2018年に発見されたビートルズ初セッションのデモ・テープ、所有権を巡り裁判へ

歴史的音源だけに、近い将来『アンソロジー 1』に追加されることになる？
商品情報　ザ・ビートルズ『Anthology 1』2CDs（1995/11/21）¥2,167

1962年6月6日、リンゴ・スターが加入する前のビートルズが、アビー・ロード・スタジオで初めてセッションを行ない、「Love Me Do」などをレコーディングしました。しかしながら、当時のレーベルだったEMIはクオリティに満足せず、エンジニアのジェフ・エメリックにテープを破棄するよう指示しました。
 
ところが、エメリックは2018年に亡くなるまでテープを密かに保管しており、そのテープが彼の自宅の金庫から発見されたため、2012年にEMIを買収したユニバーサル・ミュージック・グループが、現在テープの返却を求めています。
 
英タブロイド紙『The Sun』によると、このテープには500万ポンド（約6億8,000万円）以上の価値があるとのことで、このテープの所有権を巡り、エメリックの遺族とユニバーサルとの法廷争いが、6月16日にカリフォルニアで幕を開けます。
 
エメリックの遺族は、「ファインダーの法則（見つけた者が所有者）」に従い、テープを所有する権利があると主張していますが、ユニバーサルは、その法則は今回のケースには適用されないと主張しています。
 
なお、3月12日のMLCニュースでお伝えしたように、ビートルズの新たなドキュメンタリー映画『The Beatles : Get Back』は、今年の9月4日に北米で一般公開される予定でしたが、新型コロナの影響により、公開日が来年の8月27日に延期されました。