スティーリー・ダン、幻の曲「Second Arrangement」のテープが発見される

スティーリー・ダン1980年のアルバム『Gaucho』でシニア・エンジニアを務めていたロジャー・ニコルズの家族が、1979年に幻となった曲「Second Arrangement」のテープを発見したと明かしました。

1979年の12月、ドナルド・フェイゲンとウォルター・ベッカーは、数日かけてこの曲に取り組んでいましたが、アシスタント・エンジニアが誤って録音テープの大半を消去してしまいました。二人は何度か新たなヴァージョンを録音したものの、納得のいく仕上がりにはならず、この曲が正式にリリースされることはありませんでした。

ニコルズは2011年に他界しましたが、彼のフェイスブックに娘のシムシー（Cimcie）が “Second Arr” と手書きされたカセットテープの写真とコメントを掲載しています。

「スティーリー・ダンの “Second Arrangement” がテープから消去される前日の夜、3本の作業用テープがレコーディング・スタジオから持ち出されていました。私たちは一度もこのテープを聴いてないけど、再生と転送を同時にするのが賢明なのかしら。どうしたらいいの？　このテープは、ママが何十年も大切に保管している魔法の宝物らしい。ママ、よくやった！」

曲はリリースされませんでしたが、デモ・ヴァージョンが何年にもわたり出回っているため、視聴可能となっています。