ニルヴァーナ『Nevermind』のジャケット写真を巡る裁判、原告が再提訴

ニルヴァーナは昨年8月、1991年のアルバム『Nevermind』のジャケットに当時ベビーで登場したスペンサー・エルデンから、赤ん坊の性器を強調したアルバムのカヴァー写真が連邦児童ポルノ法に違反し、子供に対する性的搾取であり、その写真により生涯にわたる損害を受けているなどとして訴えられ（2021年8月26日MLCニュース）、その後この裁判は今月3日に棄却されましたが（1月7日MLCニュース）、エルデン側には１月13日までに修正案を提出する最後の機会が与えられ、1月12日に訴状が再提出されました。

再提出された訴状では、ニルヴァーナのメンバーだったデイヴ・グロール、クリス・ノヴォセリックおよび故カート・コバーンの遺産管理団体、写真家のカーク・ウェドル、ユニバーサル・ミュージック・グループらが、「スペンサーを描いた児童ポルノを意図的、商業的に販売し、画像の淫らな性質を利用してニルヴァーナのアルバム、バンド、音楽を宣伝し、少なくとも総額で数千万ドルの利益を得た」と主張しているものの、被告らが「性的人身売買の事業であると知りながら、あるいは知るべきでありながら、故意に参加して利益を得た」という部分は削除されていました。

なお、修正案が提出されたことで、ニルヴァーナ側は1月27日までに再提訴された訴訟に反論する必要があります。