レッド・ツェッペリン、最新EPの日本盤発売が決定。ドキュメンタリー映画『〜ビカミング』の本編映像も解禁

音楽史にその名を深く刻み込む史上最大の伝説的ロック・バンド、レッド・ツェッペリン。最も影響力があり、最も革新的で、最も大きな成功を収める伝説のバンドが1975年に発表した歴史的2枚組アルバム『フィジカル・グラフィティ』のリリース50周年を記念して、4曲のライヴ音源を収録したEP、『ライヴEP』が発売されることが決定した。海外ではCDと180グラム重量盤アナログという2形態で9月12日にリリース、そしてここ日本では、書き下ろしの解説原稿や歌詞・対訳を掲載した別冊ブックレットを同梱した4曲入りCDが日本盤として9月24日にリリースとなる。
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この『ライヴEP』には、1975年のアールズ・コート公演の模様を収録した「死にかけて(原題: In My Time Of Dying)」と「トランプルド・アンダー・フット」、そして1979年のネブワース公演の模様を収録した「シック・アゲイン」と「カシミール」という4曲が収録されている。この4曲は、もともと2003年発表の映像作品『LED ZEPPELIN DVD』に収録されていたライヴ・パフォーマンスなのだが、音源作品としてCDやアナログ盤、そしてデジタル配信でリリースされるのは、今回が初となる。
アメリカでは1975年2月24日に、イギリスではその4日後となる2月28日にリリースされたこの『フィジカル・グラフィティ』は、リリース直後にプラチナム・ディスクを獲得、現時点では17xプラチナム・ディスクを獲得しており、驚異的なセールスを記録するアルバムであると同時に、その商業的成功に匹敵するほどの高い評価を評論家たちからも受ける、まさに歴史的傑作という名にふさわしい作品だ。
「史上最高の2枚組アルバム」の1つとして語り継がれているこのアルバムには、力強いロックが鳴り響く「カスタード・パイ」やエキゾチックな構成を持つ「カシミール」、そしてファンキーなグルーヴを持つ「トランプルド・アンダー・フット」など、バンドのダイナミックな音楽の幅広さを探求した全15曲が収録されており、非常に高い創造性を持つ圧倒的な作品となっている。
「極端なところから別の極端なところへと行き来しているが、同時にそのすべてがツェッペリンであることは明らかだ…。私はこのアルバムが大好きだし、2枚組アルバムとしても素晴らしい作品だ。本当にとんでもない曲や、轟音のように響く曲がいくつも入っている」 ─ ロバート・プラント
『フィジカル・グラフィティ』には、「カシミール」や「シック・アゲイン」、「テン・イヤーズ・ゴーン」や「ワントン・ソング」、「カスタード・パイ」や「トランプルド・アンダー・フット」、「死にかけて」といった新たに書き上げられた楽曲に加え、アルバム『聖なる館(原題: HOUSE OF THE HOLY)』のレコーディング・セッション時に作られていた「聖なる館」や「流浪の民(原題: The Rover)」、「黒い田舎の女(原題: Black Country Woman)」といった楽曲や、『レッド・ツェッペリン IV』セッション時にレコーディングされていた「ダウン・バイ・ザ・シーサイド」や「ブギー・ウィズ・ステュー」、「夜間飛行(原題: Night Flight)」といった楽曲、そして『レッド・ツェッペリン III』セッション時の「ブロン・イ・アー(原題: Bron-Yr-Aur)」など、初期アルバム・セッションから、当時未発表となっていた楽曲も収録されている。
ジミー・ペイジは、1973年の夏から秋にかけて、英国サセックス州プランプトンにある自宅スタジオでこのアルバムの初期作業を開始させ、同年10月にヘッドリィ・グランジでロニー・レーン所有のモバイル・スタジオを使って最初のレコーディング・セッションを行なっている。ヘッドリィ・グランジでのセッションは翌1974年1月まで続き、その後オリンピック・スタジオでオーヴァーダブなどの追加レコーディングが行われ、1974年7月、ジミーが最終的なミックスを行った。
「私たちには、アルバム1枚半を作れるくらいに十分な素材があった。そこで私はこう考えたんだ、“昔レコーディングしていたけど発表してこなかった曲を追加して、2枚組のアルバムにしよう”ってね。私は常に、収録曲順というものがアルバムにおける非常に重要な要素だと考えているのだが、この部分こそ、プロデューサーとしての私の役目の一つだったんだ」 ─ ジミー・ペイジ
『フィジカル・グラフィティ』は、バンドにとって初の2枚組アルバムとなっただけでなく、1974年5月に立ち上げられた自身の新レーベル、スワン・ソングからの最初の作品となり、1974年11月13日にアルバムの発売がアナウンスされた。
「私は『フィジカル・グラフィティ』の大ファンだ。非常にレンジの広い作品で、多分まさに頂点だったと思うよ」 ─ ジョン・ポール・ジョーンズ
アルバム・リリース前後となる1975年1月から3月にかけて行われた10週間の北米ツアーの後、レッド・ツェッペリンは1975年5月にロンドンのアールズ・コートで5夜連続の公演を行った。全公演ソールド・アウトとなったこの5夜連続公演は、当初は3公演のみが予定されていたのだが、チケットを買えなかったファンからの熱い要望を受けて、急遽2公演が追加されたものだ。このアールズ・コート公演の中から「死にかけて」と「トランプルド・アンダー・フット」の2曲のライヴ音源が今作に収録されている。
「アールズ・コートでの最後の夜に、私たちは「ハートブレイカー」や「ブラック・ドッグ」、そして「アウト・オン・ザ・タイルズ」を演奏した。そこに『フィジカル・グラフィティ』からの曲を加えることで、非常に幅広い楽曲がそろったんだ」 ─ ジョン・ボーナム
バンドは、1979年8月4日と11日にイギリスのハートフォードシャー州ネブワース・ハウスで開催されたネブワース・フェスティバルの両夜でヘッドライナーを務めた。これはレッド・ツェッペリンにとって1977年の北米ツアー以来のライヴとなり、1975年のアールズ・コート公演以来初のイギリス公演となった。このネブワース公演の中から「シック・アゲイン」と「カシミール」のパフォーマンスが今作に収録されている。
また、この『ライヴEP』の発売に合わせ、輸入盤のみの取り扱いで『フィジカル・グラフィティ』の50周年記念3枚組アナログ盤デラックス・エディションも海外で9月12日にリリースされることが決定している。2015年リマスター音源を収録したこの3枚組アナログ盤は、180グラム重量盤アナログが採用されており、さらに発売50周年を記念して、『フィジカル・グラフィティ』のオリジナル・リリース時のプロモーション用ポスターのレプリカを特典として封入した仕様となっている。
【リリース情報】
レッド・ツェッペリン/『ライヴEP』
発売日: 2025年9月24日(海外発売日は9月12日)
WPCR-18791/定価 2,200円(税抜2,000円)
★解説・歌詞・対訳付

レッド・ツェッペリン
『ライヴEP』
・Amazon Music(SEP 12 2025)
・Amazon(2025/9/24)¥2,200・CD
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2. Trampled Under Foot(Live from Earl's Court, 1975)/トランプルド・アンダー・フット(ライヴ・フロム・アールズ・コート 1975)
3. Sick Again(Live from Knebworth, 1979)/シック・アゲイン(ライヴ・フロム・ネブワース 1979)
4. Kashmir(Live from Knebworth, 1979)/カシミール(ライヴ・フロム・ネブワース1979)

Led Zeppelin
『Physical Graffiti(50Th Anniversary Deluxe Edition)[3Lp Vinyl]』
Amazon(2025/9/5)輸入盤・LP
1. Custard Pie
2. The Rover
3. In My Time of Dying
《SIDE B》
1. Houses of the Holy
2. Trampled Under Foot
3. Kashmir
《SIDE C》
1. In the Light
2. Bron-Yr-Aur
3. Down by the Seaside
4. Ten Years Gone
《SIDE D》
1. Night Flight
2. The Wanton Song
3. Boogie with Stu
4. Black Country Woman
5. Sick Again
《SIDE E》
1. Brandy & Coke(Trampled Under Foot)(Initial / Rough Mix)
2. Sick Again(Early Version)
3. In My Time of Dying(Initial / Rough Mix)
《SIDE F》
1. Houses of the Holy(Rough Mix with Overdubs)
2. Everybody Makes It Through(In the Light) (Early Version / In Transit)
3. Boogie with Stu (Sunset Sound Mix)
4. Driving Through Kashmir(Kashmir Rough Orchestra Mix)
【関連リンク】
レッド・ツェッペリン オフィシャル・サイト
レッド・ツェッペリン オフィシャルX
レッド・ツェッペリン オフィシャルFB
レッド・ツェッペリン オフィシャルInstagram
レッド・ツェッペリン オフィシャルYouTubeチャンネル
レッド・ツェッペリン オフィシャルTikTok
レッド・ツェッペリン WMJサイト
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レッド・ツェッペリン:ビカミング
〈初めてのリハーサルを振り返る本編映像解禁〉
1969年、一枚のアルバムに全世界が震えた! 伝説的ロック・バンドの知られざる起源がここに! メンバーが初めて公認した奇跡のドキュメンタリー『レッド・ツェッペリン:ビカミング』が、9/26(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開となり、全国のIMAX®劇場でも同時公開となります。1968年の8月2日は、メンバー4人がロンドンのジェラード・ストリートにあるレコード店の下の部屋に集い、初めてセッションをした日。この度、その最初のリハーサルを回想する本編映像が解禁となります。
4人のメンバーとともに当時を再体感する没入型映画オデッセイ
60年代末、イギリスで産声を上げたロック・バンド「レッド・ツェッペリン」。ジミー・ペイジ(ギター)、ジョン・ポール・ジョーンズ(ベース/キーボード)、ジョン・ボーナム(ドラムス)、ロバート・プラント(ヴォーカル)。およそ12年間の活動の中で、彼らが起こした現象はまさに事件であり、予言であり、そして未来であった。デビュー・アルバムでいきなり世界を熱狂の渦に巻き込んだバンドの出発点にはいったい何があったのか。未公開のジョン・ボーナムの生前音声のほか、メンバーの家族写真や映像、初期のライヴ・シーンなど貴重なアーカイヴ映像とともに、その知られざる歴史を語る証言者はオリジナル・メンバーのみ! さらに、部分的ではなく1曲まるごと演奏シーンを映し出すことで、私たちはまるでその場に居合わせたかのようにメンバーの声を聞き、当時のライヴをリアルタイムで目撃した感覚になるだろう。4人のメンバーとともに当時を再体感する、まさにユニークにして最高の没入型「映画オデッセイ」である。今、音楽シーンに新たな「伝説」が誕生する!
この度解禁となった特別映像では、ジェラード通りの地下リハーサルスペースでしどろもどろの挨拶を終えた後に、タイニー・ブラッドショウの曲でありヤードバーズのライブでは定番の曲であった「トレイン・ケプト・ア・ローリン」を最初に演奏したことが語られる。ジミー・ペイジは「ソロや即興を入れながら演奏を続けたんだ」と言い、ジョン・ポール・ジョーンズは「部屋が爆発したような感じだった。クールなソウル歌手を想像していたが、イカれたみたいにシャウトするんだよ」と当時を振り返る。ロバート・プラントも「必死だったのさ。あの時こそが僕が待ち望んでいたチャンスだった」と説明する。ジョン・ボーナムの生前にオーストラリアで行なわれていたインタビュー音源を1年かけて発掘した「恥ずかしくて話さないようにしていた。黙々とついていくのがいい」という音声が使用され、初の曲を演奏するや、彼らも想像し得なかった「化学反応」が爆発した様子がメンバー4人全員による「証言」にてまったく汚れのない「真実」があぶり出されることになった。
「伝説」はこうして生まれた!メンバー自らが語るレッド・ツェッペリン誕生の軌跡を追ったドキュメンタリー『レッド・ツェッペリン:ビカミング』は9月26日(金)より全国の劇場及びIMAX®劇場で同時公開となる。
レッド・ツェッペリン:ビカミング
・監督・脚本:バーナード・マクマホン(「アメリカン・エピック」)
・共同脚本:アリソン・マクガーティ
・撮影:バーン・モーエン
・編集:ダン・ギトリン
ジミー・ペイジ/ジョン・ポール・ジョーンズ/ジョン・ボーナム/ロバート・プラント
2025年/イギリス・アメリカ/英語/ビスタ/5.1ch/122分/日本語字幕:川田菜保子/字幕監修:山崎洋一郎/
原題:BECOMING LED ZEPPELIN/配給:ポニーキャニオン/提供:東北新社/ポニーキャニオン
ZEP-movie.com
© 2025 PARADISE PICTURES LTD.


ザ・ペイジ・ブック
BOOK・2025.02.18
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