ジェイムス・テイラー、ミュージカル映画『オズの魔法使い』からのスタンダード「虹の彼方に(Over The Rainbow)」を含む3曲入りデジタルEPをリリース

シンガー・ソングライター界の至宝、ジェイムス・テイラーが今年2月にリリースした5年ぶりのアルバム『アメリカン・スタンダード』の更なるコンパニオンとして3トラック入りEP『Over The Rainbow - The American Standard EP』をデジタル・リリースしました。
このEPには、1939年のミュージカル映画「オズの魔法使い」からハロルド・アーレン/イップ・ハーバーグ作の名曲「虹の彼方に(Over The Rainbow)」、1956年のミュージカル「マイ・フェア・レディ」からのフレデリック・ロウ/アラン・ジェイ・ラーナー作の「アイヴ・グロウン・アカスタムド・トゥ・ハー・フェイス」、1954年のミュージカル「ピーター・パン」からジュールス・スタイン/ベティ・コムデン/アドルフ・グリーン作の「ネヴァー・ネヴァー・ランド」など、『アメリカン・スタンダード』のセッションからの3曲が収録されています。(「アイヴ・グロウン・アカスタムド・トゥ・ハー・フェイス」、「ネヴァー・ネヴァー・ランド」はこれまで日本盤CDのボーナス・トラックとしてリリース。デジタル・リリースは全3曲初)
また、この3曲が追加収録された『アメリカン・スタンダード』デラックス・ヴァージョンのCDもアマゾン限定にてリリースされる予定です。
「虹の彼方に(Over The Raibow)」ヴィジュアライザー
また、本EPに関してジェームス・テイラーから以下の声明が届いています。
* * *
この3曲が一般リリースされて嬉しいです。アルバム『アメリカン・スタンダード』に収まる曲よりも多くの曲をカットしたので、プロモーション部門は喜んでくれました。彼らは余分な曲の使い道を見つけてくれて、大抵は大型小売店のための "エクスクルーシヴ" なボーナス・トラックとするのです。でも、この3曲は自分が思うような形での露出をしなかったことを後悔していました。
私のソロ・ギター・ヴァージョンの "Over the Rainbow" には、特筆すべき点が二つあります。第一に、イップ・ハーバーグのオリジナルのイントロのヴァースを残しています。そして二つ目は、私がこれまでに聴いたどの「虹の彼方に」よりもアレンジのヴァリエーションが多いことです。
「アイヴ・グロウン・アカスタムド・トゥ・ハー・フェイス」は、私の両親のお気に入りのレコードの一つで、ラーナー&ロウの『マイ・フェア・レディ』のキャスト録音からです。「...ちくしょう、ちくしょう、ちくしょう、ちくしょう、ちくしょう、ちくしょう......私は彼女の顔に慣れてしまった...」ヘンリー・ヒギンズはしぶしぶライザ・ドゥーリトルを愛していることに気づきます。スチュアート・ダンカンは美しいバイオリンを弾いています。
家族のレコード・コレクションの中からもう一つのお気に入りは、もう一つのブロードウェイ・ミュージカルのキャスト・アルバムでした。メアリー・マーティン主演の『ピーター・パン』です。弟のリヴィングストンに先を越されてしまいましたが、これも夢のような牧歌の私のヴァージョン「ネヴァー・ネヴァー・ランド」です。
お聴きいただきありがとうございます。
* * *
テイラーの輝かしいキャリアの19作目となるアルバム『アメリカン・スタンダード』は、世界中のチャートで大ヒットを記録し、熱烈なレビューで迎えられました。
このアルバムは初週に82,000枚以上を売り上げ、ビルボードのトップ200アルバム・チャートで4位、トップ・アルバム・セールス、トップ・ロック、トップ・アメリカーナ/フォークの各チャートで1位を獲得した。『アメリカン・スタンダード』はテイラーにとって13枚目のトップ10入りを果たし、過去60年間でトップ10入りを果たした初のアーティストとなった。また、カナダではアルバム・チャートで1位、全英アルバム・チャートでは11位(アルバム・セールス・チャートでは1位)に輝いています。
また、英国インディペンデント紙は「アメリカのソングブックをエレガントに描いている」と称賛し、USAトゥデイ紙は「『アメリカン・スタンダード』はグレート・アメリカン・ソングブックを忠実かつ見事にカヴァーしている」と断言、エルモア誌は「『アメリカン・スタンダード』は壮大な美しさと精神的な寛容さを備えた天才的な作品だ。グラミー賞の候補であることは一目瞭然だ」と絶賛しています。
グラミー賞のノミネートは日本時間本日24日深夜2:00AMから発表される予定です。


【収録曲】
1. マイ・ブルー・ヘヴン
2. ムーン・リヴァー
3. ティーチ・ミー・トゥナイト
4. アズ・イージー・アズ・ローリング・オフ・ア・ログ
5. オールモスト・ライク・ビーイング・イン・ラヴ
6. シット・ダウン・ユーアー・ロッキン・ザ・ボート
7. ザ・ニアネス・オブ・ユー
8. ユーヴ・ガット・トゥ・ビー・ケアフリー・トート
9. ゴッド・ブレス・ザ・チャイルド
10. ペニーズ・フロム・ヘヴン
11. マイ・ハート・ストゥッド・スティル
12. オール・マン・リヴァー
13. イッツ・オンリー・ア・ペーパー・ムーン
14. ザ・サレイ・ウィズ・ザ・フリンジ・オン・トップ
15. アイヴ・グロウン・アカスタムド・ハー・フェイス*
16. ネヴァー・ネヴァー・ランド*
*日本盤ボーナス・トラック
■プロフィール
ジェイムス・テイラー / James Taylor
1948年ボストン生まれ。フライング・マシーンでの活動を経て、68年にソロ・デビュー。70年にワーナーに移籍した後、「ファイア・アンド・レイン」が大ヒット。翌年にはキャロル・キング作の「きみの友だち」が全米チャートNo.1を獲得。76年発表の初のベスト・アルバム『グレイテスト・ヒッツ』は、全米で1,000万枚以上を売り上げ、全米レコード協会のダイアモンド・アワードに認定された。
これまでに1億枚以上のアルバム・セールス、40以上のゴールド、プラチナ、マルチ・プラチナ・アルバム、5つのグラミー賞を獲得している、まさにレジェンド。2000年にはロックの殿堂とソングライターの殿堂入りを同時に果たした。2006年2月には、全米レコード芸術科学アカデミーより、MUSICARESパーソン・オブ・ザ・イヤーに選出された。また同年、キャロル・キングとの来日公演も大盛況。最近では、ローリング・ストーン誌が"彼の人生の芸術的なスナップ"と述べた、これまでのキャリアをつづった最新ライヴ・アルバム『ワン・マン・バンド』(CD+DVDのセット)でエミー賞にノミネートされている。
さらに、フランス政府から名高い芸術文化勲章を、2012年にはアメリカで最高峰の芸術賞といわれる「National Medal of Arts」(全米芸術勲章)をホワイト・ハウスのセレモニーでオバマ大統領から受賞、2015年11月、テイラーは国家最高文民である自由勲章を授与された。2015年に前作『ビフォア・ディス・ワールド』をリリース、彼の輝かしいキャリアの中で初の全米#1アルバムとなった。2016年12月には、毎年舞台芸術の顕著な功績によりアメリカ文化を豊かにした個人に贈られるケネディセンターの栄誉を授与されている伝説のシンガー・ソングライターの一人。
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