ビートルズのアニメーター、ロン・キャンベルが81歳で死去

ビートルズのアニメ映画『イエロー・サブマリン』（1968年製作）のアニメーターで、米TVシリーズ『アニメ・ザ・ビートルズ』の監督で知られるアニメーター／監督／プロデューサーのロン・キャンベル（Ron Campbell）が1月22日、妻と暮らしていたアリゾナ州フェニックスの自宅で亡くなりました。享年81。

長年のビジネス・パートナーだったスコット・シーゲルバウムが訃報を伝えています。

キャンベルは1939年に豪ヴィクトリア州のセイモアで生まれ、1958年からオーストラリアでTVコマーシャルのアニメーターとしてキャリアをスタートさせました。

その後、1965年から1969年まで米ABCで放送された『アニメ・ザ・ビートルズ』の大半のエピソードで監督を務め、彼が手掛けたエピソードは、シドニーのスタジオで制作されていました。

The Beatles: Cartoon
(Season 1, Episode 12)

この番組が大成功を収めたことから、キャンベルはハリウッドに移住し、『The Smurfs』や『The Jetsons』をはじめとする多数のアニメTVシリーズを手掛けるようになりました。ハリウッドでは1971年に自身のスタジオ「Ron Campbell Films, Inc.」を設立し、ここで制作・監督した子供向けTV番組『The Big Blue Marble』のアニメーションは、多くの賞を受賞しています。

また、1968年に製作されたアニメ映画『イエロー・サブマリン』では、同僚のデュアン・クロウサーらと映画の約1/7にあたる計12分のアニメーションを担当しました。

その後も2008年に引退するまで数多くの作品で絵コンテ作りにも携わり、ビジネス・パートナーのシーゲルバウムによると、引退後のキャンベルは過去に手掛けたアニメを基に絵を描き始め、アメリカ各地を旅しながらアートギャラリーを訪れるようになり、彼のアニメを見て育った人々から思い出話を聞いていたそうです。

安らかなる眠りをお祈りいたします。

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