スティーヴ・ヴァイ、1月発売の新アルバム『Inviolate』から「Little Pretty」公開

スティーヴ・ヴァイの新スタジオ・アルバム『Inviolate』が1月28日にデジタル/CDで、3月18日にLPで発売されることになり、収録曲「Little Pretty」のヴィジュアライザーが公開されました。アルバムの日本盤CDは、1月26日に発売されます。
Steve Vai - Little Pretty (Official Visualizer)
新アルバムのリリースは、2016年の『Modern Primitive』以来6年ぶりで、通算10作目となる今作には、今年3月にリリースした新曲「Knappsack」や、昨年6月にリリースした「Candle Power」も含め、全9曲が収録されています。詳しくは以下のメイカー・インフォメーションをご参照ください。

またヴァイは、アルバムの発売に合わせ、1月27日から54公演を行なうUSツアーを予定しており、公演日程が発表されています。

■Tour schedule

1/27 Las Vegas, NV House Of Blues
1/28 El Cajon, CA The Magnolia
1/29 Riverside, CA Fox Performing Arts Center
1/30 Phoenix, AZ Celebrity Theatre

2/01 Salt Lake City, UT The Rockwell at The Complex
2/02 Boulder, CO Boulder Theater
2/04 Oklahoma City, OK Tower Theatre
2/05 Austin, TX Paramount Theatre
2/06 Dallas, TX House Of Blues
2/08 Houston, TX House Of Blues
2/09 San Antonio, TX The Aztec Theatre
2/11 Birmingham, AL Lyric Theatre
2/12 Macon, GA Hargray Capitol Theatre
2/14 Atlanta, GA The Eastern
2/15 Clearwater, FL Bilheimer Capitol Theatre
2/16 Orlando, FL The Plaza Live
2/17 Ft. Lauderdale, FL The Parker
2/18 Ponte Vedra Beach, FL Ponte Vedra Concert Hall
2/19 Charlotte, NC The Fillmore Charlotte
2/21 Charleston, SC Charleston Music Hall
2/22 Alexandria, VA The Birchmere
2/23 Glenside, PA Keswick Theatre
2/24 Red Bank, NJ Count Basie Theatre
2/25 Huntington, NY The Paramount
2/26 Port Chester, NY The Capitol Theatre
2/27 Providence, RI The Strand
3/01 New Haven, CT College Street Music Hall
3/02 Boston, MA The Wilbur
3/03 Albany, NY The Egg
3/04 Rochester, NY Kodak Center
3/05 Harrisburg, PA Sunoco Theatre
3/06 Greensburg, PA Palace Theatre
3/08 Warren, OH Packard Music Hall
3/09 Detroit, MI Masonic Cathedral Theatre
3/10 Morgantown, WV Metropolitan Theatre
3/11 Louisville, KY Old Forester’s Paristown Hall
3/12 Nashville, TN CMA Theater
3/13 St. Louis, MO The Pageant
3/15 Chicago, IL Copernicus Center
3/16 Milwaukee, WI Pabst Theater
3/17 St. Paul, MN The Fitzgerald Theater
3/18 Kansas City, MO The Uptown Theater
3/19 Lincoln, NE Bourbon Theatre
3/20 Des Moines, IA Hoyt Sherman Place
3/22 Sioux Falls, SD The District
3/23 Fargo, ND Fargo Theatre
3/25 Billings, MT Alberta Bair Theater
3/26 Bozeman, MT The ELM
3/27 Missoula, MT The Wilma
3/28 Seattle, WA Moore Theatre
3/29 Portland, OR Roseland Theater
3/31 Turlock, CA Turlock Community Theatre

4/01 Napa, CA Uptown Theatre Napa
4/02 Los Angeles, CA The Theatre at Ace Hotel

〈以下メイカー・インフォメーションより〉


10年ぶりの書き下ろしニュー・アルバム『インヴァイオレット』が1/26日本先行発売決定! 新曲「リトル・プリティ」公開と特注の超奇抜な新ギター“ハイドラ”をアートワークで初披露。

“ギター・イリュージョン” と呼ぶにふさわしいその革新的で変幻自在のプレイスキルと独創性溢れるソングライティングで、40年近くにわたり “奇才ギタリストNo.1” の地位を独占してきたロック・ギタリストの最高峰スティーヴ・ヴァイが、スタジオ作品としては6年ぶり、純粋な書き下ろし作品としては実に10年ぶりとなるオリジナル・アルバム『インヴァイオレット』(Inviolate)を2022年1月に発表することが決定した。日本盤CDのみ海外に先駆けて1月26日(水)に、デジタル・アルバムは海外発売日である28日に配信される。アナログLPは3月18日にリリースされる予定。また本日、ヴァイの公式動画サイトで新曲「リトル・プリティ」が公開された。

80年代初頭にフランク・ザッパ・バンドに加入して以来、アルカトラス、デイヴィッド・リー・ロス・バンド、ホワイトスネイクといったスーパー・バンドのギタリストとして活躍し、90年代に入りソロ活動に専念してからは、グラミー賞3度の受賞に加え9度もノミネートされるなど、ギタリストとして破格の成功を収めてきたスティーヴ・ヴァイ。2012年のアルバム『ザ・ストーリー・オブ・ライト』発表以降は、多くの時間をツアーに費やしており、日本へは13年と14年に単独ツアー、17年と19年はヴァイが主宰するスーパー・ギタリスト5人によるライヴ・イヴェント “ジェネレーション・アックス” と計4度の来日公演を行なってきた。

2016年には、ヴァイの代表作である1991年のセカンド・アルバム『パッション・アンド・ウォーフェア』25周年記念盤に同梱される形で、未発表楽曲で構成されたスタジオ・アルバム『モダン・プリミティヴ』を発表しており、それもオリジナル・アルバムの1枚に数えられてはいるものの、1984年のファースト・ソロ・アルバム『フレクサブル』と『パッション~』の間に作曲したものや温存していたアイディアを仕上げたものであることから、“書き下ろし楽曲による新作” というものではなく、そのためのツアーも行なわれなかった。満を持して発表される本作『インヴァイオレット』(“神聖な” の意)は、ヴァイがこの作品を引っ提げてツアーを行なう前提で制作されたものだという。

ヴァイは新作について以下のように語る。

「とても “ヴァイ的” だよね。それが何を意味するのであれ。俺よりそれを巧く説明できるやつがいるかもしれないな。とにかく、とても正直な音楽だよ。俺の作品は長いものが多いし、コンセプトがたくさんあったり、ストーリーを軸に遊んだりしている。今回はそういう要素が一切ない。今回は、俺がみんなの前で演奏できるように形にして録音したいと思ったかなり濃いインストゥルメンタル曲だけが9曲入っているんだ」

ヴァイにとって『インヴァイオレット』の構想の中心にあったのは、これらの楽曲をステージで披露したいという意欲だった。実は、コロナ・パンデミックの初期には、ヴォーカル入りのソロ・アコースティック曲を中心に構成された、まったく異なるアルバムのレコーディングが佳境に入っていたという。そんな中で、ヴァイは右肩の腱を3本断裂し手術が必要になったのに加え、左親指のばね指発作が最終的には指全体をこわばらせてしまい、楽器の演奏が非常に難しくなってしまったため、その作業を完全にストップすることになる。そして、晴れて快復のプロセスを乗り切った頃、彼は足下に迫っていた200日以上ものツアー日程をやや興奮気味に見つめていた。かくしてアコースティック・アルバムは棚上げになり、ステージをより意識して創り上げた『インヴァイオレット』が生まれたのだった。今年の春に配信され本作にも収録される「ナップサック」は、その肩の手術後に(執刀医のドクター・ナップ氏が “ナップサック” と呼んでいた)三角巾で右腕を吊っていた頃、つまり曲を弾くときに左手しか使えなかった頃に作曲とレコーディングを行なっており、この楽曲を左手一本で弾く様子はヴァイの公式動画サイトで見ることができる。
Steve Vai - "Knappsack"

また、昨年配信された「キャンドルパワー」では、“ジョイント・シフティング” とヴァイが呼ぶ、まったく新しいギター・テクニックを開発している。そのコンセプトは、同時に複数の弦を反対方向にベンドすることで、“ベンドする指の第1関節だけを他の指から独立した形で使う” という。複数の弦をベンディングすること自体は新しいコンセプトではないものの、ヴァイ曰く「俺が思い描いたようなやり方はかつて見たことがない」とのことで、この実演も同じく公式動画サイトで披露されている。 なお、アルバムではザッパ卒業生仲間のテリー・ボジオによる新録のドラム・トラックが採用されている(他のアルバム収録曲には、ビリー・シーン、ブライアン・ベラー、フィリップ・バイノー、ヘンリック・リンダーのベーシスト陣、キーボーディストのデイヴィッド・ローゼンタール、ドラマーにはヴィニー・カリウタとヴァイのツアー・メンバーでもあるジェレミー・コルソンといったヴァイが信頼する凄腕プレイヤーたちが多数参加)。

Steve Vai - "Candle Power"
そんな驚くべきテクニックを注ぎ込んだヴァイだが、アルバムのアートワークに目を移せば、強烈なインパクトとオーラを放つ異様なシェイプのギターがひと際目を引く。これはヴァイが “ハイドラ” と名付けた唯一無二のカスタム・ギターで、実際にアルバム冒頭を飾る「ティース・オブ・ハイドラ」で使用されている。星野楽器のデザイナーと共同開発したこのギターは、ヴァイの「スチームパンク・モチーフ」の概念をベースとした、野獣のように強力な楽器に仕上がっている。1つのボディにヘッドストックが2つ、ネックが3つついたこの “生き物” は、7弦ギター、12弦ギター、4弦ベース、ハープ用の共鳴弦、ハーフ・フレットレスのネック、シングルコイル、ハンバッカー、ピエゾとサスティナーのピックアップ、フローティングとハードテイルのトレモロ・ブリッジ、フェーズ・スプリッター、その他数多くの特徴を擁しているという。

「驚くべき構造のマシンだよ。ホシノの人たちには “慣習的だと思うものは一切やらないでくれ” と言ったんだ。ブルータルなクリエイティヴィティを発揮する機会だったからね。そうしたら彼らはそれを超越してくれたんだ」

「ギターの素晴らしい点のひとつは、クリエイティヴなヴィジョンを表現するのに達人である必要がないってことなんだ。ほら、ボブ・ディランは彼の表現に理想的なギターの弾き方をするだろう。ジョン・マクラフリンもそうだ。その境地に達するにはどのくらいのテクニックが欲しいか、または必要かを見極める必要があるだけさ。俺自身はすべてが欲しい、すべてが必要だと考えるようになった。だから自分の音楽については何かを証明したり何かに合わせたりする必要があると思わない。ただクリエイティヴなものを考えて、それを実現するために必要なスキルを何であれ駆使するのが大好きなんだ」

それは彼が本作でまたもややってのけたことである。ヴァイは最後にこう締めくくる。

「神聖な(インヴァイオレット)インスピレーションというのは、完全にピュアな形で思い浮かぶものなんだ。それはほとんど完全な形で登場して、自分にとって正しい、完璧に正しいものだという認識があるんだ。それには一切エクスキューズもなければファンタジーもない。“イエス” という認識があるだけだ。そして独自のクリエイティヴィティにとって正統派である形でそれを捉える。願わくは、俺がこのアルバムでやったことがまさにそれだといいね」
 

・海外公式SNS(Twitter / Facebook / Instagram
 

【商品情報】
『インヴァイオレット』(Inviolate)
2022年1月26日(水)日本先行発売(海外:28日)
品番:SICX 30133
定価:¥2,750(税込)
・高品質Blu-spec CD2仕様 ・解説付 ・日本盤限定ボーナス・トラック収録
1.Teeth of the Hydra/ティース・オブ・ザ・ハイドラ
2.Zeus in Chains/ゼウス・イン・チェインズ
3.Little Pretty/リトル・プリティ
4.Candlepower/キャンドルパワー
5.Apollo In Color/アポロ・イン・カラー
6.Avalancha/アヴァランチャ
7.Greenish Blues/グリーニッシュ・ブルーズ
8.Knappsack/ナップサック
9.Sandman Cloud Mist/サンドマン・クラウド・ミスト
10.Swamp Fairies/スワンプ・フェアリーズ (日本盤限定ボーナス・トラック)
商品詳細
スティーヴ・ヴァイ
『セックス&レリジョン』


Amazon Music・MP3(1993/7/27)¥1,800
CD(2019/7/17)¥1,029(期間生産限定盤)
商品詳細
ジェネレーション・アックス
『ザ・ギターズ・ザット・デストロイド・ザ・ワールド〜ライヴ・イン・チャイナ』


CD (2019/6/28)¥2,780
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