カオスと化した1999年ウッドストックのドキュメンタリー『Woodstock 99：Peace, Love and Rage』、トレーラー公開

1999年7月23日から25日の3日間にわたりニューヨーク州ロームで開催された「ウッドストック99」は、アメリカのカウンターカルチャーを象徴した1969年の歴史的なオリジナル・ウッドストックの後、1994年に開催された「ウッドストック94」に続くフェスティバルで、約40万人が来場しました。

同フェスには、ジョージ・クリントンやジャミロクワイ、ジェイムス・ブラウン、シェリル・クロウ、メタリカ、リンプ・ビスキット、エルヴィス・コステロ、メガデス、レッチリなど錚々たるアーティストやバンドが出演し、その模様はMTVで全米に生中継されましたが、猛暑と劣悪な公衆衛生、無料の飲料水の不足などから一部の観客が暴徒化し、経費節減のために警備も不十分だったことから暴力、略奪、放火、レイプが勃発、大混乱に陥ったフェスの模様は、メディアで大々的に取り上げられてしまいました。

ドキュメンタリー『Woodstock 99』には、同フェスティバルに出演したアーティストらのパフォーマンス映像のみならず、イベントについて率直に語る彼らとのインタヴュー映像や、オリジナル・ウッドストックのプロモーターだったマイケル・ラングなど主催者たちの舞台裏映像もフィーチャーされており、フェスティバルがどのようにして崩壊していったのかが描かれています。

監督は、2019年のドキュメンタリー『Love, Antosha』などを手掛けたギャレット・プライス。