映画『ブルース・ブラザーズ』に登場した“Ray’s Music Exchange”の壁画が取り壊しに

1979年の大ヒット映画『ブルース・ブラザーズ』に登場したレイ・チャールズの楽器店“Ray’s Music Exchange”の壁画が、40年の歳月を経て姿を消しました。
 
映画スタジオの美術部がセット用に制作した壁画には、レイ・チャールズ、マディ・ウォーターズ、マヘリア・ジャクソン、B.B.キング、ディジー・ガレスピー、カーティス・メイフィールド、スティーヴィー・ワンダーなどが描かれ、ブロンズヴィルの観光名所にもなっていましたが、先月の5月31日にビルが放火され、ダメージを受け空き家になっていたビルは、先週シカゴ市によって壁画と共に取り壊されました。
 
映画のシーンでは、ブルース・ブラザーズの二人がレイのお店を訪れ、店の奥から出てきたレイが「Shake A Tail Feather」をエレクトリック・ピアノで演奏し、町の人々が壁画の前で曲に合わせてダンスをしていましたが、本来この店は1946年から2018年まで“Shelly’s Loan & Jewelry”という質屋で、ダンサーとして登場した人々は、俳優ではなく近所の住人だったそうです。
 
解体されたビルのオーナーは、ビルの建て直しを計画しているそうですが、新たなビルを建てるには時間がかかるため、壁画の復元についてはまだ考えていないとのこと。
 
また、当時の壁画を描いたアーティストたちは大半が亡くなっており、現存するアーティストの一人は健康状態が悪く、コミュニケーションが取れないそうです。


The Blues Brothers (1980) - Shake a Tail Feather Scene (4/9) | Movieclips