元ローリング・ストーンズのベーシスト、ビル・ワイマンの楽器やメモラビリアがオークションに

ストーンズのベーシストだったビル・ワイマンのアイテムが、5月29日から5月31日にビヴァリーヒルズで開催されるジュリアンズ・オークションに出品されることになりました。
 
1,000ロット以上のアイテムが出品される予定で、ストーンズ在籍中に使用した楽器のほか、コンサートのポスターや衣装、写真や文書などが含まれます。
 
中でも注目すべきアイテムは、キース・リチャーズが惚れ込んだという1962年製のギター・アンプ「Vox AC30」で、キースはこのアンプをきっかけにワイマンをバンドに加入させたそうです。こちらの推定落札価格は8万ドルから10万ドル(=¥878万〜1,100万円)。

ワイマンが1969年と1970年に行なわれたストーンズのコンサートとレコーディングで使用した1969年製のフェンダー・ムスタング・ベースは、レオ・フェンダーが退社する前にデザインしたもので、推定落札価格は30万ドルから50万ドル(=3,300万〜5,500万円)。
 
ワイマンが1978年に入手し、80年代に使用していた1978年製のトラヴィス・ビーン・カスタム・ショート・スケール・ベースの推定落札価格が20万ドルから30万ドル(=2,200万〜3,300万円)、1975年に使用し、1981年放送の「Top of the Pops」のパフォーマンスでも使用したダン・アームストロング・プロトタイプ・ベースの推定落札価格は、10万ドルから20万ドル(=1,100万〜2,200万円)となっています。

さらに、ブライアン・ジョーンズがドキュメンタリー映画『ロックンロール・サーカス(The Rolling Stones Rock and Roll Circus)』の撮影で使った1968年製のレスポールも出品されますが、こちらの推定落札価格はまだ発表されていません。
 
5月のオークションに先駆け、3月10日から4月20日までアイルランドのニューブリッジ・シルバーウェア・ヴィジターズ・センターで、5月4日から5月10日までハード・ロック・ニューヨークで、5月18日から5月28日まではビヴァリーヒルズのジュリアンズ・オークションでアイテムが一般公開されることになっており、いずれも入場は無料。
 
オークションの売上金の一部は、ワイマンが選んだ三つのチャリティ団体に寄付されるそうです。
 
また、昨年公開されたビル・ワイマンのドキュメンタリー映画『The Quiet One』(2019年6月4日MLCニュース参照)では、上記のギター・アンプ「Vox AC30」にまつわるストーリーが語られています。
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