ジェイムス・テイラー、初のスタンダード・カヴァー・アルバム・リリース決定。先行シングルも配信スタート

pic : Norman Seeff
ジェイムス・テイラー、初のスタンダード・カヴァー・アルバム『アメリカン・スタンダード』リリース決定。先行シングル「ティーチ・ミー・トゥナイト」が配信スタート

デビューから52年、これまでのアルバム・セールスは1億枚以上、5度のグラミー賞受賞、ロックンロールの殿堂入りも果たしているシンガー・ソングライター界の至宝、ジェイムス・テイラーが5年ぶりとなるニュー・アルバム『アメリカン・スタンダード』を2月28日に世界同時リリースすることを発表、先行シングル「ティーチ・ミー・トゥナイト」がデジタル・リリースとなった。

2015年にリリースされた前作『ビフォア・ディス・ワールド』は全曲自作のオリジナルで構成されていた作品で初の全米No.1アルバムを獲得したが、本作『アメリカン・スタンダード』は長いキャリアの中で初のアメリカン・スタンダード集。テイラーが幼少の頃から親しみ、今なお世界中で愛される名曲の数々をテイラーならではのやさしいヴォーカルとアコースティック・ギター中心のシンプルなアレンジで聴くことのできる心温まる作品となっている。

本作は、テイラーのほか、長年コラボレーションしてきた名プロデューサー、デイヴ・オドネルに加え、スタンダード作品に定評のあるジャズ・ギタリストのジョン・ピザレリの3人での共同プロデュース作品。世に出ているほとんどのスタンダード作品はピアノを中心にしたものが多いが、本作はギターをメインにしたアレンジで、新鮮かつ斬新なサウンドとなっている。 

先行配信された「ティーチ・ミー・トゥナイト」は、1953年にサミー・カーンとジーン・デポールが書き、よく54年にジョー・スタフォードの歌でヒット。その後もフィービ・スノウやエイミー・ワインハウスなどの歌でも親しまれてきている楽曲だ。

アルバムに収録されるのは、このほかオードリー・ヘップバーン主演の1961年公開の映画『ティファニーで朝食を』の劇中歌で日本でもよく知られる「ムーン・リヴァー」やライアン・オニールとテータム・オニール共演の1973年の映画『ペーパー・ムーン』の「イッツ・オンリー・ア・ペーパー・ムーン」、ビリー・ホリデイの代表曲「ゴッド・ブレス・ザ・チャイルド」など誰もが耳にしたことのある名曲群。参加ミュージシャンも、スティーヴ・ガッド (ds)、ラリー・ゴールディングス(hammondB3, melodica)、ジェリー・ダグラス(dobro)など熟練の匠たちが勢ぞろいだ。

2020年、ジェイムス・テイラーは久々の世界ツアーも予定しているとのことだ。
ジェイムス・テイラー『アメリカン・スタンダード』
James Taylor / American Standard


2020年2月28日(金)世界同時発売
品番:UCCO-1219
価格:¥2,860(税込)

【収録曲】
01. マイ・ブルー・ヘヴン
02. ムーン・リヴァー
03. ティーチ・ミー・トゥナイト
04. アズ・イージー・アズ・ローリング・オフ・ア・ログ
05. オールモスト・ライク・ビーイング・イン・ラヴ
06. シット・ダウン・ユーアー・ロッキン・ザ・ボート
07. ザ・ニアネス・オブ・ユー
08. ユーヴ・ガット・トゥ・ビー・ケアフリー・トート
09. ゴッド・ブレス・ザ・チャイルド
10. ペニーズ・フロム・ヘヴン
11. マイ・ハート・ストゥッド・スティル
12. オール・マン・リヴァー
13. イッツ・オンリー・ア・ペーパー・ムーン
14. ザ・サレイ・ウィズ・ザ・フリンジ・オン・トップ
15. アイヴ・グロウン・アカスタムド・ハー・フェイス*
16. ネヴァー・ネヴァー・ランド*
*日本盤ボーナス・トラック
ジェイムス・テイラー・プロフィール
1948年ボストン生まれ。フライング・マシーンでの活動を経て、68年にソロ・デビュー。70年にワーナー移籍した後、「ファイア・アンド・レイン」が大ヒット。翌年にはキャロル・キング作の「きみの友だち」が全米チャートNo.1を獲得。76年発表の初のベスト・アルバム『グレイテスト・ヒッツ』は、全米で1,000万枚以上を売り上げ、全米レコード協会のダイアモンド・アワードに認定された。これまでに1億枚以上のアルバム・セールス、40 以上のゴールド、プラチナ、マルチ・プラチナ・アルバム、5つのグラミー賞を獲得している、まさにレジェンド。

2000年にはロックの殿堂とソングライターの殿堂入りを同時に果たした。2006年2月には、全米レコード芸術科学アカデミーより、ミュージケアーズ・パーソン・オブ・ザ・イヤーに選出された。また同年、キャロル・キングとの来日公演も大盛況。最近では、『ローリング・ストーン』誌が “彼の人生の芸術的なスナップ” と述べた、これまでのキャリアをつづった最新ライヴ・アルバム『ワン・マン・バンド』(CD+DVDのセット)でエミー賞にノミネートされている。さらに、フランス政府から名高い芸術文化勲章を、2012年にはアメリカで最高峰の芸術賞といわれる「National Medal of Arts」(全米芸術勲章)をホワイト・ハウスのセレモニーでオバマ大統領から受賞、2015年11月、テイラーは国家最高文民である自由勲章を授与された。

2015年に前作『ビフォア・ディス・ワールド』をリリース、彼の輝かしいキャリアの中で初の全米#1アルバムとなった。 2016年12月には、毎年舞台芸術の顕著な功績によりアメリカ文化を豊かにした個人に贈られるケネディセンターの栄誉を授与されている伝説のシンガー・ソングライターの一人。

■ジェイムス・テイラー リンク
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