

「スコット・ウォーカーの訃報を聞いてとても悲しい。彼はレディオヘッドと僕に多大な影響を与え、僕に声と言葉の使い方を教えてくれた。〈メルトダウン・フェスティバル〉で会った時は、とても親切で優しいアウトサイダーだった。彼の死は非常に惜しまれる」

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