トム・ジョーンズ、「プレスリーとシナトラから真逆のアドバイスを受けた」と語る

ポピュラー音楽の大御所シンガー、トム・ジョーンズ（80歳）が『ミュージック・ウィーク』のインタヴューで、エルヴィス・プレスリーとフランク・シナトラから真逆のアドバイスを受けていたと語りました。

「エルヴィスは、いつも僕のレコードを買っていて、その度にコメントをくれたんだ。僕が1966年に “From The Heart” という全曲昔のスタンダードのアルバムを出した時は、『トム、俺たちはこんなのやらないぜ。こういうスタンダードはフランク・シナトラに任せとけよ……』って言ったんだ。ところが、ちょうどその頃、僕がバーに行ったらシナトラがいて、彼と飲んでいたら、こう言われたんだ。『トム、もっとスタンダードをやれよ。ロックンロールなんてクソくらえだ』ってね。要するに、エルヴィスからはもっとロックンロールの曲をやれと言われ、シナトラからは “Fly Me To The Moon” を歌えと言われた訳だ。シンガーとして、あの二人から意見されるのは悪くなかったけどね。だろ？」

「僕が会った全ての人に言えることだけど、ビッグな人ほどナイスなんだよ。エルヴィスは、キミたちが会いたいと思った人物の中で最も素敵な人だったし、サミー・デイヴィス・ジュニアもシナトラも本当に素晴らしい人たちだった。
彼らからアドバイスされたら、『一体何を知ってるってんだ？　あんたらは誰かのマネをしてるだけだろう？』って思うかもしれないけど、本物の彼らに会ったら、信じられないほど素晴らしい人物だってわかるよ。ジェリー・リー・ルイスもクレイジーだけど素晴らしい人でね。ある晩、一緒に夜遊びしてから本当に素晴らしい友達になったんだ」