UFOのポール・レイモンドが73歳で死去

英ロック・バンドUFOのギタリストでキーボーディストのポール・レイモンドが、4月13日に心臓発作のため73歳で亡くなりました。UFOは50周年を記念する最後のワールド・ツアーの最中で、4月5日にロンドンのO2フォーラムで行った公演が、ポール最後のパフォーマンスとなってしまいました。

レイモンドの訃報は、パートナーのサンドラさんがフェイスブックで伝えています。

「ポールのファンの皆さん、そして彼をご存知の方々へ。私はポールのライフ・パートナーのサンドラです。絶望と傷心、そしてとめどない涙と心痛に殺されてしまいそうですが、私にとって最も美しき最愛の人、ポール・レイモンドが他界したことをお知らせしなければなりません。ドクターたちは彼の蘇生を試み、最初は成功しましたが、彼の心臓は再び停止し、それ以上なす術がなく、彼は心臓発作で亡くなりました。彼は数週間にわたるUFOとのUK&アイルランド・ツアーを心から満喫し、今年の残りのツアーも楽しみにしていました」

サンドラさんがフェイスブックに掲載したポールの写真は、ツアーの最終日を終え、先週始めにホテルをチェックアウトする際に撮影されたもの。

UFOのメンバーは、「あまりにショックで、今はサンドラのメッセージをシェアするしかない・・」と綴り、4月5日のステージで撮影されたポールの写真を掲載しています。

1945年にイングランドで生まれたレイモンドは、1964年初期からジャズ・ミュージシャンとして活動を開始し、1967年にサイケデリック・プログレッシヴ・バンドのプラスティック・ペニーに加入。デビュー曲となったザ・ボックス・トップスのカヴァー「Everything I Am」はトップ10に入るヒットとなったものの、バンドは1968年末頃に解散しました。

その後レイモンドは、フリートウッド・マックに加入したクリスティン・マクヴィーの後任として英ブルース・バンドのチキン・シャックに加入しますが、1970年に彼は他のバンド仲間と共にサヴォイ・ブラウンのメンバーとなります。

1976年にUFOのキーボーディストとして加入するも、マイケル・シェンカーのUFO脱退に伴い、1981年にシェンカーのMSGに参加。1983年にはUFOのベーシスト、ピート・ウェイのバンド、ウェイステッドに参加した後、1984年にUFOに復帰しています。レイモンドがUFOで活動した期間は、1976-1981、1984-1986、1993-1998、2003-2019の4期に渡ります。

 

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