伝説のアンダーグラウンド・ラッパー、MF Doomが49歳で死去

マスク姿で知られたアンダーグラウンド・ラッパーのMF Doom（Daniel Dumile）が、昨年10月31日に49歳の若さで亡くなっていたことが分かりました。妻のジャスミンが12月31日にSNSで訃報を発表しましたが、死因は公表されていません。

MF Doomはロンドンで生まれ、ニューヨーク州のロングアイランドで育ちました。1988年に弟のDJサブ・ロックらとKMDを結成し、1991年にデビュー・アルバム『Mr. Hood』を発表しましたが、1993年に弟が自動車事故で他界したことにより、1994年から1997年までヒップホップ・シーンから姿を消していました。

その後、マスク姿で復活を遂げたMF Doomは、1999年に初ソロ・アルバム『Operation : Doomsday』をリリースしました。このアルバムは、アンダーグラウンド・ラップのアルバムとして高く評価され、プロデューサーのマッドリブとコラボした2004年のアルバム『Madvillaniy』でメインストリームに躍り出て以来、特徴的なサウンドで独自の道を切り開き、最も影響力のあるラッパーの一人として活躍していました。

彼の訃報を受け、ヒップホップ・コミュニティから多くの追悼メッセージが寄せられる中（追悼ツイートを集めた記事はこちら）、MF Doomと何度もコラボしたレディオヘッドのトム・ヨークは、「彼から多大なインスピレーションを与えてもらった」とのメッセージと共に、MF Doom最後のソロ・アルバム『Born Like This』（2009年）に収録されたトム・ヨークのリミックス「Gazillion Ear」が聴けるようリンクを貼っています。

安らかなる眠りをお祈りいたします。