エリック・クラプトンのマネジメント、海賊盤CDを巡る裁判勝訴について声明を発表

女性によると、このCDは彼女の亡き夫が1987年にドイツの有名デパートで購入したもので、著作権侵害にあたることを知らなかったと主張していましたが、判決が出たことにより、彼女は自身とクラプトンの裁判費用である約3,400ユーロ（約44万円）の支払いを命じられ、今後もCDの出品を続けた場合は、6ヵ月の懲役または25万ユーロ（約3,200万円）の罰金を科せられることになりました。

その後クラプトンは、わずか1枚の海賊盤を売ろうとした女性を訴えたのは過剰ではないかとSNSで猛批判され、クラプトンのマネジメントは、この件に関して誤解を招く報道があったとして、次の声明を発表しました。
 

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ドイツ人女性が関与した最近のブートレッグ裁判について、しばしば誤解を招く報道がありましたので、ご説明させていただきます。

ドイツは、無許可で品質の悪い違法な海賊盤CDの販売が横行している国の一つであり、音楽業界と粗悪品購入者の双方に損害を与えています。クラプトンをはじめ、多くの有名アーティストやレコード会社から依頼されたドイツの弁護士は、10年以上にわたり、所定の著作権手続きに基づき、何千件ものブートレッグ事件を解決してきました。

これは、自身のコレクションからCDを販売している個人を標的にするものではなく、販売用に違法コピーを製造している海賊盤業者を対象としたものです。
個人が自分のコレクションから無許可のCDを販売した場合、停止命令の通告書を受け取った後に出品を取り下げれば、費用は最小限になるか、免除される可能性があります。

エリック・クラプトンの弁護士とマネジメント・チーム（エリック個人ではなく）は、販売された商品が違法かどうかを判断し、それを確認する証書に署名しますが、その後エリック・クラプトンは個々の案件には関与せず、その95％は裁判になる前に解決しています。

今回の事件は、最小限の費用で迅速に処理できたはずですが、残念ながら、ドイツの弁護士が彼女に宛てた1通目の手紙の返信には、「要求を主張するなら、遠慮なく訴訟を起こしてください」との文言がありましたので、次の標準的な法的手続きを取ることになり、裁判所は最初の差止命令を出したのです。

もし彼女が最初の手紙に従っていれば、最小限の費用で済んだでしょうし、弁護士への電話か手紙で事実を説明していれば、申し立ては撤回され、費用も掛からなかったかもしれません。

しかし、彼女は弁護士を雇い、差止命令の判決に控訴しました。裁判官は費用を節約するために控訴を取り下げるよう勧めましたが、彼女は控訴を続けました。そして控訴は失敗に終わり、彼女は裁判所と関係者全員の費用を支払うよう命じられたのです。

しかしながら、この事件の全容が明らかになり、彼女がクラプトンや彼のレコード会社がターゲットにしたいタイプの人物ではないことが明らかになったため、クラプトンはこれ以上の行動を起こすことなく、裁判所から彼女が支払いを命じられた費用を受け取るつもりもありません。また、クラプトンはこれ以上彼女に費用の負担がかからないことを願っています。

エリック・クラプトン・マネジメント
2021年12月22日